TECSUN PL-450 をゲット!
中国製の TECSUN PL-450 です。
2010年1月23日、北京の高級デパートで498元でした。
Dual Conversion 方式の BCL ラジオです。
TECSUN のコンパクト BCL ラジオでは
フラグシップ機
でしょう。
気合が入った作りです。
参考です。
「オールバンド・デジタル・ステレオ・ラジオ」の中国語は「全波段数字解調立体声收音机」です。
PL-450 はこの分類です。
PL-450 の操作ボタン&端子
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右図は PL-450 の操作ボタン&端子図です。
機能はボタンの名称で判ると思うので、特徴的な操作のみを解説します。
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[POWER] ボタン
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長押しで、電源 ON です。
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短押しで、スリープモードで電源が入ります。
1/5/15/30/45/60/75/90/120分のスリープ時間は [チューニングノブ] で設定します。
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短押し/長押し が逆のような気がしますが、これが中華風でしょう。
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[FREQ/PRESET] ボタン
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押して P001 などのプリセット番号が表示されたら、プリセットチューニングモードになります。
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押して P001 などのプリセット番号が消えたら、周波数チューニングモードになります。
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[TUNING FAST/SLOW] ボタン
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周波数チューニングモードの時に、このボタンが有効です。
周波数表示の横に [空白] [Slow] [Fast] の表示が出て、[UP] [DOWN] ボタン及び [TUNING] ノブ操作での周波数ステップが以下のように変化します。
プリセットチューニングモードの時にも Fast/Slow の表示は変化します。
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FM |
FM |
MW |
MW |
SW |
SW |
|
UP/DOWN |
TUNING |
UP/DOWN |
TUNING |
UP/DOWN |
TUNING |
空白 |
0.1MHz |
0.01MHz |
9/10kHz |
1kHz |
5kHz |
10kHz |
SLOW |
0.01MHz |
0.01MHz |
1kHz |
1kHz |
1kHz |
1kHz |
FAST |
0.1MHz |
0.1MHz |
9/10kHz |
9/10kHz |
5kHz |
5kHz |
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長押しすると操作ロックが ON/OFF できます。
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[SYS. SET] ボタン
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電源 OFF の時にこの操作が有効です。
[SYS. SET] ボタンを押す→システムコード入力→[SYS. SET] ボタンを押す のように設定します。
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システムコードを入力して PL-450 の動作を以下のように指定します。
(*) とあるのが工場出荷時のデフォールト設定です。
システムコード |
PL-450 の動作 |
設定時の LCD 表示 |
00 |
プリセットメモリ設定:50局×10ページ (*) |
10 50 |
20 |
プリセットメモリ設定:25局×20ページ |
20 25 |
25 |
プリセットメモリ設定:20局×25ページ |
25 20 |
50 |
プリセットメモリ設定:10局×50ページ |
50 10 |
09 |
MW の周波数ステップ:9kHz (*) |
9kHz |
10 |
MW の周波数ステップ:10kHz |
10kHz |
12 |
時計の時間制:12時間 |
12H |
24 |
時計の時間制:24時間 (*) |
24H |
28 |
使用電池:Ni-MH 充電池 (*) |
Ni-MH Battery |
29 |
使用電池:普通の乾電池 |
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55 |
LW 受信:ON (*) |
On |
55 |
LW 受信:OFF |
OFF |
76 |
FM 受信周波数範囲:76〜108MHz |
76 --- 108 |
87 |
FM 受信周波数範囲:87〜108MHz (*) |
87 --- 108 |
88 |
FM 受信周波数範囲:87.5〜108MHz |
88 --- 108 |
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日本で PL-450 を使う場合はシステムコード76を入力しておけばよいです。
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[CHARGE ON/OFF] ボタン
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電源 OFF の時にこの操作が有効です。
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システムコード設定で28を選ぶと、充電池の容量が [TUNING] ノブで設定できます。
500〜3000mAH の範囲で指定できるので、適合するものを選択します。
同じ充電池を使い続けるなら、この操作は1回だけやればよいです。
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[CHARGE ON/OFF] ボタンで充電 ON/OFF が切換できます。
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充電中は充電経過時間が LCD の小さい数字項に表示されます。
200mA の定電流で充電するので、5.5時間(1000mAH)〜11時間(2000mAH)〜17時間(3000mA) のような充電時間がかかります。
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[FM FINE TUNING] ノブ
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FM 受信時のこのノブを回すと最適受信周波数に設定できます。
