東芝メールウォーカー MC-01

1998年10月29日に 東芝メールウォーカーMC−01 を入手し、1999年6月19日に解約しました。 秋葉原のアンコウの「ナカウラ」で 1,980円でした。

このように表示パネルがビッグです。

付属のACアダプタは大きくて重いです。

PHS系インターネット掲示板に「秋葉原で東芝MC−01が 1,980円で売られている。」という情報に食指が動いてとうとうMC−01を買ってしまいました。

秋葉原へ行って「いったいどこで 1,980円で売っているんだろう。」と探しまくりました。 「オノデン」へ行くとありました。 契約しようと思ってよく見ると 19,800円ではないか!!!
0が1個違う!!!
他店も見て歩くと 23,800円,29,800円などバカにしてるのか!!!

とうとう見つけました。 「オノデン」の隣の「ナカウラ」(中央通りガード下です。)で 1,980円でした。 あんまり安いので店員に「何か制限があるのでしょうか?」と聞いてみましたが「特にありません。普通の契約と同じですよ。」との回答でした。 早速、購入したのは言うまでもありません。 「お気軽コース」としました。 DDIPの2回線目なので複線割引を利用すると実質基本料は 950円となるので経済性は全然気になりません。
  1. 大きさは最近の携帯電話くらいです。 重さは電池込み139gです。 待受け時間400時間,通話またはデータ通信時間は連続3.5時間なので実用範囲です。 ただし、これはスペックなので実使用で試してみます。 「お気軽コース」として2台目契約は複数回線割引を利用して実質基本料950円/月でデータ通信は「標準コース」と同じ通話料なので、モービル専用に近い端末としては究極の契約方法と思います。

    持ち運びケースに良い物がないか?と探していたところ、メガネのケースで口の左右に握力をかけるとパックッと開くタイプがピッタリでした。 近くのディスカウント店ロジャースで239円でした。

  2. MC−01のユーザーメモリは512Kバイトもあります。 昔、パソコン通信が始まった頃の初期のパソコン(当時、CP/Mでメモリ64Kバイトもあれば人に威張れた。)よりはるかに大容量です。 これがPHSの筐体の中に入っているのです。 絶対感激すべきです。

  3. 電源スイッチはスライド式で「OFF」「LOCK」「ON」の3ポジションあります。 「LOCK」というのはキーロックのことです。 電源ONでカッコウ良いMC−01イメージロゴが表示されます。

  4. 東芝端末全体の傾向と思いますが、アンテナ表示による電界強度表示の応答性がかなり速く気分が良いです。 これで電測ができれば最強端末になるのですが。 ボディが若干大きいためか感度はかなり良いようです。 筐体内アンテナの設置に余裕があるせいと思います。

  5. 表示パネルは320x160ドットなので文章表示も実用範囲です。 表示パネルがデカイので電話番号なども大きく表示でき見易いです。 表示パネルは普段は消えていて、何か操作するとパッと表示されます。 表示が消えている時も、消えるまでに操作した画面を記憶しているので、続きより操作に入れます。 PHSでこの機能を持った端末はほとんどないのです。 やはり電話機と携帯端末の違いか?

  6. 表示パネルは弱い緑色でイルミネーション発光するので、暗闇でも操作できます。 大型パネルが暗闇にポォ〜と光るので神秘的なものさえ感じてしまいます。 このイルミネーションの質ですが、全体的に均一なので非常に質が高いと思います。 ISD−P47など普通のPHSはイルミネーション表示のムラがあります。 「美しい」と「ともかく見える」との質感の差があります。 操作を止めて30秒でイルミネーションが,60秒で表示そのものが消えるようです。

  7. 表示パネルに漢字表示できるのが特長です。 漢字入力は、ほとんど10キーだけで文字入力・変換をやるので、指の運動になり、しばらくしたら指力が強くなるのでは...と思います。 指の健康に良いです。

  8. 電話帳はリストとして表示できます。 300件900番号でメールアドレスやメモなども記憶しておけ、充実してます。 頭が良いのです。

  9. リダイヤル記録と着信履歴はそれぞれ10件記憶してくれます。 通信履歴はなんと100件記憶してくれます。 普通のPHSよりはるかに記憶量がBIGです。

  10. Pメール機能がすごく充実しています。 送信履歴は30件,受信履歴は50件とパワフルです。 送信機能では「Pメール」と「ポケベル」が選べて、メッセージ作成もし易くなっています。 ガイダンスは全て日本語なので使う人にやさしいです。 通常のPHSでは操作が大変なので、結局「Pメール」「ポケットベルへのメッセージ送信」機能は使わないのですが、これならドンドン使えます。

