T-com も eXtremeDSL 12Mbps に

T-com も eXtremeDSL 12Mbps に

2002年10月からT-com も eXtremeDSL 12Mbps 接続サービスを開始するようです。

T-com は 2002年10月より、eXtremeDSL 技術を使った最高 12Mbps ADSL接続サービスを開始するようです。料金は ADSL 8Mbps サービスより 100円プラスのようです。 eAccess や NTTフレッツADSL も同様サービスを開始します。方式は全て eXtremeDSL で、説明は eAccess のものが判りやすいです。方式が変わるので ADSLモデムは交換となると思います。短期間でどんどん方式が変わるので、やはり当分、ADSLモデムは自前よりレンタルがよいです。

＜Speedプラス＞～下り最大通信速度12Mbpsを実現～
＜Reachプラス＞　～最大伝送線路長約7km～
＜Securityプラス＞　～セキュリティ機能強化～
＜Linkプラス＞　～全区間において約100～500kbpsの速度底上げ～

eXtremeDSL 技術とはどんな技術か電網検索して調べてみました。

米センティリアム・コミュニケーションズ社は今回サポートするのは eXtremeRate と eXtremeReach と言っています。
従来の ADSLの周波数分布では上り帯域と下り帯域を分けて通信していました。上り帯域は周波数が低い範囲にあり、ノイズに強いです。下り帯域は周波数が高い範囲にあり、ノイズに弱いです。
eXtremeDSL では上り帯域も下りの通信に時分割で使おうというものです。上りと下りの混信はエコーキャンセラー技術で逃げます。従来の上り帯域は周波数が低いのでノイズに強く、このおかげで通信距離が延びます。これが eXtremeReach です。 eAccess でいう Reachプラス でもあります。
従来の上り信号も下り通信に使うことからこの分の通信速度が向上します。 従来方式で接続できていたどのユーザーでもこの分の通信速度は確実に上がります。期待して良いです。 そして環境の良いユーザーに対しては、ビットマップの冗長度を緩和して、この余った冗長度を通信に割り当てようというものです。ですから環境の良いユーザーはますます通信速度が向上します。これらが eXtremeRate で、eAccess でいう Speedプラス ， Linkプラス に相当します。 NTT局から1.6Km以内であれば最大10Mbps以上、2.3Kmまでなら8Mbps、4.1Km以下で1.5Mbpsのスピードを実現できるようです。
それでは、eAccess でいう＜Securityプラス＞とは何でしょう？
調べてみると今回新供給される米センティリアム・コミュニケーションズ社のチップセット Palladia 300 には IPSecの専用ハードウェア ， ステートフル・インスペクション 機能があるようなのです。
- IPsecは，インターネットVPNで利用されるメジャーなセキュリティプロトコルです。「クライアントソフトでIPsecを処理する従来のVPNは，回線速度の向上に伴ってボトルネックになっている。物理層では8Mbpsがフルに出ていても，ソフトウェア処理のオーバーヘッドにより，実効速度が4～5Mbpsにまで落ち込む」らしいのですが、これをハードウェアにて処理することにより、速度低下がなくなるのです。
- ステートフル・インスペクションは，通信中のパケットのヘッダを監視し，そのセッションが終わると該当するポートを閉じる。従来のNATは，時間によってポートの開閉を管理しており，セッションが終わってもポートが開けられたままになっているため，セキュリティ面で不利とされている。
私の場合、VPNはあんまり関係ありませんが、このステートフル・インスペクションは期待しています。あるパケットのヘッダをトリガとし、一時的に他のポートを空けることができるのです。ネットワークに詳しくないと何が嬉しいかわからないと思いますが、私にとっては大いに期待できる機能です。

＜関連リンク＞

ついでに Bフレッツのベーシックプラン（9,000円／月）を調べてみたら、越谷市でも間もなく開始されるようです。誰か手続きしている人いるかしら？？？

埼玉県春日部市、越谷市、狭山市、所沢市、新座市、鳩ヶ谷市、八潮市

受付開始日：平成14年4月15日午前9時～
提供開始日：平成14年8月下旬

私は、まずは eXtremeDSL を体験してみたいので Bフレッツは当分静観です。