CASIO QV4000 をゲット!
2002年10月12日、ジャパン越谷花田店で
QV-4000
を買いました。
37,800円でした。
キャノンの F2.0〜F2.5 の 3倍ズームレンズ、ソニーのCCDと、基本性能は
キャノンのG2
と全く同じです。
これがこの値段なら絶対に買い!です。
なんと言ってもカシオの
フラグシップ機
です。
悪い訳がありません。
定価10万円程度の性能は十分持っています。
400万画素ですから A4プリントで十分な解像度があります。
本体の大きさは
MINOLTA DiMAGE S304
より一回り大きいです。
ホールディング性は S304のほうが良いです。
でも悪いというレベルではなくて普通かなぁ。
軽薄短小のデジカメよりは全然良いです。
マトモな写真を撮ろうとしたら、やはりこの大きさは必要です。
やはりデジカメもカメラですから、レンズとCCD(フィルムに相当)が良くないとマトモに写りません。
G2 と同じ、キャノンの F2.0〜F2.5 の 3倍ズームレンズの構成です。
デジカメこそ小さいCCDに光を導く必要があるので、レンズの解像度は重要です。
G2と同じ、ソニーのCCD です。
1/1.8型正方画素原色CCD (総画素数 : 413万画数、有効画素数 : 398万画素)です。
さっそく試写!
さっそく市内をチャリンコで駆け抜けて試し撮りしてみました。
試験なので難しいシーンばかり撮影しています。
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QV-4000のモードは全てP(プログラム)で「フラッシュOFF」「デジタルズームOFF」にした全てカメラ任せの撮影能力を検証しています。
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日中の撮影では「フラッシュOFF」にしたPモードがイイです。
A(オート)モードだと常にフラッシュの充電がされるので立ち上がりに時間がかかります。
評価
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操作性はイロイロいじりたい人にはかなり良いです。
EV補正とかフォーカスモードが簡単に変更できます。
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光学ファインダーに視度補正があるのは二重丸。
ただし、このファインダーの視野率は80%くらいかな。
ファインダーで覗く視野と実際に写し込まれる視野には大きな差があります。
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光学ファインダーの視野率の問題から、構図の確認はどうしてもLCDパネルに頼りたくなるのですが、このLCDパネルは日中の屋外ではほとんど見えないのに等しいです。
これは×です。
どこでフォーカスが合った等の情報が全てLCDパネルに表示されるのですが見にくいんじゃ有効に使えないです。
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画像をつなぎ合わせるワイド撮影機能があります。
これがあれば広大な景色を写し込めるので、広角にするワイコンはなくても運用できます。
ただし、LCDパネル上の画像を見てつなぎ合わせるので、日中屋外のLCDパネルの見難さからLCDフードが必須でしょう。
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撮影時にリアルタイムヒストグラム表示が出るのは大正解です。
白トビ、黒ツブレが出るのを予測できますし、その場でEV補正して逃げることもできます。
日中屋外で見難いLCDパネルですが、これだけは何とか見えるので助かります。
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今回の試写では全てカメラ任せのほぼフルオートで撮影していますが、結果は全て鑑賞に値する画質が得られています。
かなりオート性能が素晴らしいと思いました。
発色はすごく良いです。
明るめで、青空が綺麗に写し込まれます。
なんだか日本で撮影しているのに、カルフォルニアの空が写し込まれるような感じがしました。
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ワイコンやテレコンなどのオプションを買い足すことはせず、このまま使ったほうが良いデジカメと思います。
ただし、せっかくシンクロ接点があるので結婚式などの室内撮影で使う外部ストロボはあったほうが良いと思います。
このデジカメは誰が買っても良かった!と思うでしょう。
それくらい高画質です。
初心者の方は全てカメラ任せのAUTOモードがあるので、シャッターボタンをただ押すだけでプロ顔負けの写真が撮れてしまいます。
プロの方にはフルマニュアルのモードもありますし、リアルタイムヒストグラム表示が非常に役立つと思います。
初心者もプロも満足できる不思議なコンセプトを持ったカメラです。
使っていて、コンセプトは
マニア期待の性能を持った初心者でもプロ同等の写真が撮れるデジカメ
と思いました。
Photo Loader
付属CD-ROMから「Photo Loader」という写真整理用ソフトをインストールしました。
