TRIO KT-900 (2号機)

TRIO KT-900 (2号機) が到着!

2022年5月6日、福岡市早良区の M さんより、 TRIO KT-900 の修理依頼品が到着しました。

この写真は修理&照明 LED 化後です。



程度&動作チェック

  1. 修理依頼者 (M さん) のコメント

  2. 外観

  3. 到着した状態のまま電源 ON してチェック

  4. その他



リペア

  1. バリコン軸で接触不良

    1. バリコン軸受に エレクトロニッククリーナ を少量塗布して同調ノブを何度もグルグル回すと、緑青錆が湧き出てきます。

    2. 緑青錆を爪楊枝で丹念に除去します。

    3. 上記の手順1と2を繰り返して緑青錆を完全に除去すると、バリコン軸受の接触不良が直ります。

    4. 最後に錆止めとして コンタクトグリス をバリコン軸受けに塗布して完了です。

  2. FM OSC 発振に使っているトリマコンデンサが故障

    1. フロントエンド内の古いトリマコンデンサを精密ニッパで除去します。

    2. 新しいトリマコンデンサ (10PF) を、豆ラグ板×2枚を使って写真のように、[FM OSC バリコン端子]〜[GND] 間に取り付けます。

  3. S メータの表示が 赤→緑 に変わらない

  4. ダイヤル指針のランプ切れ

     

  5. ダイヤル照明の LED 化

     

  6. やはり、LED 化すると明るく美しいですね。 最新マシンみたい!



  7. 清掃



再調整

  1. 電圧チェック

    VP 標準値 実測値 判定
    J83 +14V +13.5V

  2. 再調整結果

    項目 IF BAND L R 単位
    ステレオセパレーション WIDE 51 51 dB
    ステレオセパレーション NARROW 52 53 dB
    パイロット信号キャリアリーク WIDE -69 -64 dB
    オーディオ出力レベル偏差 (MONO) 0 +0.33 dB
    REC CAL 信号 452.2 Hz
    -6.06 -6.06 dB



使ってみました

  1. デザインが優れた薄型チューナ

  2. 感度や音質