KENWOOD L-02T (3号機)

KENWOOD L-02T (3号機) が到着

2023年4月21日、岩手県一関市の S さんより KENWOOD L-02T の修理依頼品が到着しました。

定価30万円の超高級チューナ です。

この写真は照明を LED 化した後です。



状態チェック

  1. 修理依頼者のコメント

  2. 外観

  3. 電源 ON してチェック

  4. カバーを開けてチェック



リペア (その1):80MHz 以下で同調ノブを回すとブチブチという大きな雑音が出る

  1. 原因はバリコン軸の接触不良です

  2. 以下のようにバリコン軸の接触回復作業しました

    1. エレクトロニッククリーナ を軸受けに噴射してから、何度もバリコン羽を動かすと緑青サビが湧き出てきます。

    2. 湧き出た緑青サビを刷毛や爪楊枝で丹念に落とします。

    3. [1] と [2] を何度も何度も繰り返します。

    4. 仕上げに、軸受けに CRC 5-56 を塗布して防錆処置します。

  3. 直りました!



リペア (その2):照明を LED 化

  1. 修理依頼者からの希望ですが、これも優先順位が高いです

  2. L-02T (2号機) と全く同じ方法で LED 化しました。

  3. 下の写真のように野暮ったい黄昏の電球色から明るく現代的な白色に変わりました。



リペア (その3):バリコンギア機構のプーリー軸の脱落防止対策

  1. [側板]〜[プーリー] の間に [特注アクリル板] (50×50×5mm) を挿入して、側板から脱落防止します。

  2. 見事に対策できました!!!



リペア (その4):その他

  1. 電源スイッチ戻りが悪い

  2. [OUTPUT LEVEL] ノブがガタついている

  3. 基板にはゴミが堆積しており、フロントパネル内にもゴミが多い

  4. [REC CAL] [LPF] [MUTING] ボタンにチャタリングがある

  5. 感度が落ちている

  6. [フロントパネル] [天板] [底板] [左右の側板] [フロントエンドの上部カバー] のクリーニング



再調整

  1. 電圧チェック (VP)

  2. FM 受信部の調整

  3. 調整結果



使ってみました

  1. 終わってみて

  2. 感度や音質