TECSUN ICR-110

TECSUN ICR-110 をゲット！

2020年10月5日、 AliExpress に発注した MP3 録音再生機能付き FM/AM DSP ラジオ の TECSUN ICR-110 が到着しました。 送料税込2,949円でした。 8月24日に発注して1ヵ月と10日間かかりました。 コロナの影響かな？

日本のお店で買うと1〜2万円もするラジオです。 値段違い過ぎ ・・・ 時間がかかっても AliExpress で買うのが吉。 ただし、中国モデル (ボタン表示が中国語) になります。

[作りが良さそう] [DSP ラジオ] [エアチェック録音できる] [一般的な18650リチウム電池] なので購入しました。 現代版ラジカセみたいな製品です。 性能はどうなんでしょう？

DSP ラジオとは、同調・検波・ステレオ復調の全てを DSP プロセッサでデジタル信号処理する方式です。 コイルとコンデンサの同調回路が無いので、[調整不要] [経年変化なし] の大きなメリットがあります。

超ワイド FM！

FM 受信範囲は 64〜108MHz です。

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機能概要



[電源スイッチ位置] [LINE IN 接続有無] [USB 接続有無] で以下のように動作が変わります

No.	機能	電源スイッチ	LINE IN	USB	内容
1	ラジオ	RADIO	×	×	FM/AM ラジオ放送を受信
2	MP3 プレーヤ	MP3	×	×	microSD カードに格納された [MP3] [WMA] [WAV] ファイルを再生
3	アクティブスピーカ	RADIO or MP3	〇	×	LINE IN に入力されたアナログ音声をスピーカから出力
4	USB スピーカ	RADIO or MP3	×	〇	USB に入力されたデジタル音声をスピーカから出力
5	MP3 レコ−ダ	RADIO	×	×	ラジオ放送を microSD カードに録音
		MP3	×	×	内蔵マイクより音声を microSD カードに録音
		RADIO or MP3	〇	×	LINE IN に入力されたアナログ音声を microSD カードに録音

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ボタンやスイッチなど

• 以下の図は英語モデルですが、購入品は中国モデルなのでボタンなどの文字が中国語になっています。
  
  
  • 文字が違うだけで、両者は全く同じ機能・性能です。
    
    
  • 私は 中国に3年間駐在した ので、中国現代文字が読めるので支障ありません。
    
    
  • 日本人にとって簡体字が難しいのです。 しばらく中国で暮らすと自然と簡体字が読めるようになります。
    
    
  
  
  

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使ってみました

1. 作りは良い
   
   
   • スピーカパンチングメタルを含め渋いグレーで上品です。
     
     
   • スッキリとしたデザインですが、操作ボタンはやや多いです。
     
     
   • ディスプレイは LED と思います。 クッキリ表示です。
     
     
     • 普段は消えていて操作時のみ点灯します。
       
       
   • 右側面に電源スイッチや端子が並びます。
     
     
   • 180×110×35mm, 350g とポータブルラジオサイズです。
     
     
     • 奥行が短いので本体を手で支えながらのボタン操作になります。
       
       
     • 底部に2本の長細いゴムが貼ってあり、滑らず安定に設置できます。
       
       
   • ラジオで USB スピーカ機能 があるのは珍しいです。
     
     
   • [ICR という型式] [電源スイッチが緑] など SONY をかなり意識 していると思うのは私だけ？
     
     
2. 初期設定
   
   
   • ラジオの受信バンドを日本仕様にします。 普通は購入した直後に1回設定するだけです。
     
     
     • [OPERATION MANUAL] では FM 受信範囲は [87-108] [64-108] となっていますが、[76-108] もありました。
       
       

