PC-9801シリーズ

今更なぜPC-9801なんだ! と言われるのは承知しています。
私もPC-9801環境は数年前にもう使うことはないだろうとほぼ全廃しました。

ところが...

私は、今までPC-9801を使っていろんな開発をやってきていました。 そのため、「ROMライター」「GALライター」「PALライター」「ROMエミュレータ」「ロジックアナライザー」などPC-9801環境でしか動作しない開発ツールをたくさん持っています。 最近になって、ある機器を解析しようとしたら、これらのツールがまるで使えないことに気が付きました。 そうです、私はPC-9801君を裏切っていたことに気が付きました。 そこで後悔と懺悔の意味を兼ねて、最近になってPC-9801環境を再構築しました。 ただし、昔の重厚装備ではなく、軽量コンパクトを狙いました。



PC-9821 Note Ne

2001年4月28日に HARD・OFF 越谷店で 4,000円で買いました。

ジャンクコーナに置いてあり、ただ「動作した。」としか書かれていませんでした。 「たしかこの型番はTFTカラーだ!」とピンと来たので購入しました。

持ち帰ってから PC-9821 Note Neをチェックしました。 4,000円でTFTなら何にも文句言えません。



PC-9801 Note NS/A

 

2001年4月14日に HARD・OFF 越谷店で 8,000円で買いました。 ジャンクコーナーにひっそりと PC-9801 NOTEのNS/A がありました。 チェック未の品物ですが、「Windows3.1は動いていた。」とコメント書きがありました。

持ち帰ってから PC-9801 NOTE NS/Aをチェックしました。 これで十分です。 PC-9801の開発環境はMS-DOSベースがほとんどなので、Windowsは使わないです。 メモリは640MBあれば十分だし、ハードディスクも必要ないです。 でもあっても困らないです。 これは良い買い物をしました。 昔欲しかったのですが高くて買えませんでした。

8,000円なら使い捨ての感覚ですね。



PC-9801UF

「PC-9801UF」はデスクトップの外観ですがA4ブックサイズです。
とってもカワイイ!!!
性能はともかく、昔からカワイイので欲しいと思っていました。 縦置でも横置でも設置でき、本当に本棚に入るブックサイズです。 買った PC-9801UFの程度はかなり良いです。 付属パーツ等の欠品もなく外観も非常に綺麗です。 1991年2月発売で定価 218,000円です。 これが 3,980円でした。 本当の意味で PC-9801マシンです。 CPUは私の好きな V30HL-16MHzです。 8080の命令語も動作させられるので CP/M-80も動きます。

ほんの10分間くらいでバラバラに分解できます。 PC-9801パソコンは昔から作りがかなり良いです。 メンテナンスしやすいです。

2001年4月21日、失われたPC-9801環境を再構築するため秋葉徘徊をしました。 目的は PC-9801 Note NS/A に接続するための「拡張IOボックス」を見つけることでした。 これがあれば Cバスが使えるようになるので、手持ちしている測定器やツールの IOカードが実装できます。 思いとしては PC-9801 Note NS/A を 8,000円で入手したこともあり、4,000円までで買いたい...です。

まず最初に行ったのは NEC FIRST POINT3 NEC専門パソコンリサイクルショップ です。 以前はラオックス・コンピュータ館でも PC-98専門フロアがありましたが、ここ数年でなくなりました。 PC-98は AT互換機へと変貌したので他社のパソコンと全く変わらなくなり、個性も失われ、NECはたくさんあるパソコンメーカの1社へと落ちぶれました。 そんな中にあって PC-98関連の中古を扱うショップは大盛況です。 私を含め、過去の資産を引きずるユーザはまだまだ居るようです。 このショップも PC-98の中古や新品のアクセサリやバッテリなどを取り扱っています。 TFTカラーの PC-98 Noteが1万円で置いてありました。 でも、残念ながら「拡張IOボックス」はありませんでした。 お店の人に聞いてみると「拡張IOボックスというのは現在プレミア価値が出ており、なかなか市場に出てこない。」とのことでした。

次に探したのは芳林公園(北緯35度41分54.6秒/東経139度46分23.2度)周辺のジャンク屋です。 その昔、秋葉のジャンク通りは東京ラジオデパート付近でしたが、ラオックス・コンピュータ館が出来てから、現在では芳林公園周辺に移動しました。 末広町の駅が一番近いです。 ここではマニアがたむろします。

「COCONET 壱号店」で「拡張IOボックス」を見つけました。 ところがなんと価格が 8,800円でした。程度はかなり良いものです。 欲しいけれども NS/A と相対価値判断すると高過ぎる!!!

