KENWOOD KT-1010F(3号機)をゲット!
2010年1月28日、私のチューナページのファンから
KENWOOD KT-1010F
の故障品の寄贈を受けました。
程度&動作チェック
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寄贈者のコメント
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センスを切り替えてもオートチューニングが出来ません。
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状態は普通の中古です。
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外観
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すぐに気がついたのはハードオフの525円の値札シール
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このチューナの性能から考えると、もし正常動作させることができれば破格値段でしょう。
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全体に汚れは目立つものの致命的なキズやヘコミはなく、並みの中古レベルです。
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フロントパネルにほぼキズはありません。
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FL 表示窓のアクリル部にほんの少し線キズがありますが、目立たないです。
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端子類のサビも少ないほうです。
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電源 ON して動作チェック
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電源は問題なく入りました。
FL 管の輝度は十分明るいです。
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ボタンなどの操作は良好です。
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プリセットメモリの記憶保持は良好です。
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FM 受信は、-0.1MHz 同調点がズレていますが、なんとかステレオになります。
少し感度低下を感じます。
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AM 受信は問題ないです。
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以上より、かなりマシな個体と判断します。
リペア
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同調点ズレがあり、オートチューニングできない
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原因は、同調点検出に使っているクォードラチュア検波のディスクリコイル T2 の容量抜けでした。
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このため、T2 を元 Pioneer F-505 に付いていた L109 と交換しました。
ピン配列や形状が同じで、そのまま使えました。
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動作チェックで良好でした。
ここは KT-1010F の感度や音質に影響する箇所ではないので、動けばOKです。
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クリーニング
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全体を [リンレイ マルチクリーナ D413] でクリーニングしました。
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キズがほとんどなかったこともあって、かなり綺麗になりました。
再調整
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KT-1010F (1号機)
に記載の手順で調整しました。
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感度が少し向上しました。
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ステレオセパレーションが大きく向上し、音質も向上しました。
項目 |
IF BAND |
L |
R |
単位 |
ステレオセパレーション (1kHz) |
WIDE |
69 |
72 |
dB |
NARROW |
51 |
52 |
dB |
パイロット信号キャリアリーク |
WIDE |
-78 |
-80 |
dB |
オーディオ出力レベル偏差 (mono) |
0 |
+0.01 |
dB |
REC CAL |
386.7 |
Hz |
-6.4 |
-6.4 |
dB |
使ってみました
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流石に良い音
がする素性の良いチューナーです。
ハッキリ・クッキリの明瞭度の高い音です。
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感度も申し分ありません。