Dell Dimension J400C

Dell Dimension J400C の中古品をゲット

2003年8月17日、 HARD-OFF 越谷花田店 のジャンクコーナーに中古パソコン本体 Dell Demension J400C があったので即買いしました。 4,000円でした。

1999年8月23日に最小構成価格 79,800円で新発売されたマシンです。 サービスタグNo. から出荷日と保障契約を調べてみると、出荷日:1999年10月8日、オンサイト保証期間:1年、パーツ保証期間:3年 と表示されました。

このパソコン本体がジャンクコーナーに2台ありました。 スペックは
・CPU    : Celeron 400MHz
・Memory : 64MB
・HDD    : 4.3GB
と前世紀のものですが、Dell なんで欲しいと思いました。 デザイン、寸法は既に所有している Dell OptiPlex GX110 と同じだし・・・
・1台は「電源入りました・・・7,000円」の値札
・もう1台は「電源入りません・・・4,000円」の値札
  1. こういうのを見ると私の場合、後者(4,000円のほう)が欲しくなってしまうのです。 電源が入らないほうを入念にチェックしてみると、なんと!電源ユニットの230/115V切替スイッチがちょうど中間にセットされているではありませんか!
    おお、これが原因だ! と買いました。

  2. 家に帰って、230/115V切替スイッチを115Vに再セットするとあっさり電源が入りました。 メモリを128MB増設し合計192MBにして、動作チェックを兼ねて Windows-XP Pro をインストールしてみました。 無事インストールも完了しどこも悪い所はありませんでした。

  3. 実際、Windows-XP Pro で使ってみて、NEC MA36H(CPUをCeleron 500MHzに交換)より速く動作するのです。 おそらく HDDインタフェースの差(Dellのは Ultra ATA-66 ですが NECのは ATA-33)だと思います。



BIOS バージョンアップ

Windows-XP Pro を入れて動作させていましたが、動作がおかしいことに気がつきました。

  1. 2年ほど前に買った C-Media のサウンドボードを実装するとドライバーなどは自動的にインストールされ、デバイスのプロパティでも正常になっています。 が、肝心の音が鳴らない!!!
    ◎音が鳴らないサウンドカードってどうしようもないです。◎
    購入以来一度も使っていなかったサウンドカードなので、故障しているのかな?とあきらめていました。

  2. かつ、それでも強制的に音を鳴らす操作をしていると、何かの弾みに Windowsシステムがデッドロックするのです。 こうなると電源コード抜き差ししか復帰方法がなくなります。

  3. 購入した J400Cは BIOS のバージョンが A03 でした。 Dell のサポートページを見ると最新は A04 とのことで、バージョンアップされた内容は以下のように結構基本的な重要なものばかりです。
    ・ACPIコードをWindows 2000対応に改訂しました。
    ・7桁のサービスタグナンバーをサポートしました。
    ・セットアップユーティリティ(BIOS)画面にCPU情報の表示を追加しました。
    ・8.4GBを超えるハードディスクの容量を正しく表示できるようにしました。
    
    このバージョンアッププログラムは MS-DOS から実行するタイプです。 早速、Windows-XP のフロッピーフォーマッターからシステム転送のオプションを付けて MS-DOS でブート可能なフロッピーを作成しました。 このフロッピーからブートして、BIOSバージョンアッププログラムを実行すると途中でハングアップするのです。

  4. いろいろ悩んでいましたが、ハタと気が付き、昔に作成した Windows98 用の起動ディスクから英語版の MS-DOS を起動して、再度 BIOS バージョンアッププログラムを実行・・・うまくいきました。 どうも Windows-XP で作成される MS-DOS はちょっと動きが違うようです。

  5. BIOS が A04 になった状態で Windows-XP を立ち上げると、ドライバーを全て再イントールする旨のメッセージが出てドライバーがリフレッシュされました。 これは全て全自動でやってくれたので、私はただオロオロと見ていただけでした。

  6. もしやと思い、サウンドカードから音出ししてみると、ちゃんと音が出る!
    ◎イヤー!音が鳴るサウンドカードって、やっぱりイイです。◎

全ての不具合現象が BIOS バージョンアップで直りました。



Dell Dimension J400C が J500C に変身した!

J400C の電源を入れると BIOS の BOOT画面で当然ですが「J400C」と表示されます。 Dellのサポートページを見るとこの機種は「JxxxC」ということでサポート情報が掲載されています。 JxxxC シリーズには J400C/J433C/J466C/J500C の 4タイプがあります。 数字は Celeron のクロック数を意味します。

と言うことは、J400C の CPU を交換したらこの表示も自動的に変わるのではないかという予測ができます。(こういうのを推論するのは面白いです。)

早速試してみました!

  1. アキバへ行くと Celeron 300A 〜 366 はクズ同然の数100円で売られています。 Celeron 500 で1,000円くらい、Celeren 533 はなんと3,000円くらいします。 500 と 533 とではあんまり変わらないと思うのですが、日本人の高級志向(どうせ買うなら高いほう・・・私から言わせると貧乏根性のようにも思えるのですが。)でこんなに値段に差があるのだと思います。

  2. 実質主義の私は当然、PPGAタイプの Celeron 500 をゲットしました。

  3. J400C から Celeron 400 を外し、Celeron 500 を実装しました。 電源を入れると BIOS の BOOT画面で「J500C」と表示されました。 予想的中です!!! JxxxC シリーズは CPU以外、中身は何にも変わらないようです。



>>> Dimension J500C の怪 <<<

J500C のハード構成変更作業をやっている時に気が付きました。 J500C に PCI ボードを実装する時は PCIスロット用のライザボードを一旦取り外す必要があります。 誤って PCIライザボードを外したまま電源を入れてしまいました。
  1. すると BIOS の立ち上げ画面で「OptiPlex GX100」と表示されるのです。

  2. ありゃと思って PCIライザボードを実装して立ち上げると、いつもの「Dimension J500C」と表示されます。

  3. こんなバカな???ともう1度 PCIライザボードを取り外して立ち上げると、やはり「OptiPlex GX100」と表示されます。

  4. PCIライザボードに何か仕掛けでもあるのかいな?と眺めてみましたが、どこに仕掛けがあるのか判りませんでした。

う〜ん、不思議じゃ。 こりゃひょっとすると GX100 用の BIOS を入れると Celeron 800MHz とか動くかもしれません。 いずれにしても JxxxC は限りなく GX100 に近いようです。



更に調査してみました

M/Bを虫眼鏡で眺めて観察しました。
M/B      : DP/N 0000126D-12402-99Q-2166, Rev A01
Chip set : FW82810DC100, FW82801AA
以上よりマザーボードは GX100 そのものに間違いありません。 GX100 から LAN機能とサウンド機能を(安価にするために)省いたのが、JxxxC だと思います。 JxxxC は日本だけの発売で、ソーテックの安価マシンとの対抗機種として発売されたらしいのです。 Dell が日本だけのために専用ボードを開発したとは思われません。

高速な Celeron か Pentium3 チップをぜひ安価に入手したいです。 そうすれば実験が進みます・・・



Windows-XP か Windows2000 か?

J500C のメモリを 256MB に、HDD を 15GB に増強しました。 そして(こっちのほうがきっと動きが軽いだろうと) Windows2000 Pro を入れてみました。 ところが、低速の CPU で Windows2000 を使うとスレッド間の通信に問題があるのか、一瞬固まったり、ウインドウの残像が残ったりとあまり使い勝手がよくありません。 J500C は今後、 アブナサイト探索用 としての活躍が期待されます。