この手のオマケソフトですからあんまり期待していなかったのですが、これがすごくイイ!!!。
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私の場合、CFリーダより画像を読み取りますが、CFとCFリーダが認識されると自動的に「Photo Loader」が立ち上がり、画像を読み取り、そして画像の日付を見て自動的に日付順に画像をフォルダーに整理してくれます。
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フォルダーは日付ごとにでき、その日付に対応画像を自動的に放り込んでくれます。
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フォルダーの最初の5枚がサムネイル表示されて表示されるので、どんな画像が入っているか判りやすい。
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横位置で写した写真は横位置に、縦位置で写した写真は縦位置で表示してくれます。
これができると言う事はQV-4000に位置センサーが付いていると言うことです。
この位置情報をJPEG(Exif Ver.2.1)のヘッダに書いてあるのだと思います。
ますますQV-4000を見直しました。
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「Photo Loader」で写真を整理すると、アクセス機能はすべてHTMLファイルとして保存されます。
こうして整理してしまうと「Photo Loader」がなくてもブラウザだけで動作します。
このままインターネット公開も可能です。
よくできています。
今風の現在最も皆が欲しがるソフトです。
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「Photo Loader」には画像情報表示機能があります。
ViX並みの詳細情報を表示させることができます。
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「Photo Loader」には以上の他、「QV-4000からUSBで画像取込」「画像をライブラリとして整理」「サムネイル表示」「メールに画像を添付」「スライドショー」「印刷」「移動」「移動」「消去」などの機能があります。
これらのモジュールが全てHTMLで動くのに驚きます。
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「Photo Loader」は基本的には画像ビューワーです。
画像をレタッチする機能はありません。
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整理できる画像はQV-4000のものだけではありません。
JPEG, TIFF, BMP,PNG形式ファイルであれば対象になります。
とてもオマケとは思えない素晴らしい出来のソフトです。
レイノックス RT52475
QV-4000のレンズ先端にはネジ切りがしてなくてレンズ保護目的のフィルターが付けられません。
フィルターを付けるにはアダプターホルダー
レイノックスの RT52475
が必要になりますが、この商品は入手困難です。
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有楽町ビックピーカンを探してみましたが RT52475 はありませんでした。
ところが「RT52475 + 52mmレンズ保護MCフィルタ + レンズキャップ+収納ケース」のセットのレイノックス PFR-400 があったので早速購入しました。
2,880円の10%ポイント(定価3,800円)です。
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QV-4000に装着しました。
そして
E-100RS用の牛革製鏡胴カバー No.209(\680)
を装着したら、これまたピッタリ。
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おかげでレンズ鏡胴を左手で支え、右手でシャッターボタンを構えるという一眼レフ風のホールディングが実現しました。
実にグッドです。
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問題はあります。
このアダプターホルダーを装着すると内臓フラッシュ使用で常にアンダーとなってしまうのです。
調光センサーかフラッシュそのものを遮ってしまうのでしょう。(この辺り、私から言わせると設計不良と思います。)
外部フラッシュを使うかフラッシュ撮りの時だけアダプターホルダーを外すのが対策となりますが面倒です。
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日中の屋外で撮影するには「RT52475 + フルター」で決まりです。
屋内でもF2.0のレンズなので、手ブレにさえ注意すればフラッシュなしで使用可能です。
私は見栄えの良さとホールディングの良さより、内臓フラッシュは使わないで運用しようと思ってます。
追加した小物
