ALCATEL OT-906

ALCATEL OT-906 をゲット!

2011年7月21日、中国の通販サイト 京東網 で Android スマホの ALCATEL One Touch OT-906 を送料込699元 (円換算で8,700円程度) で購入しました。

付属品は [リチウム電池] [ステレオイヤホンマイク] [Micro USB ケーブル] [AC100〜240V USB タイプ充電器 (出力 5V 500mA)] [取扱説明書(中文)] [保証書] です。

購入店からオマケで更にもう1個 [リチウム電池] をプレゼントされました。

日本では馴染みの薄い ALCATEL 携帯電話 ですが、 Alcatel-Lucent はフランスを本拠とする通信システム・装置メーカです。 携帯電話はその一部門です。



使ってみました

  1. 私としては初めてのスマホ(スマートフォン)です。

  2. 本体はシェル構造というか、とっても作りが良いです。 タマゴのようなイメージの丸っこい女性的なデザインです。 iPhone より良いデザインと思います。

  3. どうも Android スマホは Micro SD が必須のようで、1GB Micro SD を29元(日本円で363円)で別途購入しました。

  4. OS は Linux ベースの Android OS 2.2 です。 Android OS の表示系はマルチ言語化されているので、日本語 FEP「しめじ」を入れるだけで日本語化が完了しました。 中国語 FEP も入っているので、メールなどで日本語/中国語/英語が使えるバイリンガルマシンになりました。 表示系については [設定] [言語とキーボード] [言語を選択] に [日本語] があります。

    おお、素晴らしい!!!

  5. SIM フリーで GSM (850/900/ 1800/1900) と UMTS (2100/900) をサポートしているので日本の 3G 環境 でもそのまま動作するはずです。 (DoCoMo と SoftBank の WCDMA 対応、au は CDMA2000 のため非対応。) Wi-Fi と BlueTooth もサポートしています。 Wi-Fi 環境ではフリーで使えます。

    十分ですね!!!

  6. CPU は 600MHz クロックで画面が小さいのでサクサク動きます。 メールは携帯電話用のショートメール以外に、POP3 などのインターネットメールも送受信できます。 日本語のメールもごく普通に読めます。 ブラウザでのページアクセスもできます。

    もうこれは超小型コンピュータです!!!

  7. 取扱説明書は中文で10ページくらいしかありません。 これでは電話のかけ方くらいしか判りません。 しかし、いろいろ弄くっていると1日くらいで、ほぼ完全に使いこなせるようになります。 Android スマホってこういうものなんでしょう。

    取説不要です!!!

  8. そもそも Android スマホって、好きなアプリを Android Market からダウンロードしてカスタマイズするのが一般的のようです。

    Android スマホごとに個性を持たせることができる ・・・ これがイイのです!!!

  9. GPS 機能 が付いています

  10. 3G 通信を Wi-Fi または USB で共有する テザリング機能 が付いています

  11. 縦/横の向きを感知する加速度センサ内臓で、画面の縦表示/横表示を自動的に切り替えます。 便利です。

  12. 画面のタッチ検出は Resistive Touch(抵抗膜式タッチ、加圧式)です

  13. なんと! FM チューナが内臓されています

  14. 携帯電話としての音質は低音域まで出ており良いです。 会話がよく聴こえます。

  15. バッテリはフル充電で1日は持つが2日は持たないようです。 毎日充電が必要です。 後述しますが設定を変えることにより4日以上バッテリが持つようになりました。

  16. 一度使ったら使い勝手が良くて、 もう普通の携帯電話に戻れない!



Android Market が無い!

