SONY ST-S333ESJ (2号機)

SONY ST-S333ESJ (2号機) が到着

2021年12月22日、横浜市の O さんより SONY ST-S333ESJ の修理依頼品が送られてきました。

依頼者のコメントは [0.1MHz の周波数ズレがある] です。

無事修理完了し、12月27日に返送しました。



到着した状態のまま、状態チェック

  1. 全体にかなり綺麗な逸品で、ディスプレイの輝度も新品同様です。 各ボタンやノブの操作は正常です。

  2. [AM ループアンテナ] が欠品だったので、AM は完全調整できません。 AM は一般的な調整だけにします。

  3. レベルメータの振れがかなり少なく、感度低下しています。

  4. TOKYO FM 80.0MHz → 79.9MHz で受信し、-0.1MHzの周波数ズレがあります。

  5. 周波数ズレが調整だけで直るのか IFT の交換が必要か見極めたところ、 調整だけで直りそうと判断しました。



カバーを開けてみました

  1. 右の画像をクリックすると大きな画像が表示できます。

  2. 内部に薄っすらと綿ボコリが溜まっていたので、簡単な清掃をしました。

  3. 内部をいじった形跡はありません。 メチャクチャにいじられていると、修理が困難になります。

  4. 使用 IC のロット番号より、この ST-S333ESJ は1993年製と判明しました。 電源ケーブルの製造マーキングも1993年でした。

  5. 30年物ビンテージです。 調整ズレが発生するのは当然です。 1回/10年で再調整したほうがよいです。



リペア

  1. 電源電圧チェック

  2. FUSE 抵抗のチェック

  3. 再調整



使ってみました

  1. 全体的に黒基調のデザイン

  2. FM 受信

  3. AM 受信