     手順	操作
     1	側面の電源スイッチを [RADIO] にする
     2	[FM/AM] ボタンを長押して FM 受信にする
     3	[Music Library] ボタンを長押しするごとに [87-108] [64-108] [76-108] が表示されるので、[76-108] を選択 → FM 受信範囲が 76〜108MHz となる
     4	[FM/AM] ボタンを長押して AM 受信にする
     5	[Record Library] ボタンを長押しするごとに [9] [10] が表示されるので、[9] を選択 → AM 受信ステップが 9kHz となる

     
     
3. ラジオ
   
   
   • チューニング
     
     
     • チューニングの方法には [オート] [ダイレクト] [プリセットコール] があります。 [マニュアル] チューニングはありません
       
       

     同調方式	操作
     オート	[] か [] ボタンを長押しすると、次に受信可能な周波数を自動検索する
     ダイレクト	[0]〜[9] ボタンで放送局の周波数を直接入力 【例】 FM バンドの時に [8] [1] [3] とボタンを押すと 81.3MHz 受信
     プリセットコール	プリセットコールは次のいずれかの操作で行う �@ [] [] ボタンで選択 (全てのプリセットをコールできる) �A [1]〜[9] ボタンのいずれかを押す (CH.1〜9 だけのワンタッチコール)

     
     
   • プリセットメモリ数は、FM が 96 (CH1〜96)、AM が 99 (CH1〜99)
     
     
     • このメモリ数は実際に検証してみてわかった数値です。 ファームウエアのバージョンで変わる可能性があります。
       
       
       • プリセット操作ではこれ以上記憶できるのですが、電源 OFF→ON で上記の数を超える分は削除されてしまいます。
         
         
       • プリセット操作では CH 1〜99→A0〜A9→L0〜L9 と記憶されていきます。
         
         
       • AM のマニュアルプリセットでは周波数ステップ設定には関係なしに任意の周波数を記憶できます。
         
         
     • プリセットした周波数は、電源 OFF→ON で周波数順にソートして記憶します。
       
       
   • オートプリセット (ATS - Auto Tuning Storage)
     
     

     手順	操作
     1	[FM/AM] ボタンでオートプリセットしたい受信バンドにする
     2	[FM/AM] ボタンを長押しすると、自動検索して受信可能な周波数をプリセット

     
     
   • マニュアルプリセット
     
     

     手順	操作
     1	[オート] [ダイレクト] チューニングにてプリセットしたい周波数で受信
     2	[Confirm/Memo/Delete] ボタンを押すとプリセット

     
     
   • プリセットの個別消去
     
     

     手順	操作
     1	[] [] ボタンで消去するプリセット周波数を選択
     2	[Confirm/Memo/Delete] ボタンを [dEL] と表示されるまで長押し
     3	再び、[Confirm/Memo/Delete] ボタンを押すと消去

     
     
4. MP3 プレーヤ / レコーダ
   
   
   • 再生
     
     

     No.	操作
     1	[Music Library] ボタンを押すと音楽ファイルを再生 [Record Library] ボタンを押すと録音ファイルを再生
     2	[] [] ボタンを押すと音楽を選択
     3	[] [] ボタンを長押しすると再生中の音楽を早戻し/早送り
     4	再生中に一時停止するには [] ボタンを押し、続けるにはもう一度押す

     
     
     • 省エネのため、10秒間何も操作しないと表示が消えます。 再表示するには任意のボタンを押します。
       
       
   • AB リピート再生
     
     

     No.	操作
     AB リピート再生を開始
     1	MP3 モードで、[AB] ボタンを1回押して目的の開始点 [A] を選択
     2	もう一度押して終了点 [B] を選択
     3	[A]〜[B] の再生を繰り返す
     ABリピート再生を解除
     1	[AB] または [■] ボタンを押す
     ABリピート再生を一時停止
     1	[] ボタンを押す
     2	もう一度 [] ボタンを押すと AB リピート再生を再開

     
     
   • 録音
     
     