  1. Android Merket とは

  2. 電網情報を調べてみると



Android Market 導入までの手順

  1. Android SDK をパソコンに導入

    1. JDK のインストール

      1. Android SDK 実行には JAVA が必要なため、JDK をパソコンにインストールします。

      2. http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/ にアクセスして JDK をインストールします。

    2. Android SDK のインストール

      1. http://developer.android.com/sdk/ より最新の [android-sdk_r12-windows.zip] (r12の数字はバージョンで変わります。) をダウンロードして C:\ に展開します。 C:\android-sdk-windows フォルダができます。

      2. C:\android-sdk-windows フォルダ内の [SDK Manager.exe] を実行して [Accept All] → [Install]。 途中 adb の再起動があるので [Yes] 。 全部終わったら [Close] を押して閉じます。 物凄い時間がかかります。 寝る前に起動して朝起きたら終わってました。

      3. [Available packages] を選択して [Third party Add-ons] チェック→[Google Inc. Add-ons] チェックして [Install Selected] →[Accept All]→[Install]。 これで Google Usb Driver package が入ります。 ここでも物凄い時間がかかります。 飯食って帰ってきたら終わってました。

      4. C:\android-sdk-windows\platform-tools をパソコンの PATH に追加します。 [マイ コンピュータ] を右クリック→[プロパティ] [詳細設定] [環境変数] [Path] です。

    3. USB ドライバのインストール

      1. Android 端末の USB ポートは SD カードとの R/W 以外に、実機デバッグの通信ポートとしても使用します。 この通信用の USB ドライバをインストールする必要があります。 標準のドライバは C:\android-sdk-windows\extras\google\usb_driver フォルダにありますが、OT-906 ではこのままではインストールできません。 ちょっとした調整が必要です。

      2. OT-906 の [設定] [アプリケーション] [開発] にある [USB デバッグ] [スリープモードにしない] にチェックを入れ、USB ケーブルでパソコンと接続します。

      3. この接続が初めての場合、[マイ コンピュータ] を右クリック→[プロパティ] [ハードウェア] [デバイス マネージャ] を表示すると、[その他のデバイス] [OT-906] に!マークが付いているはずです。 このデバイスを右クリック→[プロパティ] [詳細] に [VID] [PID] が表示されます。 OT-906 の場合、[VID=18D1] [PID=0002] でした。

      4. C:\android-sdk-windows\extras\google\usb_driver\android_winusb.inf の [Google.NTx86] 項に以下の記述を追加します。 赤字の部分が追加記述で、[VID] [PID] の部分を上項番のものにします。

        [Google.NTx86]
        ; HTC Dream
        %SingleAdbInterface%        = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C01
        %CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C02&MI_01
        %SingleBootLoaderInterface% = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0FFF
        ; HTC Magic
        %CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C03&MI_01
        ;
        ;Moto Sholes
        %SingleAdbInterface%        = USB_Install, USB\VID_22B8&PID_41DB
        %CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_22B8&PID_41DB&MI_01
        ;
        ;Google NexusOne
        %SingleAdbInterface%        = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0D02
        %CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0D02&MI_01
        %SingleAdbInterface%        = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_4E11
        %CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_4E12&MI_01
        %CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_4E22&MI_01
        ;
        ;Alcatel OT-906
        %SingleAdbInterface%        = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0002
        %CompositeAdbInterface%     = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0002&MI_01
        
      5. USB ドライバインストール時に C:\android-sdk-windows\extras\google\usb_driver ディレクトリを指定すると正常にインストールが終わります。

  2. root 権限を取得

    1. XDAdevelopers より [z4root.1.3.0.apk] をダウンロード

    2. 上記のアプリを OT-906 の SD メモリに入れてインストール→実行

    3. 起動完了したら画面にある [Permanent Root] をタップ→しばらくして reboot します。 この時に su と superuser.apk が導入されます。 busybox も /system/bin に導入されます。

    4. OT-906 とパソコンを USB ケーブルで接続してから Android SDK shell を立ち上げ、su コマンドを実行すると root になれます。 root になるとコマンドプロンプトが # になります。

      > adb shell
      $ su
      # 
      
  3. Android Market アプリに必要なファイルを /system/app ディレクトリにコピー

    1. P10AN01 まとめ wiki に置いてある [market_update0.zip] を解凍し、その中にある [Vending.apk] [MarketUpdater.apk] [GoogleServicesFramework.apk] [NetworkLocation.apk] を OT-906 の SD メモリのトップにコピー

