EaseUS Todo Backup Home 2022

EaseUS Todo Backup Home 2022 をゲット！

2021年12月13日、HDD/SSD バックアップソフトの EaseUS Todo Backup Home 2022 の正式ライセンスを入手しました。 入手時点で最新バージョンです。 [EaseUS] は [イーザス] と読みます。

使用目的は HDD/SSD のイメージを NAS にバックアップすることです。 ここでは、この観点で評価しています。 全ての機能を試した訳ではありません。 NAS は1回/週でローカル HDD に自動で完全バックアップしているので、このソフトの機能にある [スケジュールバックアップ] とか [差分バックアップ] の必要性は感じません。

イメージバックアップはメモリオンリーで動作する Linux を立ち上げ、dd コマンドで行うこともできます。 ただ、バックアップファイルのサイズは巨大なものになります。 EaseUS Todo Backup のような専用バックアップソフトを使う意義は、この問題が回避できることです。


EaseUS Todo Backup 2022 ソフトには有料の [Home版] の他に、無料の [Trial版] [Free版] がある

  1. 見た目の違い

  2. 以上より、 [Trial版] [Free版] は同じではないか？ という疑惑が ・・・


EaseUS Todo Backup 2022 の Free版は使い物になるのか？

  1. [Home版] と [Free版] を比較してみました

  2. 以下の表は機能の比較です

    No. 機能 Home Free 筆者のコメント
    1 バックアップと復元、保存の速度 高速 普通 速いにこしたことはない。
    2 Outlook メールのバックアップと復元 〇 × 筆者は Outlook を使っていないので不要だが、使っている人には便利かも。
    3 スケジュールによる自動バックアップ 〇 × 筆者は使いたい時だけパソコンの電源を入れるので、この機能は使いようがない。常時電源 ON で使っているパソコンなら便利かも。
    4 Eメールによる通知 〇 ×
    5 プリコマンド、ポストコマンド 〇 × この機能は必須ではないが、あっても困らない。
    [プリコマンド] [ポストコマンド] とは、Ease Todo Backup 内からバックアップ作成作業の前/後 (プリ/ポスト) でアプリまたは Windows コマンドを実行することのできる機能らしい
    6 オフサイトコピー 〇 × 筆者は NAS にバックアップするので不要だが、必要な人には便利かも。
    [オフサイトコピー] とは、バックアップファイルを FTP で別の場所にコピーする機能らしい
    7 イベントベースのスケジュールバックアップ 〇 × この機能は必須ではないが、あっても困らない。
    8 一部のファイルを除外してバックアップ 〇 ×
    9 技術サポート 〇 ×
    10 他のPCへのシステムの移行 〇 × この機能はいつか使うかもしれない。
    11 USB ブータブルメディアの作成 〇 ×
    ↓
    〇    		 筆者の使い方ではこれらの機能は必須。
    公式にはできないとなっている [USB ブータブルメディアの作成] が、実際にはできた。
    12 完全/増分/差分バックアップ 〇 〇
    13 パーティション/ファイルのバックアップと復元 〇 〇
    14 ディスク/パーティションクローン 〇 × No.11～13 の機能で同じようなことができるので、必須ではない。
    バックアップファイルを作成しなくてよいのでお手軽ということか？
    15 MBR、GPT ディスク、ハードウェア RAID、UEFI ブート、WinPE ブータブルディスク対応 〇 × 何のどのような対応かよくわからない。
    [Free版] でもそれなりにできているような気がするのだが。

  3. [Free版] でも USB ブータブルメディアの作成ができることを前提に以下の評価となります


イメージバックアップソフトに対する必須要件

  1. メモリオンリーで動作するモードがあること

  2. HDD/SSD イメージをバックアップできること

  3. バックアップ時間が実用的であること

  4. バックアップの世代管理ができること

  5. バックアップから正しくリストアできること


ブータブルな USB メモリを作成

  1. [EaseUS Todo Backup Home 2022] をパソコンにインストール

  2. ブータブルな USB メモリの作成

  3. パソコンの [EaseUS Todo Backup Home 2022] をアンインストール


USB メモリから起動した [EaseUS Todo Backup Home 2022] で SSD をバックアップ

  1. USB メモリから起動すると、WinPE 下で動作する [EaseUS Todo Backup Home 2022] が立ち上がります。

  2. イメージバックアップすると、92.4GB 使用済の SSD が21分でバックアップ完了しました。


USB メモリから起動した [EaseUS Todo Backup Home 2022] で SSD にリストア

  1. USB メモリから起動すると、WinPE 下で動作する [EaseUS Todo Backup Home 2022] が立ち上がります。

  2. リストアすると、92.4GB のイメージが37分で SSD に回復できました。

  3. 回復した SSD を使ってパソコンが良好に立ち上がることを確認しました。


評価結果

  1. 必須要件のテスト結果は以下です ・・・ 良好

    No. 項目 合否 結果
    1 メモリオンリーで動作するモードがあること 〇 WinPE ベースのブータブルメディアを作成でき、ここから
    [EaseUS Todo Backup 2022] を起動できた
    2 HDD/SSD イメージをバックアップできること 〇 HDD/SSD イメージを取得できた
    3 バックアップ時間が実用的であること 〇 21分でバックアップできた
    4 バックアップの世代管理ができること 〇 バックアップファイル名が重複しないよう自動的に変更される
    ので世代管理できる
    5 バックアップから正しくリストアできること 〇 37分でリストアできた
    OS、アプリ、データ、環境設定が以前と全く同じに回復できた

  2. 懸念事項

    No. 懸念事項 コメント
    1 ライセンス有効期間が短い ライセンスが切れたらどうなるのか？
    ①ソフトのアップデートができない、サポートが受けられない程度
    ②ブータブルメディアから起動する [EaseUS Todo Backup 2022] が永遠に使える
    のならそれほど問題はないが、それが不明
    2 [EaseUS Todo Backup 2022] をインストール
    していると Agent.exe が常駐する    		 何らかのデータをスパイしていないかセキュリティ上の不安を感じる