     No.	操作
     録音を開始
     1	[電源] スイッチを [MP3] または [RADIO] にしてから、[Record] ボタンを押す �@ RADIO モードでは、ラジオ放送を録音 �A MP3 モードでは、内蔵マイクで外部音声を録音 �B LINE IN モードでは、接続されたオーディオ機器から録音
     録音を停止
     1	RADIO モードでは、[■] [AB] ボタンのどれかをを押す
     2	MP3 または LINE IN モードでは、[■] [] [] ボタンのどれかを押す
     録音を一時停止
     1	[] ボタンを押すと録音を一時停止
     2	もう一度 [] ボタンを押すと録音を再開

     
     
     • 録音後、最後に録音されたファイルの再生を繰り返します。
       
       
     • RADIO 録音モードでは、[] [] ボタンで放送局を変更できますが、録音を続けます。
       
       
     • 録音された全てのファイルは、[Record Library] という名前で microSD カードに保存されます。
       
       
   • 録音ファイルの消去
     
     

     No.	操作
     1	MP3 モードで [] [] ボタンを押して消去したいファイルを選択
     2	[Confirm/Memo/Delete] ボタンをディスプレイに [dEL] が点滅するまで押し続ける
     3	もう一度 [Confirm/Memo/Delete] ボタンを押すとファイルが削除される

     
     
5. USB スピーカ
   
   

   No.	操作
   1	USB ケーブルをコンピュータに接続
   2	[電源] スイッチを [MP3] または [RADIO] にすると、ディスプレイに [PC] を表示
   3	コンピュータから音楽ファイルを開くと、ICR-110 で再生

   
   
   • ICR-110 の [] [] ボタンを押して、コンピュータ上の楽曲を選択することもできます。
     
     
   • コンピュータから microSD カードのファイルを追加または削除ができます。
     
     
   • [] ボタン長押しで USB スピーカ機能が終了し、バッテリ充電を継続します。
     
     
6. アクティブスピーカ
   
   
   • [LINE IN] 端子に付属のオーディオケーブルをつなぐと、アクティブスピーカとして動作します。
     
     
7. 電源
   
   
   • 通常は写真のような [18650リチウム電池]×1本で使います。
     
     
     • miniUSB 端子へ USB 電源で給電すると充電できます。
       
       
     • [18650リチウム電池] は標準バッテリなので入手は簡単です。
       
       
   • USB 電源で使うこともできます。
     
     
     • miniUSB 端子へ USB 電源で給電します。
       
       
     • 同時に [18650リチウム電池] への充電も行われます。
       
       
8. 越谷で良好に入る放送局をプリセット
   
   
   　

   バンド	プリセット番号	放送局名	周波数 (MHz)	備考
   FM	1	bayfm	78.0	千葉
   	2	NACK5	79.5	浦和
   	3	TOKYO FM	80.0	東京
   	4	J-WAVE	81.3	東京
   	5	NHK FM	82.5	東京
   	6	FM 横浜	84.7	横浜
   	7	NHK FM	85.1	浦和
   	8	こしがやエフエム	86.8	越谷のコミュティ FM、24時間放送
   	9	InterFM	89.7	東京
   	10	TBS ラジオ	90.5	FM 補完放送
   	11	文化放送	91.6
   	12	ニッポン放送	93.0
   	13	IBS 茨城放送	94.6
   バンド	プリセット番号	放送局名	周波数 (kHz)	備考
   AM	1	NHK1	594
   	2	NHK2	693
   	3	AFN	810	駐留米軍放送
   	4	TBS ラジオ	954
   	5	文化放送	1134	送信所は埼玉県川口市にある
   	6	ニッポン放送	1242
   	7	ラジオ日本	1422

   
   
