smc PENTAX-M ZOOM 35-70mm/F2.8-3.5

smc PENTAX-M ZOOM 35-70mm/F2.8-3.5 をゲット!

2014年2月13日、smc PENTAX-M ZOOM 35-70mm/F2.8-3.5 の中古2本を 税込1,140円 で購入しました。 2014年3月7日に2コ1リペア完了しました。

付属品は [専用レンズフード MH-R] [Kenko SKYLIGHT フィルタ 58mm] でした。 要はフィルタ1枚の価格でこれだけのものを手に入れたことになります。

なぜ2本購入かと言うと、1本は [外観は超奇麗だがレンズはカビだらけ]、もう1本は [外観が汚いがレンズにカビが無く光学系は超奇麗] という悩ましい相反する状態だったからです。 2コ1して完全品1本を作る目論見です。

「リペアが失敗してもフィルタで元は取れる」と考え、 勇気ある決断 をしました。



状況確認

  1. 製造番号 8164669

  2. 製造番号 7001531



リペア

  1. やることは言葉で言えば簡単!

  2. とは言っても、レンズの分解は大仕事 ・・・ 以下に分解方法を記録します。

    1. ゴムオープナーで前面の [化粧リング] を外します。 外れたら、更に前面をゴムオープナーで回すと [前玉ブロック] がごっそり外れます。

       


    2. 焦点リングのラバーの間に爪楊枝を挿入し、ラバーに沿って一周させると、接着が外れます。 この状態にしたらラバーを外します。

       


    3. 焦点リングの前面側に直径 1mm くらいの極小マイナスネジが120度間隔で3箇所あるので、これらを緩めます。 外す必要はありません、緩めるだけです。 焦点リングがフリーになります。 このネジは焦点リング固定の役目をしています。 外してしまうと紛失するかもしれないし、再取り付けも大変ですから。

      フリーになった焦点リングを回まわしていくと、ある箇所で焦点リングにあけられている2個の小穴からマイナスネジが2本見えるようになります。 この2本のネジを外します。 このネジは焦点リングの回転ストッパーの役目をしています。

       


    4. 前面を回すことで、焦点リングと鏡筒がセットで外せます。 今回やる必要はありませんが、外した鏡筒を回すと更に2個に分離できます。

       


    5. 前面側に120度間隔で3個のプラスネジがあるので、これらを外すと [ズーミング機構3段目鏡筒] が外れます。

       


    6. [回転方向斜めに切られた溝] と [回転方向に切られた溝] の双方の間に [白いプラスチックワッシャ/プラスネジ] のセットが180度間隔で2セットあります。 前後方向に切られた溝に [小さいマイナスネジ]+[白いプラスチックワッシャ/プラスネ ジ]+[小さいマイナスネジ] のセットが180度間隔で2セットあります。 これらを全て外すと、もう1つの内側の [ズーミング機構2段目鏡筒] が外れます。 組み立てる時に悩まないよう構造をよく観察します。 [小さいマイナスネジ] はストッパの役目をしています。

       




    7. 更に内側にもう1つの [ズーミング機構1段目鏡筒] があります。 この鏡筒を前面側に引きます。 [前後方向に切られた溝] と [回転方向斜めに切られた溝](項番6の溝と反対方向の溝)の双方の間に [白いプラスチックワッシャ/プラスネジ] が180度間隔で2セットあります。 この2セットの部品を全て外すと [最後部鏡筒] [後玉ブロック] [ズーミング機構1段目鏡筒] に分離します。 組み立てる時に悩まないよう構造をよく観察します。

       


    8. 以上で外から見えるボディパーツが分離でき、[前玉ブロック] [後玉ブロック] も分離できているはずです。 お疲れさまでした。 組み立てる時にまた大仕事が待っています。

      • フィルターサイズが 58mm とやや太く、少々重いレンズである理由は、上記のように何重にも重ねられた鏡筒構造のためと判りました。

  3. 2本のレンズの分解を終えたら、良好なパーツを組み合わせて1本の完全品を作ります。

  4. 2コ1で1本の新品同様な完全品ができました。



動作



仕様その他

  1. ドキュメント

  2. 仕様は以下です