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PLL シンセザイザー受信機なのに、なぜこの機能があるのか不思議です。
確かに OSC の周波数が変化するようですが・・・
PL-450 の内部を透視
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右の写真が PL-450 の内部です
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マトモな作りです。
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LCD とタクトスイッチが並んでいる基板にメモリバックアップ用のスーパーキャパシタが見えます。
MCU もこちらに載っていると思います。
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下側の基板はラジオ基板です。
調整ポイントはそれほど多くはないようです。
使ってみました
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PL-450 は本格的な BCL ラジオの作りとなっています。
製造品質や感触も日本製と変わらず、満足できます。
TECSUN PL-310
より筐体に丸みがあり仕上げが良い感じです。
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付属品は「ワイヤアンテナ」「ステレオヘッドフォン」「1000mAH ニッケル水素充電池×3本」「AC アダプタ(AC220V 仕様)」「中国語の取扱説明書」「保証書」です。
写真には写っていませんが「巾着袋」も付属しており、オールインワンです。
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TECSUN PL-310
とほぼ同じ大きさのコンパクトサイズです。
タバコ2個くらいで小さいです。
重さは
TECSUN PL-310
と違ってズッシリ重いです。
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巾着袋が付属しているので、出張や旅行に気軽に持って行けます。
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背面にスタンドが収納されており、このスタンドを使うと、PL-450 が少し水平斜めに設置でき、操作しやすくなります。
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ロッドアンテナは360度回転させることができます。
FM/SW バンドに有効です。
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左サイドに [外部アンテナ端子] [感度切換 SW] [ステレオヘッドホン端子] [音質切換 SW] [外部電源端子] があります。
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[外部アンテナ端子] は FM/SW バンドに有効で、MW/LW は内臓されたバーアンテナで受信します。
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PL-450 にはスピーカが1個しかなく、本体でだけで受信すると基本的にモノラルです。
FM 受信の時に [ステレオヘッドホン端子] を使うとステレオ受信できます。
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[外部電源端子] AC アダプタをつなぐと、本体に電源供給できます
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内蔵したニッケル水素充電池に充電することもできます。
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[外部電源端子] は統一規格プラグなのですが、+−の極性が統一規格と逆で、この辺りが中華風です。
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付属の AC アダプタを日本で使う場合は 100V→220V のステップアップトランスが必要となります。
私は 100V→220V のステップアップトランスを持っているので問題なく使えます。
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付属の AC アダプタをバラしてみると、7806 定電圧 IC が使われており、6V 定電圧出力となっていました。
日本用 AC アダプタを自作する場合は、出力を 6V 定電圧、最大電流 300mA 以上とすればよいです。
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PLL シセサイザー同調です。
アナログチューニングより楽で、周波数ズレもありません。
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同調方式は [マニュアル] [プリセット] [ダイレクト周波数入力] [オートスキャン] です。
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プリセットメモリは600局分あるので十分です
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[ATS] という機能があり、自動で受信可能周波数をスキャンしてプリセットしてくれます。
もちろん、マニュアルでプリセットすることも可能です。
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慣れれば操作性は良いと思えるようになりますが、ボタンの短押し/長押しなど、少ないボタンで多くの機能を詰め込んでいるので、最初は戸惑います。
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シグナルレベルは5段階のバー表示です。
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「時計」「アラーム」が付いています。
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暗い所での利用ができるようイルミネーション機能があります。
LCD 表示が橙色に照明されます。
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バッテリは「単3乾電池×3本」または「単3ニッケル水素充電池×3本」が使用できます。
充電回路も内蔵しています。
付属の 1000mA ニッケル水素充電池に満充電して連続4時間くらい使えました。
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感度&音質
仕様&その他
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英語版の簡易取扱説明書は
こちら
です。
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仕様は以下です。