CATV技術解説

テレビ放送のチャンネルは以下の表のような周波数配列になっています。 1チャンネルあたり 6MHzの帯域が必要です。 「1〜3チャンネル」「4〜12チャンネル」「13〜62チャンネル」の間には周波数の隙間があります。
放送種別 チャンネル 周波数(MHz) 電波種別 備考
FM - 76-90 VHF  
TV 1 90-96 VHF (L)  
2 96-102  
3 102-108  
4 170-176 VHF (H)  
5 176-182  
6 182-188  
7 188-194 帯域の重複あり
8 192-198
9 198-204  
10 204-210  
11 210-216  
12 216-222  
13-32 470-590 UHF (L)  
33-44 590-662 UHF (M)  
45-62 662-770 UHF (H)  
63-80 12092-12200 SHF  

CATVでは、以下の図のようにテレビ放送で使用される周波帯の隙間にチャンネルを割り当てます。 「C13〜C60」がCATVのチャンネルで、CATVセンターからユーザへ(「下り」という。)放送が配信されます。 「T1〜T2」はユーザからセンターへ(「上り」という。)情報を伝えるために定義されたチャンネルです。 CATVインターネットの上り情報はこのチャンネルを使ってセンター(プロバイダ)に送ります。


以上を纏めると、CATV の同軸ケーブルには以下の周波数配列の電波が乗っているのです。 CATV では FM放送とテレビの1〜12チャンネルと CATV の C13〜C60 を送り出しますが、テレビ UHF に相当する13〜62チャンネルという概念はありません。 通常、テレビの UHF放送は1〜12チャンネルの空きチャンネルに周波数変換して送り出されることが多いです。 我家に来ている テプコケーブルテレビ では「2ch:shop channel」「5ch:放送大学(16ch)」「9ch:テプコケーブルテレビ・オリジナル放送」「11ch:テレビ埼玉(38ch)」が割り当てられています。 これらの放送と従来のVHFでの放送および FM放送は契約なしに受信することができます。 その他の CATV 放送はスクランブルが掛かっているので、音は綺麗に聴けるのですが画像がグチャグチャになって見られません。
放送種別 チャンネル 周波数(MHz) 電波種別 備考
CATV T1 30-36 VHF CATV上り
T2 36-42
FM - 76-90  
TV 1 90-96 VHF (L)  
2 96-102  
3 102-108  
CATV C13-C21 108-162 CATV (L) CATV下り
空き 162-164
C22 164-170
TV 4 170-176 VHF (H)  
5 176-182  
6 182-188  
7 188-194 帯域の重複あり
8 192-198
9 198-204  
10 204-210  
11 210-216  
12 216-222  
CATV C23-C60 222-450 CATV (H) CATV下り

CATVでインターネットサービスされていますが、我家に来ているCATVにもインターネットサービスがあります。 CATVテレビの1チャンネル分を下り信号とし、上り信号には T1または T2チャンネルを使います。