TOSHIBA TY-CDK8

TOSHIBA CUTEBEAT TY-CDK8 をゲット!

2021年1月16日、 ハードオフ 越谷花田店で CD ラジカセの TOSHIBA TY-CDK8 のジャンク品が税込1,100円でした。 2015年4月10日発売で、オープン価格ですが発売当初の実売価格は1万1千円程度でした。

ジャンクの理由は [CD 動作不可] です。 故障していると聞くとどうしても欲しくなる(修理してみたい)のは病気なのかもしれないね。

付属品は [リモコン] [AC ケーブル] で、[取扱説明書] は欠品です。

購入品の製造年は [2015年]、製造番号は [151101864W0] でした。

[綺麗な逸品] [DSP radio の予感] [スピーカが大きく音が良い予感] でゲット!しました。



状態チェック

  1. お店での確認

  2. 外観

  3. 動作チェック



分解、調査、修理

  1. 分解

    1. 上面と底面にある11本のプラスネジを外します。

      • 上面のキャリングハンドルを起こして見える 緑〇 で囲った 10mm 長のプラスネジ×2本を外します。

      • 底面に見える 赤〇 で囲った 15mm 長のプラスネジ×5本を外します。

      • 底面に見える 青〇 で囲った 8mm 長のプラス皿ネジ×4本を外します。

      • 外したネジは右のような、100円ショップの [お薬ケース] に外した順番に入れると便利です。

      • 結合爪などは無いので、簡単に分離できます。 フロント左下にある端子のところがやや外しにくいです。

      • 分解が簡単なのでメンテナンス性が良いと言えます。

       

    2. 上部側と下部側を分離

      • 下の写真の左は上部側で、右は下部側です。

      • 上部側には [メイン基板] [スピーカ&カセット機構] などが見えます。

      • 下部側には [電源トランス] [電源基板] などが見えます。

      • [メイン基板]〜[電源基板] を接続するケーブルを外すと完全に分離できます。

       

      • 開けてビックリ!!!

        • 赤線1本がどこへも接続されずに筐体の中でフラフラ浮遊しています。

        • 先端はハンダメッキされていますが、接続した形跡がありません。

        • イイのかなぁ〜〜 FM の内部アンテナか???

    3. [メイン基板] [スピーカ&カセット機構] を分離

      • この2つを外さないと [操作パネル基板] にアクセスできません。

        • 交換したいタクトスイッチは [操作パネル基板] に載っているのです。

      • [メイン基板] を分離するには ・・・

        • 赤〇 で囲った 8mm 長のプラスネジ×3本を外します。

        • [メイン基板] に接続されている各種ケーブルを外します。

      • 上部と [スピーカ&カセット機構] は、ディスプレイ左右端辺りにある2個の爪を外すと分離できます。

        • 下の写真右のように [スピーカ&カセット機構] が分離できます。

        • スピーカは、直径 100mm / 4Ω / 3.5W でマグネットが大きい良質そうなものを使っています。

       

      • 下の写真は分離した [メイン基板] の表面と裏面です。 それぞれの写真をクリックすると拡大写真が表示できます。

        • AM バーアンテナの長さは 70mm でした。

       

      • ここまで分解すると、やっと [操作パネル基板] を取り外せるようになります。

        • [操作パネル基板] は12本の小さいプラスネジを外すと取り外せます。

  2. 修理

    1. [CD] ボタンを押すと、表示器に [OPEN] と表示され、CD メカが回転しない

      • CD フタの開閉を検知するマイクロスイッチの配線が外れているからです。

        • 右の写真の上方中央の赤線がマイクロスイッチから外れています。

        • 上部側と下部側を分離した時にフラフラ浮遊していた赤線です。

        • こうなった原因はハンダ付け不良で、 製造不良 です。

      • 赤線および黒線のマイクロスイッチとのハンダ付けを補修して直りました。

      • 赤線が外れて故障していたことでイイこともあります。

        • 長い間 CD が使えなかったので、 CD ピックアップは新品同様 です。

        • 前ユーザは困ったでしょうが、引き継いだ私はラッキーです。

        • ちなみに、CD ユニットは [SANYO SF-P101N (16pin) with Transport] です。

    2. 操作ボタンの動作が不安定

      • 原因はタクトスイッチの劣化です。 接点抵抗が大きくなっているのです。

        • 本機のタクトスイッチ周りの回路は、タクトスイッチの片側は GND で、もう片側が抵抗アレーに接続されます。

        • どのタクトスイッチが押されたかは抵抗アレーを介して電圧として読み取り、A/D 変換して認識します。

        • すなわち、タクトスイッチ ON の抵抗が大きくなると、上記の電圧が変わって違うスイッチが ON したと誤認識するのです。

        • タクトスイッチが効かないならまだしも、違うスイッチが押されたと誤認識するこの回路にも問題ありです。

      • [操作パネル基板] 上の18個のタクトスイッチを一斉交換しました。

        • 元のタクトスイッチは、[2P リード] [6×6mm 角] [高さ 5mm] です。

        • 交換品は [ALPS SKRGADD010] で、[2P リード] [6.2mm 丸] [高さ 5mm]です。 [角]→[丸] になりましたが、特に問題ありません。

      • 18個も交換すると非常に時間がかかります。

        • 基板が片面パターンのため、熱を加え過ぎるとパターンが剥離するのです。 細心の注意を払うと時間がかかるのです。

        • 古いタクトスイッチは GND 側から外すとやりやすいです。 GND 側はパターンが強いのです。

      • 写真の上が交換前、下が交換後です。





    3. 修理後の動作試験

      • 組み立てて全て正常動作することを確認しました。

      • CD が聴ける CD ラジカセってイイですね〜、操作も快適だわ

  3. 使用 IC



修理が終わったので、じっくり使ってみました

  1. デザイン

  2. 本体の操作ボタン

  3. リモコンのボタン

  4. 本体の端子

  5. ラジオ

  6. CD

  7. カセット

  8. 評価

  9. その他



仕様など

  1. ドキュメント

  2. レビュー記事 ・・・ 修理記事が目立つのはどうしてだろう?

  3. 仕様



  4. 発売時情報

    その他 内容
    発売開始時期 2015年4月10日
    定価 オープン (発売当初の実売価格1万1千円程度)