ADSL切断現象の対策・・・ノイズ対策

2001年11月26日にT-com ADSL 8Mbps開通してその時は気が付かなかったのですが、しばらくしておかしな現象に気が付きました。 Flet's ADSL 1.5Mbpsの時はADSLモデムにログが取れなかったので気が付かなかったのですが(この現象が本当に発生してなかったのかもしれない)、今回の TE4121Cではログが残ります。 そのログを見ると結構ADSL切断現象が発生していました。 平均1時間に1回くらい発生しています。

  1. 電話がかかってくると必ずADSL切断される。 こちらから電話をかけた時はADSL切断されない。

  2. 電話がかかってこなくても切断されることがある。 これが平均1時間1回くらいです。 平均と書いたのは良好な時は数時間切断が発生しないし、悪い時は1時間に数回切断が発生するからです。

1は電話の保安器があやしいということで推測ついています。
2はどう考えてもS/Nの問題、すなわちノイズ対策が必要と思われます。

ADSLリンク速度改善に対して、一番効果があったのが EMC フィルタ(コモンモードノイズフィルタ)の NTT-AT DMJシリーズ 「DMJ6-2L \1,420」と「DMJ6-2H \1,470」でした。 秋葉の 愛三電機 で購入しました。 指定帯域ではコモンモード雑音減少効果20dB(ピーク40dB)で、デファレンシャルモード(すなわちADSL信号そのもの)の減衰は3dB以下という優れた特性を持っています。 特許を取得しています。

●DMJ6-2Lは対応ノイズ帯域 0.15〜5MHzで減衰ピークは 0.7MHzです。
●DMJ6-2Hは対応ノイズ帯域 0.5〜30MHzで減衰ピークは 10MHzです。
●DMJ6-2・100Kは減衰ピークは 100KHzです。

ADSL切断現象に対して、一番効果があったのが ミヨシ の「NTF-22」でした。 これを取り付けることにより、1日あたりの「ADSL切断」現象はほぼゼロになりました。 秋葉原ネットワークセンター で 2,980円でした。

EMCフィルタのコレクションがいっぱい貯まったので実験してみました。 ADSLは速度だけではなく、ADSL回線切断などが発生しない安定性も重要です。 NTF-22はADSL回線切断現象に大きな効果があります。 この組み合わせで安定したので 速い・安定 でうれしいです。 この組み合わせでしばらく様子をみた結果は、後述のファームウェアVer1.06へのバージョンアップと兼ね合ってADSL切断現象は平均0.5回/日と大きく改善できました。(電話着信時を除く)

なお、ノイズ環境はそれぞれの家庭で変わりますので、私のこの方法がうまくいったからといって、あなたの環境でうまくいくとは限りません。 やっぱり私のようにEMCフィルタをたくさんコレクションしてやってみるしかありません。 ADSLはお金がかかります!!!

ノイズ対策のついでに取り付けた アーベル の「ATL242」という電話自動転換器です。 アナログモデムで通信中に他の電話からの割り込みを禁止するために入れました。 愛三電機 で 1,540円でした。

これを入れたら電話機による割り込みは禁止できるようになりましたが、電話で話中に同時にラジオ放送(たぶんAM放送)が聴けるようになりました。 たぶん、この電話自動転換器に入っている(?)ダイオードのせいだと思いました。 これは「DMJ6-2L」フィルタを入れたら解決しました。

電網ジャンク屋の 現品.com のでAC電源ノイズフィルターです。 「SHARP」と書いてありますが トーキン 製でした。 \1,980でした。

<ADSLモデムのノイズ防止に人気! コンセントのノイズフィルター>
液晶対応の強力ノイズ除去タイプ。 コンセントにさすだけですので簡単な設置です。 復帰可能なブレーカーも搭載。 ADSLスプリッターの電源ノイズ防止に使うとのことで工事業者様御用達となっておりますのでおすすめです。

以上のパーツをこの図のように取り付けました。

上り928Kbps / 下り7616Kbps のリンク速度が出ています。

「ACラインノイズフィルタ」も意外と有効でした。 結構ACラインからノイズが乗っていたのですね。