ICF-EX5 をゲット!
2005年10月2日、リサイクルショップの
生活創庫
新南越谷店へ行ったら中古掘り出し物がありました!!!
SONY ICF-EX5
という超高感度ラジオです。
中波遠距離受信マニアには絶大な人気を誇るラジオです。
新品の希望小売価格は税込16,695円です。
ラジオライフ
2003年8月号で中波遠距離受信の推奨機種になっています。
中古売価は税込2,800円でしたので、価格に見合うか査定しました。
-
外観はメチャ綺麗。
ダイヤル面に1箇所すりキズはありましたが、これを除いて全体的に美品です。
透明のダイヤルパネルの透明度があって輝きがあることから使用頻度は僅かだったのではないでしょうか。
(注)後述しますが、すりキズはキズではなくて汚れでした。
-
ロッドアンテナには折れや曲がりはなくサビも出ていません。
-
電池ボックスに液漏れの跡はなし。
製造番号は96767でした。
-
このラジオには外部アンテナ端子があるのですが、設計が古いのでマイナスネジ式になっています。
ここにサビが出やすく、サビが多いと査定額はぐっと下がります。
本機は光り輝いています。
グッドです!
-
ショルダーベルトが付いていましたが、これには使用感やほつれもありません。
すごく綺麗です。
-
以上ですので、新品同様と言っても差し支えないと査定し、捕獲しました。
レストアしました
持ち帰って、綺麗に清掃してみました。
-
清掃剤
は私お奨めの「ZiPPO オイル」「OA クリーナー」です。
-
大きなゴミはハケとエアーブロアで吹き飛ばします。
-
チューニングダイヤルスケールにすりキズがあると報告しましたが、ZiPPO オイルでクリーニングすると、
なんと!!!キズが取れちゃいました。
キズではなくて、飴玉か何かの付着だったようです。
全くの無傷になって新品同様になりました。
動作テスト&評価
いくら綺麗でも不良だったら困りものなので、早速動作テストしました。
-
デザインは古臭いです。
なんと言っても 1985年10月新発売でいまだに製造を続けている超ロングラン製品ですから。
でも、このレトロなところが、かえって魅力的に思えます。
-
アナログダイヤル式ですがチューニングが非常にスムーズです。
チューニングダイヤルは軽過ぎず重過ぎずバックラッシュは皆無です。
-
このラジオを使ってみて、まず驚くのは MW バンドの高い感度です。
昼間の受信状態には特に度肝を抜かれます。
テストに AC アダプタを使用したのにも関わらず、回り込みノイズは全く感じられません。
「これが AM 放送?」と思うくらいクリアな音質でノイズレス受信できています。
越谷では AC アダプタ使用ではノイズだらけになる「1422kHz ラジオ日本」がクリア受信できています。
巷の噂の通り、感度は相当なものです。
-
音質は乾いた音というか、通信型受信機のそれに通じる音です。
高音と低音を抑え、明瞭度を上げているようです。
-
中波受信を高感度にするため、
バーアンテンナは驚異の 180mm
で市販ラジオで最長です。
-
MW は
ダブルスーパーテヘロダイン方式
です。
よって、選択度がかなり良いです。
一般のラジオとは一線を画します。
周波数の両サイドの切れが良いので混信に強いです。
-
MW ダイヤルスケールがリニア
です。
普通のラジオではダイヤルの移動距離と周波数は不均一ですが、このラジオでは均一になっています。
コストがかかっています。
安物じゃないよ!
-
AM 受信では
同期検波
もできます。
USB / LSB が選べます。
混信から逃れることができます。
-
MW チューニングすると、ダイヤルを回して放送局が近づくとピューという音になり、そしてもう少し回すと正常音になります。
まるで通信型受信機みたい・・・
-
MW チューニングスケールには全国地域ごとの中波ラジオ局名の表示があり、例えば越谷から北海道や大阪の放送局を受信する時に便利です。
AFN (810kHz) の表示が FEN になっているのは懐かしい感じがします。
-
短波放送の NSB はクリスタルロック方式です。
スイッチ操作だけで全部で6局ある放送局が超簡単に選局できます。
感度はとっても高いです。
ロッドアンテナを伸ばさない状態で全てクリアに受信できました。
-
FM バンドは 76〜108MHz です。
MW の受信感度の優秀さと比べると、感度や音質はごく平凡です。
期待しないほうがよいです。
結論として、中波高感度受信という
一芸に秀でたラジオ
だと評価します。
満足度が高いです。
まさに中波遠距離受信マニアご用達です!!!
AC アダプタ
2006年3月25日、
HARD-OFF 越谷花田店
で ICF-EX5 で使おうと、CASIO AD-5460 という AC アダプタを買いました。
315円でした。
ICF-EX5 に適合する AC アダプタは、2.1φセンターマイナス 6V 650mA です。
実際に手持ちの AC アダプタをいろいろ接続してみると、意外と低音を再生するので、ハム音なしに安定に使うには、AC アダプタを選ぶようです。
この AD-5460 は 5.6V 2A とオーバースペックですが、すごく具合が良いです。
AC アダプタからのノイズ混入が少なく、安定に使えます。
出力電圧が 5.6V 仕様ですが、これは定格の 2A を流した時です。
ICF-EX5 はもっと必要電流が少ないので、端子にはちょうど良い 6V 少し超えの出力電圧が出ているはずです。
(ちなみに無負荷開放電圧は実測 8V ちょうどでした。)
主な仕様
・受信周波数 FM: 76〜108 MHz
MW: 530〜1,605 kHz
NSB1: 3.925 / 6.055 / 9.595 MHz
NSB2: 3.945 / 6.115 / 9.760 MHz
・バーアンテナ 180mm
・スピーカー 直径10cm 丸形8Ω
・実用最大出力 1.3W
・出力端子 イヤホン端子 (φ3.5mmミニジャック)
・電源 乾電池 (単2乾電池×4本)
外部 DC 入力 6V (AC アダプタ AC-D4L (6V 650mA)、センターマイナス)
・最大外形寸法 264(W)×149(H)×63(D)mm
・質量 1,050g(電池を含む)
・電池持続時間 120時間(アルカリ電池)
・付属品 キャリングベルト
単2乾電池×4本
取扱説明書