SONY ICF-CA5V をゲット!
2022年10月5日、ヤフオクで500円で落札した
SONY ICF-CA5V
のジャンク品が到着しました。
送料が1,100円もかかりましたが ・・・
既に製造終了しており、発売は2001年2月21日で定価は税抜11,000円とラジオにしては高額製品でした。
Made in Japan
で、
ワイド FM 対応
です。
程度&動作チェック
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出品者のコメント
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SONY ICF-CA5V クロックラジオ 目覚まし時計です。
絶版の為、希少商品ですよ。
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動くのかな???
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[出品者のコメント] からは動作するのかどうかわかりません。
宝くじを当てる気持ちで落札しました。
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出品写真より [時計は動いている] [ランプ照明も点いている] と思われたので入札しましたが、やはり不安でした。
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外観
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製造シリアル番号は [44955] です。
製造年は不明です。
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全体的にクリーニングで回復できそうな汚れがあります。
致命的なキズやワレはなく、長年使用した中古という感じです。
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電池ボックスに電池の液漏れ跡は無く、端子は綺麗です。
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電源 ON してチェック
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[FM/TV1-3] [AM] バンドで良好受信できました。
[TV4-12] バンドは現在放送がないので、何も受信できませんでした。
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時計は良好に動作しました。
目覚まし設定で指定時刻に [めざまし音] が鳴りました。
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[照明] ボタンを押すと、2箇所あるランプが点灯しました。
ランプ切れはないです。
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各ボタンやツマミの動作は良好です。
[おやすみタイマー] も正常に動作しました。
各部写真集
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[バンド] スイッチでダイヤル目盛板も回転します。
背面にはイヤホン収納ポケットがあります。
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ツマミは本体サイズの割には大きくて、ここがコミカルで愛らしいです。
両側面は上品なこげ茶の木目調です。
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底面には電池ボックスがあります。
時計の黒い外枠を回して目覚まし時刻を設定します。
使ってみました
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デザイン
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ICF-CA5V は [シニア層向けの簡単操作ラジオ] として発売された記憶があります。
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このため、スイッチやツマミが大きくて、文字表示も大きいです。
操作も直観的です。
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大きなハンドル (取っ手) が特徴的です。
ここが良いです。
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シニア向けだったことが幸いして、現代ではコミカルな優秀デザインに観えます。
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両側面は上品なこげ茶の木目調となっており、プチ高級感あります。
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[バンド] スイッチ操作でダイヤル目盛板も回転して、そのバンド専用の目盛になります。
これ、非常に良いです。
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目覚まし時刻の設定は、時計の外周部にある黒い枠を回転させるだけです。
実にわかりやすいです。
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[おやすみタイマ] 機能があって、これを使うと60分後に電源が切れます。
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[めざまし くりかえし/照明] ボタンを押すと、ハンドルライトと時計照明が10秒間点灯します。
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ハンドルライトとはハンドルの下の部分に収納されたランプで、ダイヤル面を照明します。
よく考えられています。
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Made in Japan
です。
やはりキチンと出来ています。
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電源
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時計用に単3乾電池×1本、ラジオ用に単3乾電池×2本 使います。
ラジオ用電池が切れても時計は動作し続けます。
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アルカリ乾電池を使うと、時計は2年、ラジオは120時間使えます。
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[AC100V コード] [AC アダプタ] では使えず、電池だけでの使用になります。
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感度
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FM は、裏面の下から出ている [ワイヤアンテナ] で受信
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FM に関するバンドは [FM/TV1-3] [TV4-12] ですが、[TV4-12] は現在放送されておらず何の役にも立ちません。
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[FM/TV1-3] バンドでは、通常の FM 以外にワイド FM が受信できます。
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TV 放送受信に対応 (76〜108MHz) していたことが幸いしたのです。
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ワイド FM は 90〜95MHz で放送されています。
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ワイド FM で聴くと AM 特有の誘導雑音を避けられます。
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ICF-CA5V ではダイヤル目盛の [90]〜[@] の間で受信できます。
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感度はかなり良く、越谷からは少々遠い [bayfm 78.0MHz] [FM 横浜 84.7MHz] [IBS 茨城 94.6MHz] も受信できました。
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AM は、[内蔵バーアンテナ] で受信
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感度はかなり良く、夜になると大阪の [1314kHz ラジオ大阪] [558kHz ラジオ関西] も受信できました。
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音質
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FM 受信音は、全くのラジオ音質ですが、こもることもなく綺麗な音です。
音楽もそれなりに楽しめます。
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AM 受信音は、FM 放送と変わらないくらい十分楽しめる音です。
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その他
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放送局の周波数とダイヤル目盛の周波数はかなり正確に一致します。
意外でした。
ランプを LED 化しよう!
