2002年10月25日、PC DEPOTの新聞チラシで
AFiNA VH-7PC が 9,970円
でした。
こりゃ〜スゴイ!!!
・・・と早速入手しました。
もちろん保障期間1年付きの新品です。
AFiNA VH-7PC
とは SOTEC が企画し、KENWOODが製造した CDレシーバーステレオコンポです。
「CDプレーヤ+FM/AMチューナー+アンプ」 の RD-VH7PC と「スピーカー」の LS-VH7 2個のセット品です。
RD-VH7PC は KENWOOD の RD-VH7 とほとんど同じで、
定価66,000円
する
Avino VH7
とほぼ同じですからミニコンでも高級機です。
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「ほぼ同じ」と書きましたが、何が RD-VH7と違うのかというと、RD-VH7PC には USBインターフェースが追加されているのです。
すなわち、USBオーディオインターフェース機能を持ったミニコンなのです。
パソコン用のスピーカセットのちょっとマシなのを買うと2万円くらいします。
ところが、このセットはマトモのミニコン機能が付いて 9,970円なのです。
絶対買い!!!です。
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レシーバーが4.5Kg、スピーカー各1個4Kgの合計12.5Kgですから、安物のセットと違います。
手に持つとズシッとします。
高級オーディオとは違いますが、ミニコンとしての高級機です。
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レシーバーは縦置き、横置きどちらでも使用可能です。
置き方によりパネル表示はその置き方に合った表示をします。
パネル表示はドットマトリックス液晶なので、位置センサーとの組み合わせで可能になっているようです。
レシーバー本体に付いているスイッチとツマミで必要な操作はほとんどできます。
特に設定関係は本体でしか行えない項目があります。
中央部に付いているロータリーツマミは最初ボリュームだと思っていましたが違いました。
回してみると360度どころか何回転も可能です。
メーカーは「マルチコントロール」ツマミと呼んでおり、ボリュームにもなるのですが、他に時計のアジャストやメニューの選択にも使います。
機構的にはロータリーエンコーダです。
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アンプ部は、出力20W+20Wで小音量時はA級動作をするAB級アンプです。
バイアス電流を多めに流す設計になっています。
このため、若干発熱量が多いので、冷却ファンを実装しています。
ファンの音はほとんど気付かないくらい静かです。
おそらく発熱量による空気流量コントロールをやっていると思われます。
私の部屋で鳴らす場合はそんなに大きな音は出さないので、いつもパネル部に「PURE A」(純A級動作)と表示されたままです。
A級動作では音はなめらかに聴こえます。
歪感がないです。
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リモコンはフルリモコン仕様です。
設定操作以外は何でもできます。
チューナーの放送局メモリはリモコンでしかできません。
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FM/AMチューナー部は、さすが KENWOODというか TRIO(KENWOODの旧社名です。通信機のトリオといえば有名。)です。
感度が良いです。
私は CATVからのケーブルを分配してチューナー部のアンテナ端子に入力しましたが、これだけで東京で聴けるFM放送局10局がガンガン入感しています。
AM放送はモノラル仕様ですがマトモに入感します。
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放送局のメモリはFMとAMと合わせて最大40局です。
初期設定で「県名」を入れると受信可能な放送局をプリセットしてくれます。
しかも「bayfm」のように放送局名までプリセットしてくれます。
楽チンです。
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CD部はトレー式ではなくて、CD吸引式です。
CDを挿入すると引き込まれます。
それではCDシングルはどうなるのか心配になったので試してみました。
CDシングルも全然問題なくセットできました。
これで「ZARD」と「森高千里」を試聴してみましたが甘いニュアンスがキチンと出ます。
数万円のミニコンではこのニュアンスが出ません。
やはり、このマシンの実力は大したものです。
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スピーカー部は未来デザインというか不思議なデザインです。
サイドから見ると波打つパネル枠が取り付けられています。
スピーカーユニットは110mmと25mmツイーターの2ウェイです。
素材はポリプロピレンのように見えます。
ツイターはメタルのようにも見えます。
エンクロージャーは木製でバスレフ構造になっています。
スピーカ端子はバナナプラグ対応の大型端子になっています。
これはレシーバーでも同じです。
このため、その気になれば極太のスピーカーコードに変える事も可能です。
スピーカーの能率は85dBなので、かなり能率が悪いほうです。
能率を落とすことで低域まで周波数特性をフラット化する設計です。
単体でも売られるスピーカーですからかなりマトモです。
私はシリコンプレートゴムを敷いてその上にスピーカーを設置しました。
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USBオーディオ機能を試してみました。
Windows-XP用のデバイスドライバ
をインストールしたらUSBオーディオ機能が正常に動作しました。
- パソコンから VH-7PCに音を出す機能
- VH-7PCが再生中の音をパソコンに取り込む機能
があるようです。
FM放送でもパソコンに WAVEデータとして録音できます。
結構マトモです。
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CD-Rにコピーした音楽を再生してみました。
CD-Rをオリジナル音楽CDと同じ時間でちゃんと認識してくれます。
オジナル音楽CDと全く変わりなく再生できました。
CDプレーヤの性能が良いです。
我が家での設置写真です。
全体のデザインはブルー系を基調とした落ち着いた色合いですが、パネルのイルミネーションやCD実装中ランプが鮮やかなブルーだし、スピーカーのフロントパネルが明るい茶色と、斬新性も感じられます。
さすが高級ミニコンです。
どの音楽を聴いても綺麗な解像度感のある音がします。
特別な機能
(備忘録です)
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デモンストレーション機能
- DEMO ON :電源ONの時に本体の「auto/mono, demo」キーを2秒以上押す。
- DEMO OFF:DEMO ON中に本体の「auto/mono, demo」キーを押す。
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N.B.(Natural Bass circuit)機能
- N.B.1:音量に合わせて高音域と低音域を補正する。
- N.B.2:音量にかかわらず高音域と低音域を補正する。
私の耳には N.B.機能をONとすると音が濁るように聴こえます。
この機能は使わないほうがクリアな音です。
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MD(または TAPE/AUX)のインプットレベル調整機能
- 「input」キーを押して調節したい入力ソースにする。
- 「mode」キーを押す。
- 「multi control」ツマミを回して「MD LEVEL SET?(または TAPE/AUX LEVEL SET?」を選び「enter」キーを押す。
- 「multi control」ツマミを回して入力レベルを調節する。-6〜+3の範囲で調節できる。