    2. Android SDK より以下のコマンド操作をする

      > adb -d shell
      $ su
      # mount -o rw,remount /dev/block/mtdblock1 /system ・・・ mtdblock1 は /system のあるフラッシュメモリ、書込可能にする
      # dd if=/sdcard/Vending.apk of=/system/app/Vending.apk
      # dd if=/sdcard/MarketUpdater.apk of=/system/app/MarketUpdater.apk
      # dd if=/sdcard/GoogleServicesFramework.apk of=/system/app/GoogleServicesFramework.apk
      # dd if=/sdcard/NetworkLocation.apk of=/system/app/NetworkLocation.apk
      # chmod 644 /system/app/Vending.apk
      # chmod 644 /system/app/MarketUpdater.apk
      # chmod 644 /system/app/GoogleServicesFramework.apk
      # chmod 644 /system/app/NetworkLocation.apk
      # mount -o ro,remount /dev/block/mtdblock1 /system ・・・ mtdblock1 を書込禁止に戻す
      # reboot
      
  4. Android Market アプリを実行してテスト



良い子のツール

  1. AppMonster

  2. Root Explorer

  3. MarketEnabler



良い子の設定

  1. [設定] [無線とネットワーク] [モバイルネットワーク] [データ通信を有効にする] のチェックは外しています

  2. Android Market の [設定] [インタレストベース広告を受信] のチェックは外しています



apk ファイルって?

  1. Android OS のアプリは abc12.apk のように拡張子が apk になっています。 アプリを SD メモリに入れてタップするとインストールできる仕組になっています。

  2. ちなみに abc12.apk → abc12.zip とリネームすると解凍できてしまいます。 いろんなファイルの集合体になっていることが判ります。

  3. UNIX や Linux をご存知の方なら、何となく推測できるファイル群です。

  4. システムアプリが入っている /system/app や /data/app には apk ファイルのまま保存されています。 電源 ON でのブート時に解凍しながら組み込むようです。 それで Android OS は立ち上げに時間がかかるのでしょう。



その他諸々

  1. ソフトケース

  2. Micro USB ケーブル

  3. スタイラスペン

  4. タッチパネル保護シート(中国語では手机貼膜)



仕様

    Item One Touch OT-906 Specs
    Embedded Operating System Google Android 2.2
    CPU Qualcomm MSM7227 / 600MHz
    ROM capacity 512MB (accessible 200MB)
    Display 2.8" TFT, 262144 scales, 240×320 dot
    Sound Microphone: mono
    Loudspeaker: mono
    Audio Output: 3.5mm
    Cellular Phone Networks: GSM850, GSM900, GSM1800, GSM1900, UMTS900, UMTS2100
    Data Links: CSD, GPRS, EDGE, UMTS, HSDPA, HSUPA
    Call-Alert: 64 chord melody
    Vibrating Alert: Supported
    Speakerphone: Supported
    Control Peripherals Positioning Device: Touchscreen
    Primary Keyboard: Not supported
    Directional Pad: Not supported
    Scroll Wheel: Not supported
    Interfaces Expansion Slots: microSD, microSDHC
    USB: USB 2.0 client, 480Mbit/s, micro-USB
    Bluetooth: Bluetooth 2.1
    Wireless LAN: 802.11b/g
    Infrared Gate: Not supported
    Multimedia Telecommunication Analog Radio Receiver: FM radio (87.5-108MHz) with RDS
    Digital Media Broadcast Tuner: Not supported
    Satellite Navigation Built-in GPS module: Supported
    Complementary GPS Services: Assisted GPS
    Built-in Digital Camera Main Camera: 1.9MP
    Optical_Zoom: 1×
    Dimensions 57(W)×109.3(H)×14(D) mm
    Mass 103g (battery included)
    Additional Details Built-in accelerometer: Supported
    Battery: removable
    Battery Capacity: 1150mAh