  11. MC−01は留守番電話機能も通常のPHSと変わらない高機能です。 「応答メッセージ録音」「着信メッセージ録音」「メモ録音」など必要な機能は全部揃っています。

  12. MC−01は単なるPHSとして使っても、一般のPHSと比べても基本的機能の遜色は全くありません。 むしろ使いやすい日本語ガイダンスで使えるPHSと思います。 一般のPHSでは機能がいっぱいあっても「F」「3」「1」の順にキー操作をすると...となるなど、とても操作を覚えきれず、結局ほとんどの機能を使わない。 ところがMC−01では操作方法はほとんど覚える必要がないのです。 これが 1,980円なら絶対買いと思うのですがいかがでしょうか?

  13. パソコン通信はNiftyとBIGLOBEだけをサポートします。 その代り設定は超簡単です。 接続先を絞った代りに面倒なスクリプトはMC−01が全て勝手にやってくれます。

  14. パソコン通信結果はログファイルに保存できます。 通信ログは1件につき最大16Kバイトで、メモリのある限り記録できると思います。(マニュアルに書いてないので)

  15. MC−01にはユーザーファイルと言うのがあって、送信するメール文章をここに事前に作成しておくことができます。 ユーザーファイルは最大16Kバイトで10件分確保されています。

  16. BIGLOBEのパソコン通信にアクセスしてみました。 MC−01への設定は「ユーザーID」「パスワード」だけです。 ログインスクリプトはMC−01が内臓しているので、設定は超簡単という訳です。 設定が終わり、接続してみました。 あっという間につながってしまって簡単すぎです。 表示パネルをみると米粒みたいな小さい文字列が表示されました。 このモードは「横縮小」モードと言って全角40文字x6行ですが横が1/2に縮小されているので非常に見にくいです。 表示モードを「等倍 折り返しなし」モードに設定すると読みやすい字となりました。 この場合、全角20文字x6行ですが画面からはみ出した文字は横スクロールで見られるので、特に支障ありません。 MC−01のパソコン通信は充分実用になります。 出張や旅行前にインターネットからパソコン通信のほうにメール転送をかけておくと、出張先や旅行先でMC−01でメール受信できて便利だと思います。 もちろん、パソコン通信からインターネットへメール送信できますから、メールだけを目的とするなら全然支障ない快適なメール環境(メール・ウォーカー)がMC−01だけで実現できます。

  17. MC−01をモービルコンピューティングとして見てみます。 街の中の例えば道路を歩いていてExcelとかWordは全く必要ないのです。 メールの送受信ができれば充分です。 特に私はHP−200LXを常用しているのでPIM機能はこれのほうが優れているのです。 ですから、携帯端末に求める機能はメールが送受信できること...これしかありません。 こうやってMC−01を眺めてみると私の要求とピッタリ合っていることがわかります。 考えてみてください。 メールを送受信するだけのためにノートパソコン,ACアダプタ,PHS,PCカード,ケーブルを持ち歩くのは快適なモービルコンピューティングとは思えないのです。

  18. モービル運用に求められるのはバッテリの持ちです。 まず、これが満たせられないとACアダプタを常時持ち運ぶことになり、何のためのモービルかわからくなります。 私がモービル端末に求めるのは連続使用で最低でも丸1日バッテリが持つことです。 HP−200LXは通常使用で1ヶ月以上バッテリ(アルカリ単3・2本で)が持ちます。 MC−01はかなり頻繁に使用しても2日間以上はバッテリが持つようです。 合格です。 以前、東芝GENIOを使っていましたが、ともかくバッテリが持たないのです。 データ通信を行うと半日くらいでバッテリがギブアップしていました。 これはタマランと言うことで使用を諦めた経緯があります。

  19. 京セラMO−510親機に子機登録してみました。 親機からの呼出しでは単独子機呼出しで呼出しできませんでした。 一斉呼出し(内線*)で呼び出しできました。 この傾向は以前使っていた東芝DL−S26Pと同じです。 親機との内線通話はエコーもノイズもなくクリアな音質でした。

