BOSE Wave Radio/CD

BOSE Wave Radio/CD をゲット!

2017年9月29日、 ハードオフ さいたま深作店で CD ラジオの BOSE Wave Radio/CD (MODEL AWRC0P) のジャンク品が 税込3,240円 でした。 付属品は [リモコン] だけでした。

購入品の製造年は不明、製造番号は 023074C22600218AC、レビジョンは REV.03 です。

ジャンクの理由は [CD は再生できません。ラジオ受信は OK です。] です。 外観はどこにもキズがなく、日焼けもない逸品です。

この製品は非常に人気が高く、中古正常品なら2万円を超えます。 3千円という価格は非常に魅力的で、かつ、非常に良好な外観なので買い!と判断しました。 もちろん CD ピックアップ交換は想定内です。

既に電網上には 僅かな情報 しかありませんが ・・・
 @日本の発売は1999年で、2004年まで製造されました。
 A定価は税抜69,800円で、BOSE からの直販だけだったので、売価も同じです。



購入前にお店でチェック

  1. 外観

  2. 動作チェック

  3. 購入決断



分解をしない範囲での簡易的なリペア

  1. CD ピックアップのレンズ清掃

  2. 外装の清掃



CD ピックアップ交換

  1. CD ピックアップの手配

  2. 分解と CD ピックアップ交換

    1. 右の写真のの位置にある3本のネジを外します。

      • 2本は CD カバーの後ろ、1本は CD カバーを開けた手前にあります。

    2. 上部ホワイト筐体と下部ブラック筐体を分離します。

      • ブラック筐体前側の左右に突起があり、この突起がホワイト筐体に刺さっているような状態です。 全体を裏返してこの突起部分の結合を外します。 外すというより、浮かせるが正しいかも。



      • 再び全体を反転してホワイト筐体を持ち上げると、上部ホワイト筐体と下部ブラック筐体が分離します。

      • 右の写真のように、上部ホワイト筐体と下部ブラック筐体は FFC (Flexible Flat Cable) で接続されているので、この FFC を傷付けないよう注意します。

    3. CD ユニットを分離します。

      • CD ユニットはネジ止めでははなく、3本の支柱に合わせて置いてあるだけの状態なので、上に持ち上げると外れます。

      • FFC とハーネスを外すと、写真のように CD ユニットが取り出せます。

    4. CD ピックアップを分離して、新品と交換してから CD ユニットを組立ます。

      • 写真のように1本のネジとレールを外すと、CD ピックアップが分離できます。

      • レールとギアの古いオイルを拭き取ってから、新しい精密オイルを注油します。

      • CD ピックアップは調整済みの状態で販売されているので、交換後のボリューム調整は不要です。

    5. CD ピックアップと本体基板を FFC で接続してから、ショートランド処理します。

      • 右図は CD ピックアップ基板のハンダ面です。

      • [Solder Pads] 間がハンダでショートされているので、このハンダを除去します。

      • このショートランドは静電気破壊を防止するもので、 ハンダ除去は必ず FFC で本体基板に接続してから実施 します。

  3. 内部清掃をしてから、全体の組立をして完了です。



WaveGuide Technology

  1. WaveGuide Technology が最大の特長

  2. スピーカ再生のしかたが巧妙



使ってみました

  1. デザイン

  2. 操作パネル

  3. 表示モードの切換

    No. 電源
    状態
    押したままに
    するボタン
    次に
    押すボタン
    表示モード 説明
    1 OFF [Alarm Setup] [On/Off] 12/24時間制を切換 設定は EEPROM に記憶するので、AC コードを抜いたり 006P バッテリ切れしても保持する。
    2 [CD Mode] [▲]

    [▼]
    表示輝度を切換 明るい部屋では 5〜9 に設定 (デフォールト 8)
    暗い部屋では 1〜5 に設定 (デフォールト 2)
    設定は EEPROM に記憶するので、AC コードを抜いたり 006P バッテリ切れしても保持する。
    3 [On/Off] 表示を ON/OFF 設定は RAM に記憶するので 006P バッテリが生きておれば AC コードを抜いても保持する。
    バッテリ切れしている時に AC コードを抜くと、デフォールトの [表示 ON] に戻る。
    4 ON [Alarm Setup] [1] 時刻表示 (デフォールト)
    [2] ソース表示 ラジオは受信周波数、CD は演奏時間、AUX は表示なし。
    AC コードを抜くと、デフォールトの [時刻表示] に戻る。

  4. 端子

  5. ラジオ機能

  6. CD 機能

  7. 時計&タイマ機能

  8. 評価



仕様その他

  1. ドキュメント

  2. 主な使用 IC

    メーカ IC 型式 機能 備考
    SANYO LA1836M Home Stereo Electronic Tuning FM/AM ラジオ+MPX を構成
    LA6541D 4-channel Bridge Driver for CD CD ドライブの以下の機構を駆動
    ・スピンドルモータ
    ・スライドモータ
    ・垂直ムービングコイル
    ・水平ムービングコイル
    LA9240M ASP (Analog Signal Processor) for CD CD オーディオ信号処理
    LC72131M AM/FM PLL Frequency Synthesizer FM/AM ラジオの OSC 発振周波数を合成
    LC78622E CD Player DSP CD データから音楽を再生
    STM TDA7313 Digital Controlled Stereo Audio Processor with Loudness ラジオ/CD/AUX/アラームを切換
    TDA7374 Dual Bridge Audio Amplifier for Car Radio スピーカを駆動するパワーアンプ
    ? (U400) MCU 全体を制御するマイクロプロセッサ

  3. 仕様

    CD プレーヤ
    サンプリング周波数 44.1kHz
    ワウ・フラッター 測定限界以下
    周波数特性 20〜20,000Hz +1/-2dB
    機能 [ランダム] [ランダムリピート] [プログラム (最大32曲)] [リピート (全曲/1曲)]
    FM ラジオ
    受信周波数 76〜90MHz (0.1MHz step)
    アンテナ 電源コードアンテナ または F 端子
    プリセットメモリ 6局
    ステレオセパレーション 30dB
    AM ラジオ
    受信周波数 522〜1,629kHz (9kHz step)
    アンテナ 内蔵フェライトバーアンテナ
    プリセットメモリ 6局
    外部入出力
    AUX IN 400mV (20kΩ)
    LINE OUT 2.0V
    共通
    スピーカ フルレンジ 5.7cm 2個 (防磁タイプ)
    定格出力 中高音 4W+4W / 低音 WaveGuide Technology
    高調波歪率 0.2% 以下
    最大音圧 90dB (1m)
    時計機能 [時計] [アラーム1] [アラーム2] [スヌーズ] [スリープタイマ] [ナップタイマ]
    電源 AC100V 50/60Hz
    消費電力 25W (待機消費電力 3.5W)
    外形寸法 356(W)×216(H)×111(D) mm
    質量 3.4kg
    付属品 [リモコン] [デモ CD] [簡易 FM アンテナ] [同軸ケーブル] [006P バッテリ] [取扱説明書]