ALINCO DJ-X3

2002年8月16日、電網発注しておいた通勤ラジオ ALINCO DJ-X3 が届きました。 新品を定価 24,800円の半額以下の 11,800円(税込)でゲットしました。 秋葉のショップでは 19,800円で売られているので電網のほうが絶対安いです。

「新越谷〜北千住〜西日暮里〜大森」のルートで通勤しています。 このルートでは「北千住〜西日暮里」は地下鉄になりますが、これ以外は地上を走っています。

となると、電車の時間が長いので通勤ラジオが欲しくなります。 胸ポケットに軽々と入って、デジタルシンセサイザーチューニング方式で、FMステレオが聞けて、AM放送も聞けて、暇なときにコードレスワッチや業務無線が傍受できる機種を理想とします。 この理想から選択すると、一般電気店には目的の機種がありません。 ディスカウントショップや秋葉の無線マニアショップへ行くと置いてある受信マニア機種は、大抵「いかにも業務受信機」「形が大きく重く目立つ」「デザインがマニアックで公衆の面前で使うと変質者に間違えられる」「FMステレオで聞ける機種がない」とほとんど諦めていました。

ところが時代の進歩というか世の中の要請というか、私の理想のラジオがあったのです。 それが ALINCO DJ-X3 です。

なんでもありの高機能通勤ラジオの ALINCO DJ-X3 の魅力が判りましたか。 家電品として売られている本来の通勤ラジオより、ちょっとだけ高い金額を出すとこれくらいのラジオが買えてしまう便利な時代になりましたね!



■主な仕様

項 目 仕 様
受信周波数 100.0 KHz 〜 1299.995 MHz
周波数安定度 ±5PPM(-10℃〜+60℃)
受信型式 A3(AM), F3(FM, WFM)
受信方式 トリプルスーパーヘテロダイン
中間周波数 1st: 248.45MHz / 2nd: 38.85MHz / 3rd: 450KHz
選択度 ・AM/FM: -6dB / 12KHz以上, -60dB / 30KHz以下
・WFM: -6dB / 150KHz以上
チャンネルステップ 5 / 6.25 / 10 / 12.5 / 20 / 25 / 50 KHz
メモリー ・チャンネルメモリー: 700チャンネル (70ch×10バンク)
・プログラムスキャンメモリー: 20組
・プライオリティー・チャンネルメモリー: 8チャンネル
・チャンネルパスメモリー: 100チャンネル
受信感度 ・AM 500〜1620KHz 17dBμ以下 (10dB S/N)
・AM 1620KHz以上 5dBμ以下 (10dB S/N)
・FM 30〜550MHz -3dBμ以下 (12dB SINAD)
・FM 550MHz以上 0dBμ以下 (12dB SINAD)
・WFM 13dBμ以下 (12dB SINAD)
アンテナインピーダンス 50Ω不平衡
アンテナ端子 SMA
低周波出力 最大220mW以上(8Ω)
外形寸法 56(W)×102(H)×23(D) o(アンテナ及び突起部は除く)
重量 145g(ニッケル水素電池パックとアンテナを含む)
電源電圧 DC3.6V〜6.0V(外部入力電圧 DC4.5V〜16V)
消費電流 ・受信定格出力時: 約150mA
・待ち受け時: 約75mA
・バッテリーセーブ時(1:4): 約39mA
使用温度範囲 -10℃ 〜 +60℃

■付属品

付属品は
・ニッケル水素バッテリーパック
・乾電池ケース
・充電器
・ACアダプター
・ヘリカルホイップアンテナ
・ベルトクリップ
・ハンドストラップ
と必要なものは一式セットされているオールインワンパッケージです。

■DJ-X3で聴ける代表的な放送・通信

周波数範囲 受 信 無 線
100〜415 KHz 無線航行用電波
415〜526.5 KHz 船舶無線
526.5〜1606.5 KHz AM放送
1606.5〜1800.0 KHz 船舶無線・アマチュア無線
1.810〜1.825 MHz アマチュア無線
1.825〜3.500 MHz 漁業・航空関係無線
3.500〜10.005 MHz 漁業・船舶・航空無線、各種短波放送
10.100〜10.150 MHz アマチュア無線
14.000〜14.350 MHz アマチュア無線
18.068〜18.168 MHz アマチュア無線
21.000〜21.450 MHz アマチュア無線
24.800〜24.990 MHz アマチュア無線
26.500〜28.000 MHz CB無線
27.000〜154.500 MHz 盗聴用電波
28.000〜29.700 MHz アマチュア無線
50.000〜54.000 MHz アマチュア無線
54.000〜76.000 MHz 公官庁・公衆回線など
76.000〜108.000 MHz FM放送・TV放送(VHF)
108.000〜142.000 MHz 航空無線
142.000〜144.000 MHz 救急・鉄道無線
144.000〜146.000 MHz アマチュア無線
146.000〜170.000 MHz 官庁・業務・防災など
170.000〜222.000 MHz TV放送(VHF)
222.000〜335.000 MHz 航空無線
335.000〜420.000 MHz 官庁・業務・防災・JR・コードレス電話など
420.000〜430.000 MHz 特定小電力無線など
430.000〜440.000 MHz アマチュア無線
440.000〜450.000 MHz 特定小電力無線
450.000〜470.000 MHz 官庁・業務・防災・JR・タクシー無線など
470.000〜770.000 MHz TV放送(UHF)
770.000〜810.000 MHz 業務用特定小電力無線
810.000〜960.000 MHz 航空・自動車・港湾・パーソナル・MCA無線
960.000〜1215.000 MHz 官庁・業務・防災・JR無線・航空無線など
1215.000 〜1260.000 MHz 特定小電力無線
1260.000〜1300.000 MHz アマチュア・特定小電力・衛星通信

■DJ-X3 の徹底使用レポート

ラジオライフ 2001年7月号で「DJ-X3 の徹底使用レポート」が掲載されています。 感度測定グラフや内部写真が掲載されているので、マニアにはお奨めの本です。



■追加購入品

2002年8月17日、 株式会社ホーリック のステレオヘッドホン「HK-20」を追加購入しました。 やはり、ステレオFM放送を聴くのに必要かと。 PC DEPOT越谷店で770円でした。

このように、左右のヘッドパッド同士をくっつけてコードを巻きつけられるのでコンパクト収納できます。



■実際に使用してみて

通勤ラジオ ALINCO DJ-X3 を持って通勤してみました。 イヤホンケーブルをアンテナ代用にするモードを選んで、スーツの胸ポケットから取り出して操作していても、皆さんは新型の普通のラジオだと思って注目されることはないです。 小心物にも使えます。

最近ではいちいち電車に乗る時に通信用アンテナを外すのが面倒になって、そのまま装着したままです。 この状態ではさすがに胸ポケットから取り出すと周りからギョッとされますが、もう馴れました。

ALINCO DJ-X3 のアンテナ端子はSMAなのでSMA→BNC変換アダプタを取り付け、ロッドアンテナタイプのダイワ RH775(144/430MHz & Wide Band)を使っています。 縮めれば 10cmくらい、伸ばせば 50cmくらいで携帯に便利です。 交通情報無線とJR無線はバッチリ入ります。 FM放送を聞いているより、列車内でJR無線を聞いているほうが面白いです。