  20. PHS電話番号はPHS本体内に記憶されていますので、PHSに番号変換機能が付いていないと電話番号が変えらません。 「5」「7」を押しながら電源ONすると、MC−01のPHS電話番号が11ケタになりました。 しかし、電話帳変換機能はないようです。 「3」「7」を押しながら電源ONしても変わりませんでした。

  21. バッテリはリチウムイオン 3.6V / 400mAh のもので東芝DL−S26PやAT−15と同じ大きさです。 電池がへたれば、これらの過去に使っていた端末のバッテリを有効活用できそうです。

  22. バッテリ充電が通常のPHSのようなスタンド式ではなく、ACアダプタのプラグを本体のジャックに差込む方式です。 これは充電しながらの使用を考慮したと思われます。 ACアダプタの出力は 4.1V / 300mA となっています。開放状態で出力を実測したところ、4.18V でしたので、定電圧化されているようです。 よって、よく似た電圧のACアダプタを代替えとして使うのは危険そうです。

    秋葉原で以前に 300円で買った超小型スイッチングACアダプタ(5V / 1A)のDCプラグ付きコード線交換とレギュレータ出力に整流用ダイオード2本を直列につないだだけです。 これで、4.2V 前後の出力電圧になります。DCコードの長さは長すぎず短すぎずということで 90cm としました。 早速使ってみましたが、充電完了してから少し使うだけでバッテリの電気がなくなってしまいます。 どうも失敗作でした。

    それではということで作ったのがこの「電取コード」です。 秋葉の千石で 2.5径DCジャック,赤と黒のクリップを買い、製作費はたった180円です。

    XIT・ISD-P47などリチウムイオン電池を使ったPHSの充電器から充電電源を取ってしまおうというアイデアです。 充電器の充電部開放電圧が 4.1Vのものが使えます。 このようにクリップを+−間違えないように取付けます。

    「電取コード」で充電中です。 この方式は当たり前ですが大成功しました。 移動にはこの「電取コード」を持って出かけるだけです。 軽い軽い!!! この「電取コード」は、PHSのある場所へさえ行けばMC−01の充電が可能になるという優れ物です。 これ実用新案とれませんかね。

  23. NiftyのポケットMALアクセス番号をMC−01に設定しました。 これでやっと、全国どこの田舎からでも同一市内と同じ通話料でNiftyに接続することができます。 このサービスがあるのはDDIポケットだけです。 やはりDDIポケットのPHSが市場シェア60%近くというのは、ちゃんと理由があるのです。

    ポケットMALは、DDIのMAL(マルチメディア・アクセスライン)との接続により提供されるデータ通信サービスです。 加入しているプロバイダがMALを採用していれば、距離にかかわらず、全国一律料金(3:00〜17:00は1分10円、その他の時間帯は1分13円)でアクセスできます。
    NIFTY-SERVE
       0077-48-8243(無線モデム HyperROAD)
       0077-48-8273(無線モデム NIFTY-ROAD7)
       0077-48-8272(無線インターネット HyperROAD64)
    
  24. 着信音として自作メロディをMC−01に入れてみました。 「ウッドペッカー」「フランダースの犬」「うる星やつら」を気に入っています。 東芝PHSならどれにでも入力可能と思います。 なお、オリジナルはNiftyの SGK02040さん,HHD02774さんです。
    145886614588661458866##           ---ウッドペッカー
    3#2#11114#3#222255678#334#3#3322  ---フランダースの犬
    6#56#87#67#58#87#88888#           ---うる星やつら
    990088115555555#####              ---未知との遭遇
    356668758988776766553333#         ---「惑星」より
    685645322222222                   ---「YMO」
    4411446644664488668866551#1####   ---汽車汽車しゅっぽしゅっぽ・・
    55565#4433445555223344443344555#  ---ロンドン橋が落ちた
    5#1#5#1#5#65#1123#4#3213333##     ---とんでぶーりん
    
  25. 電源ジャックの横にαDATAのようなコネクタジャックがあります。 取扱説明書を見ると「保守用コネクタです。ゴムカバーを外さないで下さい。」と書かれています。 どうも秘密のコネクタのようです。

  26. MC−01の取扱説明書は187ページもあります。 書類ではなくBOOKのイメージです。 これを電車の中で座って読むとすぐに眠くなります。