DENON TU-380RG

DENON TU-380RG をゲット!

2006年7月21日、PLL シンセサイザー FM/AM チューナー DENON TU-380RG のジャンク品を、趣味の修理がしてみたくて 税込100円! で買いました。

シャンペンゴールドでサイドウッド付きの高級感溢れるデザイン がたまらなく良いです。 性能は大したことないのですが・・・



不具合状況の確認



修理

  1. 周波数表示はちゃんと変化するが全く電波をキャッチしている感じがない・・・これは PLL の VCO 出力がちゃんと出ていないからだと考えました。

  2. 電源ラインを辿っていくと TR21 2SA1015 に到達。 このトランジスタで電源 ON/OFF をスイッチングしているのです。 そう言えば、このチューナーはリモコンで電源 ON/OFF できるんだったよな・・・それでトランジスタで電源制御する回路があるんだ。

  3. TR21 2SA1015 をドライブするのは、TR22 2SC2458 です。TR22 が ON 状態になると TR21 も ON してチューナーに電源供給する回路構成になっています。 TR22 には ON 電圧が入っている(PS-ON のところで +2.9V)のですが、TR22 が ON しないのです。 これは間違いなく TR22 の故障です。

  4. TR22 を手持ちの 2SC945 と交換しました。 !!!直りました!!!・・・チャン↑チャン↓

    写真は不具合だった 2SC2458 です。 完全に壊れているのではなく、ベータが低下しているようです。 回路を見ると、このトランジスタが ON すると、自分自身に 20mA 流れるので、熱を持って徐々に劣化したのだと思います。 このトランジスタの選択に問題ありです。(もう少し電流余裕が必要。)

  5. [TUNING UP] [TUNING DOWN] ボタンのガタガタは、フロント基板のラッチが外れていたためでした。 パチンとラッチしたら直りました。



全体のクリーニング



使ってみました



TU-380RG の中身



リモコンについて



仕様

TU-380RG の仕様は電網検索で日本中を探しましたが見つかりませんでした。 そこで電網検索して、ヨーロッパのサイトから仕様を抽出しました。 日本仕様のものと合っているかどうかは不安ですが・・・ この仕様からは性能はイマイチということが判ります。 SONY ST-J75 に比べて何ランクも下です。

形式 PLL Synthesizer FM stereo / FM-AM Tuner
< FM チューナ部 >  
受信周波数範囲 76.0 〜 90.0 MHz (100kHz step)
アンテナ端子 75Ω不平衡型
S/N 82dB (mono)
78dB (stereo)
実用感度(75Ω) 12.8dBf (1.2μV)
S/N50dB感度(75Ω) 15.3dBf (mono)
38.5dBf (stereo)
高調波ひずみ率 0.1% (mono)
0.15% (stereo)
ステレオ分離度 40dB (1kHz)
周波数特性 20Hz〜15kHz (+0.5dB/-1.0dB)
選択度 50dB (±400kHz)
キャプチャーレシオ 1.5dB
AM 抑圧比 50dB
イメージ妨害比 45dB
IF 妨害比 85dB
< AM チューナ部 >  
受信周波数範囲 522 〜 1602 kHz (9kHz step)
アンテナ 外部ループアンテナ
感度 18μV
S/N 53dB
< 総 合 >  
付属機能 ・AM/FM 計30局ランダムプリセット
・AUTO/MANUAL 同調
・FM アンテナ入力アッテネータ
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力 8W
外形寸法 幅434×高さ73×奥行287mm(TU-380R)
幅470×高さ75×奥行287mm(TU-380RG)
重量 3.1kg(TU-380R)
3.5kg(TU-380RG)
< その他 >  
定価 税抜 (不明)(TU-380RG)
税抜 30,100円(TU-380R)
発売時期 1989年