FUJIFILM FinePix JX420

FUJIFILM FinePix JX420

FUJIFILM FinePix JX420 をゲット！

2018年5月10日、ヤフオクで1,600万画素の FUJIFILM FinePix JX420 の中古が税込907円でした。 2011年11月12日発売で、オープン価格ですが発売当初の実売価格は13,000円でした。

付属品は [バッテリ NP-45A] [ハンドストラップ] [CD-ROM] [取扱説明書] でした。 [AC アダプタ TR-08AM-1A] [専用 USB ケーブル] は欠品でした。

送られてきた本機を見るとレンズ周りのリング部分に擦りキズがあるように思いました。中古だからなぁ～と OA クリーナ液を軽く浸した綿棒でクリーニングしてみると、なんと！キズが綺麗に消えました。キズと思っていたのは単なる汚れでした。 良かった！

改めて状態をチェックしました。程度は非常に良く、キズやスレが全くなく綺麗、レンズ状態は良好、バッテリは良好、そして動作良好です。

1,600万画素あれば普通には十分です。

[CCD 撮像センサ] [7群8枚レンズ (非球面レンズ×3枚)] [明るい F2.6] [28～140mm 5倍ズーム] が魅力的です。

シャッターを押すだけ！ みたいなデジカメですが、中級者以上が使っても便利です。

発売時実売価格の13,000円は安過ぎでは？

理由は 手ブレ補正機構がない こと
- 手ブレ補正に必要な [レンズシフト機構] [CCD シフト機構] [ジャイロ] と言ったメカニズムがないのです。
- JX420 は [電子手ブレ補正] となっています。これは画像ソフト処理でブレを補正するもので、効果はそれほど期待できません。
  - この証拠にデフォールト設定では [電子手ブレ補正：OFF] となっています。
- 手ブレ補正なしでは販売トーク上困るので、無理矢理付加したのが [電子手ブレ補正] でしょう。
手ブレ補正機構がないデジカメは JX420 だけではない
- Nikon や CASIO やその他のメーカでも、格安デジカメは手ブレ補正機構がないです。
- 手ブレ補正機構がない格安デジカメは1万円台ですが、手ブレ補正機構があるデジカメは3万円を超えます。いかにこの機構のコストが高いかわかります。
- 手ブレ補正機構がないことを補うために [明るいレンズ] [感度の高い撮像素子] を採用しているので、基本性能はかえって良いです。
- 以上をわかって使うなら、非常にコストパーフォーマンスが良いとも言えます。でもこのクラスのデジカメを買うのはド素人なんだよね。

バッテリと充電について

JX420 純正バッテリとその充電方法
- JX420 純正バッテリは FUJIFILM [NP-45] シリーズです。
- JX420 には充電器が付属していません。
  - バッテリを本体に実装したまま、付属の [専用 USB ケーブル] を使って [AC アダプタ TR-08AM-1A] から充電します。
  - [AC アダプタ TR-08AM-1A] は USB 電源です。
- 今回購入した JX420 には [AC アダプタ TR-08AM-1A] [専用 USB ケーブル] が欠品していました。
  - じゃあどうやってバッテリ充電するの？となる訳ですが、以下を読んでいただければわかります。

バッテリの FUJIFILM NP-45 は・・・

実は FUJIFILM [NP-45] は OLYMPUS [LI-42B] や Nikon [EN-EL10] と全く同じです。

以下のバッテリで互換性があります。

メーカ	バッテリ型式
CASIO	NP-80 NP-82
FUJIFILM	NP-45 NP-45A NP-45B NP-45S
KODAK	KLIC-7006
NIKON	EN-EL10
OLYMPUS	LI-40B LI-42B
PENTAX	D-LI63 D-LI108
SANYO	LI-42B NP45

従って、以下の充電器を使えば充電できます。この他にも互換性のある充電器があるはずですが、手持ちの範囲で・・・

専用 USB ケーブルと AC アダプタ

[専用 USB ケーブル] [AC アダプタ TR-08AM-1A] は欠品でした。
- 無くても問題はないのですが、一応これらの代替品について検討してみました。
専用 USB ケーブル
- JX420 側に挿入できるのは [8-pin AGOX コネクタ] や [mini 8pin 平型コネクタ] と呼ばれ、外観とピンアサインは右図の通りです。
- 充電器側は通常の USB Type-A コネクタです。
- 私のドラえもんのポケットを探したところ、ピッタリのものがありました。
AC アダプタ TR-08AM-1A
- TR-08AM-1A は単なる USB 電源 (充電器) です。
- 私は手持ちの DC5V 1A の USB 電源を使ってみました。
代替品で動作チェック
- 代替 USB ケーブルでパソコンの USB 端子に接続すると、画像データにアクセスできました。
- 代替 USB ケーブルで代替 USB 電源に接続すると、JX420 に充電アイコンが表示されました。
- 以上より、代替品で何の問題もないようです。

