-
右図はレシオ検波の原理図です。
真空管の時代から使われている古典的な検波回路です。
-
ダイオードに特性の揃ったものが必要なことと、良い特性を出すには回路設計と調整が難しいです。
これの裏返しが欠点です。
-
動作原理
-
動作原理は、周波数の変化を振幅の変化した信号に変換した後 AM 復調する・・・です。
-
ダイオード D1,D2 に加えられる電圧 e1,e2 は1次電圧 V1 と2次電圧 V2 の1/2が重なったもの、すなわち (b) 中の式のような電圧になります。
-
この高周波電圧によってダイオード D1 の整流電流 I1 は C3 の両端に E1 の電圧を生じさせます。同様にC4の両端には、E2の電圧が生じます。
-
R3 と R4 の両端には電流 I1,I2 により E1+E2 が現れますから、R3 と R4 の両端は (E1+E2)/2 の電圧となります。
-
ここでディスクリミネータの同調周波数を fo、入力周波数を f とすると、右の式が成立し、周波数特性は (c) のような S 字特性となります。