スクールミニカ

2002年4月13日、 スクールミニカ という子供用デジカメを入手しました。 この製品はコニカ製らしいのですが、コニカのホームページにはこの製品が掲載されていません。 学校販売限定商品みたいです。

我家にやってきたスクールミニカはピンクでしたので、小学3年の娘に使わせています。 親子でデジカメ写真を撮りっこしてます。

• スクールミニカは5インチフロッピの外箱より少し小さい白い紙箱に入っていました。 紙箱はただ白いだけで何の文字もイラストも書かれていません。 箱を開けてみると「スクールミニカ本体」「USBケーブル」「ネックストラップ」「CD-ROM」「学校シール」「取扱説明書」が入っていました。
  「学校シール」というのは学校名／学年／購入日を記入する小さな粘着シールです。
  「取扱説明書」はB5サイズ裏表印刷で1枚の簡単な説明書です。 シャッターの押し方とかUSBケーブルのつなぎ方くらいしか書いていません。 実際に使いこなすためには ここ からマニュアルをダウンロードして参照しないと無理です。 ですからこの「取扱説明書」は子供が理解できる程度のことしか書かない・・・というのがコンセプトみたいです。 文字もほとんど平仮名とカタカナだけです。
  
  
• 「CD-ROM」にはWindows用とMAC用のTWAINドライバーが入っているだけです。 実際に画像を見たり編集するには画像ソフトが必要になります。 Windowsならアクセサリに入っている「Imaging for Windows」が使えます。 フリーソフトの画像ビューワーとしては IrfanView32 日本語版 がお奨めです。 スライド機能が充実しています。
  
  
• 大きさは子供の掌サイズで小さいです。 デザインはてかわいくてキュートです。 小さいのですが右手がかかる部分が膨らんでおり構えやすいのでホールディングには問題ありません。 右手で構えた時に右人差し指がちょうどシャッターボタンの位置に来ますので片手撮影も可能です。
  
  
• 本体に付いているボタンやスイッチは全部で3個です。
  
  
  • シャッターボタン
    クリック感があり、押したことが判りやすいボタンです。
    
    
  • モードボタン
    これを押すと電源がONになり、カメラ背面の緑色LEDが点灯します。 そしてこのボタンを次々押していくことによりモードを切り替えることができます。 モードには切り替わる順に「高画質撮影モード」「連続撮影モード」「セルフタイムモード」「消去モード」「低画質撮影モード」の5つがあります。 なんと、子供用デジカメと言ってもセルフタイマー撮影や連続撮影までできるのです。
    
    
  • 「けす・うつす」スイッチ
    スライドスイッチです。 このスイッチは通常は「うつす」の位置にセットしたまま使います。 26枚すべて撮り切りパソコンに画像データを転送完了したら、このスイッチを一旦「けす」位置にし、再び「うつす」位置にするとカメラの中に記憶されている画像が全て消去されます。 1枚消去という手段は用意されていないので、全て消すことしかできません。 このスイッチはカメラを構えた時にちょうど左人差し指に来てしまうので誤って操作してしまう危険性があります。 また、パソコンにデータ転送する時にUSBケーブルをカメラに接続するのですが、このスイッチとUSBコネクタの位置が近いために、この時に誤ってスイッチを操作してしまう危険性があります。 ともかく危険なスイッチです。 調査して判明したのですが、「けす・うつす」スイッチの機能は単純に電源OFF/ONのようです。 「けす」位置がOFFで「うつす」位置がONです。 このカメラのファームウェアは電源ONの初期化で内臓メモリを完全消去する仕様のようです。 ですから電池の入れ替えでも同様の状況となります。
    
    
• USBケーブルをつなぐと、USBからカメラに電源供給されるようです。 その証拠にUSBケーブルをつなぎ放しにして電池を抜いてもカメラは電源ONとなったままです。 おかげで、電池が弱ってしまってもカメラから画像データを抜き出せることになります。
  
  
• レンズは光学プラスチックのような感じがします。 一応コートは入っているようです。
  
  
• 光学ファインダーは写し込む範囲の参考になる・・・という程度のものです。 精度はあんまり期待しないほうがよいです。
  
  
• 実際に撮影してみると、綺麗に撮るには光量がある程度必要のようです。 室内でも一応写るのですが、蛍光灯照明だけだとC-MOSセンサーノイズがかなり目立ちます。 屋外で撮影すると割と綺麗に撮れます。（ 例1 例2 ）
  
  
• ともかくこのデジカメでやることと言ったら、シャッターボタンを押すことししかありません。 シャッターボタンを押す時に光量が少ないと「ブーブー」と低い音がして写せないようになっています。 ちゃんと写せた時は「ピー」という高い音がします。 まるでゲーム感覚です。
  
  
• インターネットで巷の情報収集すると、画像取り込みはC-MOSイメージセンサーで、内臓メモリは8MBのSD-RAMのようです。 これで完全電源OFF→ONで画像データが消去されてしまう理由が判りました。
  
  
• 娘に写真を撮らせると、最初はどうしてもシャッターボタンを押す時にカメラが震えてしまい手ブレ写真ばかりです。 カメラの基本的な構え方とシャッターボタンの押さえ方を娘に指導して何回も練習させるとマトモに写せるようになってきました。 結果がすぐに確認できるので理解しやすいのだと思います。 子供に使わせる最初の１台のカメラはデジカメが正解です。 フィルム方式のカメラでは結果が出てくる（現像が上がってくる）までにコツを忘れているし、ランニングコストも莫大なものになります。
  
  
• このカメラはUSBカメラとしても使えます。 USBケーブルでパソコンと接続し、ドライバーソフトのモード設定を「スチル」から「画像」にすると、カメラから取り込んだリアルタイム画像をパソコンに表示できます。 テレビ電話や監視の画像取り込みカメラとして使えそうです。 なお、リアルタイム画像と言っても、カックンカックンした動画ですが・・・。
  
  
• これでも31万画素もあります。 デジカメ初期時代の高級機でもこの画素数でした。 子供が使うには十分でしょう。
  
  
• スペック
  

  本体カラー	ブルーシルバー / ピンクシルバー
  価格	8,800円
  記録素子	31万画素C-MOSセンサー
  記録画素数	VGA：31万画素(640×480) QVGA：8万画素(320×240)
  記録枚数	VGA：26枚 QVGA：107枚
  連続撮影時間	VGA：3秒 QVGA：14秒
  ファインダー	光学式
  画像ファイルフォーマット	JPEG
  撮影距離	0.6m〜∞
  焦点	固定
  露出	自動
  記憶媒体	内臓SD-RAM（8MB）
  インターフェース	USB ver1.1
  電源	単4アルカリ電池×2本 USBから電源供給可能
  サイズ(W×H×D)	94×64×23mm
  重量	60g
  塗装	抗菌塗料
  付属品	ネックストラップ ソフト(CD-ROM) USBケーブル 取扱説明書 学校シール