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私はQV-4000にハンドストラックを付けて使っています。
携帯電話のストラップでは強度的に無理があるのでコンパクトカメラ用の少しシッカリしたものである
ハクバ KST-12-BK
定価400円です。
耐重量500gです。
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QV-4000にはソフトケースは添付されていないです。
そこで私は
エレコム デジタルカメラケース DGB-004GY
定価2,500円というセミハードケースを使っています。
セミハードケースですから高級デジカメラを持ち出すのに安心です。
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QV-4000はシンクロ接点を持っているので、室内撮影ではガイドナンバーが少し大きめのストロボフラッシュを使いたくなります。
ガイドナンバーが大きいとバンス撮影もできます。
私のドラエモンのジャンクポケットを探してみたら、古いものですが「SUNPAK auto 3075G」というオートストロボが出てきました。
ガイドナンバー30でバンスができて、カメラガイドにもなる優れものです。
ACコネクタがあってAC100Vでも動作します。
最近のストロボではACアダプタが必要になるのですが、この製品ではAC電源も内蔵しています。
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QV-4000のLCDパネルは日中昼間では非常に見難いです。
LCDパネル面保護のために「液晶保護フィルム Arvel APF-PD \860」を貼ってみたところ、見難さが少し改善しました。
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室内で商品サンプルを撮影しようとすると三脚はもちろんのこと、ACアダプターがあったほうがアングルを決める際に便利です。
最初から純正品は買う気がないので、手持ちのACアダプタで試してみました。
- ミノルタ AC-1L (6V 2A)・・・全く問題なし、OK
- リコー AC-2100 (5V 1.6A)・・・バッテリマークが2個になるが動作OK
- いずれも問題なく動作しました。
QV-4000のスペックからして電圧は5〜6Vで電流が1.5A以上取り出せるものでスイッチング型安定電源であれば、問題なく動作するはずです。
アキバの
秋月
で売っている税込み 850円の小型スイッチングACアダプタで十分です。(DCコネクタを交換する必要があります。)
撮影のコツ
このページに掲載した試写画像をある掲示板でも紹介したところ、「どれもこれも、めちゃくちゃ綺麗に撮れてますね。」「*****さんの腕は素晴らしいと思いました。」と恥ずかしくなるようなお言葉をいただきました。
私としてはごく普通に撮っているだけで人に好評価されるとは思ってもみませんでした。
それも QV-4000をフルオートにしての写真ですから、
私の腕が良いのではなくて QV-4000が賢いのだ
と思います。
デジカメを変えるだけで人格がアップするなら 37,800円は安い!と思います。
この調子なら30万円のデジカメにしたらノーベル賞も夢ではないかも!?!?
撮影する時に注意していることがあります。
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レンズを被写体の目線に合わせる。
子供だったら子供の目線までかがんで撮影、花だったら花の高さにレンズを合わせる。
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手ブレに注意する。
危ないと思ったら同じシーンを複数枚撮影する。
後でダメなのは捨てます。
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歪の少ない写真を撮る時は望遠側にする。
歪を利用した面白い写真を撮る時は広角側にする。
ズームは被写体を大きくしたり小さくするのに使うものではないです。
視界を変えるものだと思っています。
大きくしたり小さくしたりは自分で体を動かして足で稼ぐようにします。
まあこれくらいですね。
皆さんとやっていることはあんまり変わらないです。
QV-4000はマクロが使いやすいです。
テレマクロができますので、ズームを望遠一杯にしてマクロモードにすると20cmくらい離れた位置から花と戯れているハチくらいなら十分撮れます。(マクロでは手ブレしやすいので注意しましょう。)
裏ワザ
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カタログ上のシャッタースピードは2秒までしかありませんが、シャッター優先モードでSETキーを押しながら矢印キーを押すことで 60秒 までの長時間露出と絞りのマニュアル設定ができます。
それに加えノイズ低減機構(2回露出でノイズを差し引きする)があるので、割合ノイズの少ない画像が得られます。
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シャッターボタンでもメニューの「決定」選択ができます。