使ってみました

外観など
- スリムコンパクトでシルバー1色のノッペリしたデザインです。重さはかなり軽いです。
- 広角側で F2.6 の明るい光学7倍ズームレンズを搭載しています。
  - レンズには紫色と緑色に見えるマルチコーティングが入っており、手抜きはないです。
  - 7群8枚レンズで [非球面レンズ×3枚] を使用しています。
- モニタは [2.7型 23万ドット液晶] です。
- 操作ボタン数が少なくシンプルです。撮影モード切換や撮影シーン選択は [MENU] ボタンから行います。
使ってみて
- 測距点は [中央1点 AF] しかなく潔いです。悩むことはありません。 [多点 AF] では悩み多いです。
- 測光方式は TTL 256分割測光です。
- 手ブレ補正がないことの対処
  - 1/50秒以下のシャッター速度がモニタに表示されたら、まずは、しっかりカメラを構えることです。
  - 1/20秒以下になった場合、被写体が静止物だったらタイマー (2秒) を使ってシャッターを切る方法もあります。シャッターボタンを押す時にブレやすいのです。
- 撮影モード
  1. [SR AUTO] モード
    - ズーム操作以外はフルオートになります。
    - 被写体にカメラを向けるだけで、カメラが自動的にシーンを認識して最適な設定にしてくれます。
    - 被写体のごく近くになると自動的にマクロモードになります。
    - 縦横3分割線を表示でき、水平垂直や黄金3分割確認ができます。
    - シャッターボタンを押すだけ ・・・写真を撮っているのではなく撮らされている感じがします。
  2. [P] モード
    - いろんな設定が可能になります。
総合評価
- 普通の撮影ではフルオートの [SR AUTO] モードで十分と感じました。このモードは思っていたより優秀でした。
- 明るいレンズのおかげで、手ブレ補正がなくても十分使えます。余分な機構がない分、かえってレンズ性能が良いかもしれない。
- 発売当初から1万3千円と格安だったデジカメですが、それからは考えられないほど 良好な写り です。
  - レンズが優秀なのだと思います。素晴らしい！
  - 私は新品同様の中古品を 9百円 で買えたので、なおさら素晴らしい！

さっそく試写！

カメラ任せの [SR AUTO モード] [手ブレ補正 OFF] で撮影してみました。各写真をクリックすると、大きな元画像が表示できます。

写りは良く、色乗りも良いです。 [No.3] のように手ブレ補正なしでこれだけ写せれば十分です。

[NO.1] 水郷・越谷
1/250秒 F8 ISO100
f=28mm (35mm Film 換算)
2018/05/12 10:14
極小 CCD は風景が不得意ですが、これはなんとか見れます

[NO.3] めで鯛
1/17秒 F2.6 ISO200
f=28mm (35mm Film 換算)
2018/05/12 12:03
スローシャッターの手持ちでもしっかり構えれば手ブレしない

[NO.2] お花
1/220秒 F8 ISO100
f=28mm (35mm Film 換算)
2018/05/12 10:20
CCD はこういう写真が得意

[NO.4] 妙義神社
1/140秒 F2.6 ISO100
f=28mm (35mm Film 換算)
2018/05/13 10:47
雨が降り出しそうな曇り空だった
屋根のほうにピントが合っている

仕様など

ドキュメント
- JX420 取扱説明書
ニュースリリース
- スリムなボディに、1600万画素 CCD・広角28mm光学式5倍ズームレンズ搭載デジタルカメラ「FinePix JX420」新発売
参考記事
- 富士フイルム、実売1万3,000円の1,600万画素機「FinePix JX420」
- 富士フイルム、1600万画素5倍ズームのスリムコンパクト「FinePix JX420」
仕様

メーカ	充電器型式
CASIO	BC-81L
FUJIFILM	BC-45W
OLYMPUS	LI-40C LI-41C