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左の写真で [赤〇] [黄〇] のネジと [青〇] のノブを外すと、右の写真のように分離できます。
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[赤〇] のネジは長さ 11.5mm、[黄〇] のネジは長さ 16mm と長さが違うので注意。
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[青〇] のノブは引き抜けば外れます。
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以下は作業中に電線を外したり/外れてしまっても元に戻せるようにする記録写真です。
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左の写真で [青〇] の白いレバーを少し手前に引くと、右の写真のように [同調ノブ] が外れます。
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白いレバーは少し引くだけにします。
完全に外してしまうと取付が厄介です。
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[音量ノブ] は左側に引くだけで外れます。
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左の写真で [赤〇] [黄〇] のネジと [青〇] のコネクタ、若干の配線を外すと、右の写真のようにラジオユニットを分離できます。
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[青〇] の白いコネクタは時計ユニットにつながっています。
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[赤〇] のネジは細い長さ 7mm、[黄〇] のネジは長さ 11.5mm です。
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左の写真で [赤〇] のネジを外すと時計ユニットが外せます。
続いて [黄〇] のネジを外すとスピーカネットが外せます。
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[赤〇] [黄〇] のネジは全て長さ 11.5mm です。
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スピーカネットは中性洗剤を使って水洗いすると積年の汚れが取れて綺麗になります。
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左の写真で [赤〇] に時計ユニットのフィラメントランプがあります。
これを右の写真のように LED に交換しました。
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時計ユニットは全くのクォーツ目覚時計です。
単3電池ホルダまであります。
ホルダ部分にランプが埋め込まれています。
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LED には [3mm 砲弾型] [超高輝度白色25000mcd] [照射角30度] を使いました。
明る過ぎるので抵抗を入れて照度を下げます。
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LED には極性があるので、+側を赤電線、−側を黒電線で引き出します。
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ハンドルライトはハンドルポケットにあります。
左の写真は交換前で、右の写真は LED に交換後です。
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左の写真に写っている長方形のプラスチックはハンドルポケットの目隠し板です。
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いずれもランプはハンドルの奥に突っ込んでいるので電線しか見えませんが、記録撮影なのでご勘弁を。
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LED には [3mm 砲弾型] [超高輝度白色25000mcd] [照射角30度] を使いました。
明る過ぎるので抵抗を入れて照度を下げます。
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LED そのままではツバの部分が隙間に引っかかって入らないため、ヤスリで少し加工しました。
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LED には極性があるので、+側を赤電線、−側を黒電線で引き出します。
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LED を点灯できるよう回路変更します。
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左の回路図は [オリジナル]→[LED 化] 回路です。
オリジナルの時の消費電力は 3V×(60mA+60mA)=360mW
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LED 化後の時計 LED には 3mA、ハンドル LED には 8mA 流しています。
消費電力は 3V×(3mA+8mA)=33mW
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LED の照度には指向性があって、ハンドル LED は構造上最高照度の向きにできないのです。
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このため、電流を多めに流して明るさを補っています。
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消費電力は1/10以下に減ったのに、逆に右の写真のように
明るくなりました!!!
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野暮ったい黄昏の橙色から、現代的な白色に生まれ変わりました!
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時計の部分は少し明るめですが、ベッドライトとしても使えるので、このままでよいかな。
仕様ほか
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ドキュメント
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レビュー記事
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仕様
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発売情報
発売時期 |
2001年2月21日 |
定価 |
税抜11,000円 |