9. 評価
   
   
   • 感度
     
     
     • FM は素晴らしい高感度
       
       
       • 電波が弱めの「こしがやエフエム」がロッドアンテナを収納したままで良好に受信できます。 満足できます。
         
         
     • AM の感度はまあまあ
       
       
       • ローカル放送は問題なく受信できます。
         
         
   • 音質
     
     
     • 心地良い低音が出ます。 低音でブルブルと筐体が震えます。
       
       
     • 高音は抑え気味ですが聴きやすいです。
       
       
     • スピーカは 40mm フルレンジとドロンコーンと立派です。
       
       
     • ヘッドホンで聴くと、FM がステレオで受信できます。
       
       
   • その他
     
     
     • 電源消失してもプリセット情報は消えないです。 EEPROM に記憶されていると思ます。
       
       
     • 時計機能がありませんが、無い分セットしなくてイイのでお気軽です。 面倒なことをしたくない人にピッタリ！
       
       
     • バッテリは入手が簡単な [18650リチウム電池] なので安心して使えます。 ICR-110 で充電もできます。
       
       
     • バッテリが無くなると、予告なしに突然電源が切れます。 バッテリマークは単なる [使える] [使えない] の表示です。 役に立ちません。
       
       
   • 総合
     
     
     • 素晴らしいラジオ！！！ 短波放送は受信できませんが、FM/AM だけを楽しみたいたいなら 超お奨め！
       
       
     • 3千円なら絶対買い！の素晴らしい性能です。 日本で買うと1万円以上ですが、その価格をも超える性能があります。
       
       

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ドキュメントその他

1. ドキュメント
   
   
   • ICR-110 OPERATION MANUAL (英文)
     
     
2. レビュー記事など
   
   
   • KX3 の音をスピーカーで鳴らす
     
     
   • やっとはるのきざし
     
     
   • amazon カスタマーレビュー
     
     
   • The Professor reviews the Tecsun ICR-110 AM/FM radio recorder
     
     
   • Tecsun ICR 110
     
     
   • Радиоприемник FM/AM/MP3 Tecsun ICR-110
     
     
   • 「ラジオのソニー」は終わる
     
     
3. 巷に転がっていた内部写真
   
   
   • バーアンテナの長さは 80mm、DSP radio チップは KTMicro KT0913
     
     
   
   
   
   • 基板の作りはかなり良い まるでコンピュータの基板みたいで、ラジオとは気付かないでしょう
     
     
   
   
   
   • 良さそうなスピーカ
     
     
   
   
   
4. 仕様
   
   

   機能	項目	内容
   ラジオ	受信バンド	FM - 76〜108MHz / 64〜108MHz / 87〜108MHz AM - 522〜1620kHz (9kHz step) / 520〜1710kHz (10kHz step)
   	感度	FM 3uV 以下 / AM 1mV/m 以下
   	同調方式	オート / ダイレクト / プリセット
   	プリセット方式	オートプリセット(ATS - Auto Tuning Storage) / マニュアル
   	プリセットメモリ	FM 96局 / AM 99局 (公式ではなく入手した実機での調査結果)
   MP3 プレーヤ	録音ソース	ラジオ / LINE IN / 内蔵マイク
   	録音形式	MP3 128kbps
   	再生形式	MP3 / WMA / WAV
   	記録メディア	microSDHC メモリカード (最大 32GB)
   アクティブスピーカ	アナログ入力	LINE IN
   USB スピーカ	デジタル入力	USB
   総合	LINE IN 端子	入力 3.5mm ステレオミニジャック
   	ヘッドホン端子	出力 3.5mm ステレオミニジャック
   	miniUSB 端子	充電端子として動作 DC5V 250mA USB スピーカの入力としても動作
   	ディスプレイ	LED
   	スピーカ	直径 40mm、4Ω、3W
   	バッテリ	18650リチウム電池 (3.7V 2000mAh)×1本
   	ロッドアンテナ長	最大 640mm
   	サイズ	180(W)×110(H)×35(D) mm
   	重さ	350g (バッテリを除く)
   	付属品	18650リチウム電池、miniUSB ケーブル、オーディオケーブル、 OPERATION MANUAL (ラジオ本体の表示は中国語なのに、このマニュアルはなぜ？英文)

   
   

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