PU2CLR ATS-20

PU2CLR ATS-20 をゲット!

2021年9月27日、 AliExpress で Si4732 FM/AM/SW SSB Radio の PU2CLR ATS-20 が 送料税込4,152円 でした。

BCL 通信型 DSP radio です。 短波放送では SSB (LSB/USB) も受信できます。

購入してから知ったのですが、この製品は PU2CLR さんが開発して、中国メーカが製品化したらしいのです。

全体を Arduino で制御しています。 ファームウェアのソースが公開されているので、自分でアップデートやカスタマイズできます。 素晴らしい!!!

【注】 購入時の Firmware Version V1.1.5 でのレポートです。



各部を眺める

  1. フロントパネル



    形状 名称 機能
    ボタン BAND+ 受信バンド切換
    BAND-
    VOL+ 音量調節 (0〜63)
    VOL-
    STEP (1) AM 周波数ステップ切換 (1/5/10kHz)
    (2) SSB モード時は BFO 周波数ステップ切換 (10/25kHz)
    BW AM 帯域幅切換 (1.0/1.2/1.8/2.0/3.0/4.0/6.0kHz)
    AGC AGC (Auto Gain Control) ON/OFF
    MODE AM モード切換 (AM/LSB/USB)
    ノブ TUNE/BFO/ATS (1) 回転すると受信周波数同調 (TUNE)
    (2) 押すと受信可能な局をサーチ (ATS)
    (3) SSB モードで押すと BFO 調整 (BFO)
    ディスプレイ OLED 128×64ドットのグラフィック表示器
    受信周波数など、様々な情報を表示
    スピーカ Speaker 天板にある 8Ω 2W のスピーカ

  2. リアパネル



    形状 名称 機能
    端子 USB 充電&通信端子 (mini USB)
    head phone ヘッドホン端子 (ミニジャック 3.5mm)
    ANT アンテナ端子 (BNC)
    スイッチ POWER 電源 ON/OFF
    FM/AM BNC ANT 端子を FM または AM 用に切換
    ランプ led 充電中は緑色点灯→充電完了で赤色点灯 普通とは逆の色のような



使ってみました

  1. デザインなど

  2. 電源

  3. 基本的な受信操作方法

    1. FM 受信

      手順 操作
      1 FM アンテナを接続する
      2 リアパネルにある [FM/AM] スイッチを FM にする
      3 リアパネルにある [POWER] スイッチを ON にする
      4 ディスプレイに初期画面が出るので数秒待つ
      5 [BAND+] [BAND-] ボタンで FM を選択する (左上隅に FM と表示)
      6 (1) ノブを回して受信周波数を設定する
      (2) ノブを押すと自動スキャンして受信可能な周波数で停止する
      7 [VOL+] [VOL-] ボタンで音量を設定する

    2. AM 受信

      手順 操作
      1 AM アンテナを接続する
      2 リアパネルにある [FM/AM] スイッチを AM にする
      3 リアパネルにある [POWER] スイッチを ON にする
      4 ディスプレイに初期画面が出るので数秒待つ
      5 [BAND+] [BAND-] ボタンで LW または AM を選択する (左上隅に LW または AM と表示)
      6 (1) ノブを回して受信周波数を設定する
      (2) ノブを押すと自動スキャンして受信可能な周波数で停止する
      7 [VOL+] [VOL-] ボタンで音量を設定する
      - [STEP] ボタンを押すと、ステップ周波数を変更できる
      [BW] ボタンを押すと、通過周波数帯域を変更できる
      [AGC] ボタンを押すと、AGC ON/OFF を選択できる

    3. SSB 受信

      手順 操作
      1 AM 受信中に、[MODE] ボタンを押して [LSB] または [USB] を選択する
      押すごとに左上隅の表示が [LSB]→[USB]→[AM] を繰り返す
      2 [TUN/BFO/ATS] ノブを押すと BFO 周波数調整モードになり、
      この状態で [TUN/BFO/ATS] ノブを回して BFO 周波数を調整する
      3 [STEP] ボタンで BFO 周波数調整ステップを設定できる

  4. 感度

  5. 音質

  6. 総合判定

    1. 良い点

      • 超高感度と言う訳ではありませんが、そこそこ感度が良くて、BCL 受信機としてお奨めできます。

      • スピーカ交換後は、そこそこ音が良いです。

      • 旅行にも軽々と持参できるコンパクトサイズさが良いです。

    2. 残念な点

      • 購入時の状態では [FM が日本バンドではない] [MW デフォールトステップが 10kHz] と使い辛いです。

        • ファームウェアを入れ換えて日本バンド対応にしたいです。

      • 電源 ON では必ず [FM バンド] [104.3MHz] [音量 40] でスタートします。

        • 受信操作を1からやり直さないといけないです。 超煩わしい〜!

      • 以上の残念な点はファームウェアの更新で改善されるらしい。



中身を覗く

  1. メイン基板とフロントパネル基板です。

     

  2. 主な使用 IC

  3. 基板から読み取ってメインボードとフロントパネルボードの回路図を作成しました。

     



ロータリエンコーダ取付補強とゴム足追加

  1. ロータリエンコーダ取付補強



  2. ゴム足追加

     



スピーカ交換

  1. 交換に使ったスピーカ



  2. スピーカ交換前後の比較

     



AM アンテナの自作

  1. 自作と言っても超簡単

     

  2. BNC オスコネクタ⇔スクリュー端子 は優れモノ



仕様など

  1. ドキュメント

  2. 仕様

    項目 内容
    受信周波数 バンド 表示 周波数範囲 周波数ステップ
    FM FM 84.0〜108.0MHz 0.1MHz
    LW LW 149〜510kHz 1/5/10kHz
    MW AM 520〜1,720kHz 1/5/10kHz
    SW1 1,800〜3,500kHz 1/5/10kHz
    SW2 3,500〜4,500kHz 1/5/10kHz
    SW3 4,500〜5,500kHz 1/5/10kHz
    SW4 5,600〜6,300kHz 1/5/10kHz
    SW5 6,800〜7,800kHz 1/5/10kHz
    SW6 9,200〜10,000kHz 1/5/10kHz
    SW7 10,000〜11,000kHz 1/5/10kHz
    SW8 11,200〜12,500kHz 1/5/10kHz
    SW9 13,400〜13,900kHz 1/5/10kHz
    SW10 14,000〜14,500kHz 1/5/10kHz
    SW11 15,000〜15,900kHz 1/5/10kHz
    SW12 17,200〜17,900kHz 1/5/10kHz
    SW13 18,000〜18,300kHz 1/5/10kHz
    SW14 21,000〜21,900kHz 1/5/10kHz
    SW15 24,890〜26,200kHz 1/5/10kHz
    SW16 26,200〜27,900kHz 1/5/10kHz
    SW17 28,000〜30,000kHz 1/5/10kHz
    アンテナ端子 BNC (FM はイヤホンアンテナもサポート)
    表示器 OLED 表示器 (有機パネル)
    オーディオ出力 1W
    スピーカ 直径50mm 8Ω 2W 丸形×1個
    出力端子 ステレオミニジャック 3.5mm
    充電端子 miniUSB (DC5V)
    内蔵バッテリ Li-ion 3.7V/350mAH
    最大外形寸法 88(W)×38(H)×103(D)mm (ケースサイズ、ノブおよびコネクタ含まず)
    質量 214g