で、ふと視点を変えたら PC-9801UFが 「今世紀最後のチャンス!・サウンド機能付 PC-9801UF \3,980」 と銘打って売られていました。 今世紀が始まったばかりで今世紀最後とは???

このマシンにはCバスが付いています。 これだったら PC-9801UFを買うのが正解!!!と購入しました。

スペックは以下です。
CPU	V30HL(16/8MHz)
ROM	N88-BASIC&モニタ 96KB
RAM	640KB
FDD	3.5インチ2HD(2台)
GVRAM	256KB
表示	640*400ドット4096色中16色で2画面
インターフェース
	プリンタ (セントロニクス準拠)	
	RS-232C (9600bpsまで)
	1MBフロッピー
	マウス
	Cバススロット (2)
	カードスロット 98Note用EMSカード内蔵用
	ディスプレイ デジタルRGB/アナログRGB/モノクロ  
	サウンド BEEP、FM3音SSG3音
外形寸法	305(W)×240(D)×87(H)  
消費電力	23W (最大56W)
重量	本体4.6kg、キーボード1.2Kg  
備考	A4ファイルサイズのコンパクトな本体  
価格	218,000円
3,980円ならちょっとしたOAアクセサリより安いですね。



PC-9801/9821 周辺機器など

2001年4月22日、キーボードを探しにハードオフへ行ってきました。 秋葉では PC-9801キーボードの相場は中古で 1,000〜5,000円くらいですが、PC-9801UF本体を 3,980円で購入しているので、こんなに高い値段は出す気になれません。 ハードオフのジャンクコーナーへ行くと各社の中古キーボードが多数ありました。 さて、PC-9801キーボードはいくらだろうと調べてみると...目が垂れてきました。 ハードオフでは 200〜300円でした。 すっすっすごく安い!!!

これが買った200円のキーボードです。

2001年4月27日、「PC98アナログRGBケーブル」を探しまくりましたが、今時そんなものはどこにも売っていませんでした。 「VGA(15P3段)〜PC98アナログRGB(15P2段)」のケーブルだったらどこでも入手可能です。 そこで考え抜いた結果は「VGA(15P3段)〜PC98アナログRGB(15P2段)」のケーブルを2本買い、それらのケーブルのVGA(15P3段)コネクタをデンジャーチェンジャーでつないでしまう...というトリックです。 そうすると両端は15P2段になります。

VGA〜PC98ケーブルは1本300円(日立製の出物)で、VGAデンジャーは470円でした。

2001年4月27日、PC-9801/9821 Note用「RS-232C変換ケーブル」を買いました。 秋葉で480円でした。 このケーブルは Noteのミニアンフェノールコネクタを通常のD-SUB(25P)メスに変換してくれます。 このコネクタは必需品です。

2001年4月30日、NEC PC-98シリーズ用 MS-DOS6.2 UPG版を入手しました。 Yahoo! Auction で 1,400円でした。

アップグレード版なので既に MS-DOS5.0を持っている人を対象に安く販売されていたものです。 ですから、通常は旧版の正規ユーザでないとインストールできないはずなのですが、これには 裏技 があって、1枚目のフロッピを立ち上げてインストールを中止し、コマンドモードで「A:>sys c:」などとしてハードディスクにシステムを転送してやれば、後は取扱説明書通りアップグレードインストールできてしまうのです。

2001年5月2日、PC-9801N-08 I/O拡張ユニットを付属品付きで入手しました。 写真の中央がユニットで程度はとても良好で新品に近いです。 Yahoo! Auction で 3,700円でした。

これを PC-9821 Note Neに接続したところ見事にCバスカードが動作しました。 写真の左側に写っている白い箱がCバスにインタフェースカード経由接続した「GALライター」です。 写真の右側に写っている四角い箱がインターフェース変換BOXでフロッピインターフェースコネクタも取り出せます。

2001年5月3日、CRC-FD5 という5インチフロッピ装置を入手しました。 HARD・OFF 越谷店でなんと!!! 500円 でした。 程度はかなり良いです。

HARD・OFFでジャンクフロッピを見てみたら、98用ユーティリティで良さそうなのが何枚もありました。 適当に9枚選んで210円でした。 しかし、そのメディアは5インチなんです。 今時、私も5インチフロッピドライブは持っていません。 でもフロッピは使いたい...で、周りを見渡すとこれがありました。 持ち帰って、PC-9801N-08に接続したら、全く何の問題もなくフロッピが読み取れました。 ヨカッタ!!!



変な表現ですが、PC-9801は今が買い時だと思います。

値段はメチャクチャ安いし、MS-DOSベースで使うならDOS/V機よりはるかに高性能です。 開発ツールとして使うマシンとして最高です。 この 98中古もあと数年以内になくなると思うので、買うなら今しかないように思います。