NEC Aterm WG1200HS

NEC Aterm WG1200HS をゲット！

1. 2017年4月23日、 HARD-OFF 草加瀬崎店で NEC Aterm WG1200HS の中古品を見つけました。
   
   
   • 税込1,080円とやや高価でしたが、一度使ってみたかった機種なのでゲット！しました。
     
     
     • 残念ながらややスレがありますが、醜くはないです。
       
       
     • 付属品は [AC アダプタ] だけです。
       
       
   • IEEE802.11ac/a/b/g/n 対応 Wi-Fi ルータです。
     
     (2019年6月25日にもハードオフ春日部店で税込540円で入手しました。)
     
     
2. WG1200HS は 11ac 対応 Wi-Fi ルータのスタンダードモデルとして、2015年5月22日に登場しました。
   
   
   • 定価はオープンですが、発売当初の実売価格は7,000円弱だったようです。
     
     
   • [11ac/5GHz 867Mbps] ＋ [11n/2.4GHz 300Mbps] ＝ 最大1,167Mbps です。
     
     
   • ローカルルータとしての動作スループットは 940Mbps です。 FTTH 用の有線ギガルータとしても優秀です。
     
     

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不可解なモデル体系

1. 11ac 対応で同じ速度を持ったモデルに [WG1200HP] [WG1200HS] [WF1200HP] と、3つもあります。
   
   
   • [WG1200HP] が最上位で、[WG1200HS] [WF1200HP] は廉価版の位置付けです。
     
     
   • それぞれのモデルの違いを以下の比較表にまとめました。
     
     

     比較項目		WG1200HP	WG1200HS	WF1200HP	コメント
     Wi-Fi 規格		IEEE802.11a/b/g/n/ac
     アンテナ数	5GHz	2×2 (送信2×受信2)			5GHz / 2.4GHz は同時通信可能
     	2.4GHz	2×2 (送信2×受信2)
     通信速度	5GHz	867Mbps (11ac) 300Mbps (11n)
     	2.4GHz	300Mbps (11n)
     有線 WAN	速度	1Gbps		100Mbps	WF1200HP では、ここがボトルネックになる Wi-Fi が高速でつながっても 100Mbps しか出ない
     有線 LAN	速度
     	ポート数	3
     ビームフォーミング		○	×		子機もビームフォーミングに対応していないと 利用できないので、必須ではない
     中継機能		○	×	○	あまり使わない機能なので、無くてもよい
     BR/CNV モードでの ネットワークアドレス補正機能		×		○	あったほうが楽だが、必須ではない
     ログ機能		×		○	普段はログを見ることはないが、あったほうがよい
     最大消費電力		8.4W		8W

     
     
2. 比較してみて判ること
   
   
   • [WG1200HS] は [WG1200HP] から機能を絞り込んだ ナイナイモデル です。
     
     
     • 一見、×が多いので一番劣るように見えますが、そうではありません。
       
       
     • [WG1200HP] から省かれた機能は [ビームフォーミング] [中継機能] だけで、これ以外は同等です。
       
       
     • 速度など基本的な性能は同等にし、無くても我慢できる機能を省いた高パフォーマンス機ともいえます。
       
       
   • [WF1200HP] には重大な問題があります。 それは WAN/LAN ポート共に 100Mbps であることです。
     
     
     • Wi-Fi で 867Mbps 出たとしても WAN/LAN が 100Mbps なので、最大速度は 100Mbps となります。
       
       
     • 何の必要があって、こんな中半端なモデルがあるのでしょうね？
       
       
   • [WG1200HP] [WG1200HS] は兄弟、[WF1200HP] は従妹くらいの違いがあります。
     
     
     • [WG1200HP] [WG1200HS] は機能に違いはあっても、それほど変わらず、ほぼ同じと言えます。
       
       
     • [WF1200HP] は上の2機種と設計思想が違う感じがします。
       
       
3. 私が思うに ・・・
   
   
   • [WG1200HP] はこのモデル群では親分みたいな存在。
     
     
   • [WG1200HS] は普通にはこれで十分 ・・・ [WG1200HP] に対する唯一の優位点は安いこと！！！
     
     
   • [WF1200HP] は失敗作。
     
     

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端子やスイッチなど

1. アンテナ
   
   
   • アンテナは内蔵しており、5GHz で 2×2 (送信2×受信2)、2.4GHz で 2×2 (送信2×受信2) です。
     
     
2. [モード切替] スイッチ
   
   
   • [RT] でルータ、[BR] でブリッジとして動作します。
     
     
   • ブリッジモードでは、WAN ポートも LAN ポートとして使えます。
     
     
3. 有線ポート
   
   
   • WAN 1ポート、LAN 3ポートあります。
     
     
   • 全てギガポートとなっており、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T に対応します。
     
     
4. DC 電源入力端子
   
   
   • 適合 DC プラグは JEITA 統一 DC プラグ #4 です。
     
     
   • AC アダプタの型式は [2AAJ011F 1 JP] で、出力 12V 0.9A です。
     
     

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使ってみました

1. 外観
   
   
   • ネットワーク機器のイメージを破った斬新なデザイン
     
     
     • 一瞬、ゲーム機と見間違うような外観です。 かなりコンパクトです。
       
       
     • 脚の一部を (縦置きした場合の) 上部に移動することにより、横置きにもできます。
       
       
   • アンテナ内蔵なのでスッキリ
     
     
     • 5GHz のような高い周波数になると、外部アンテナではインピーダンス整合を取るのが大変です。
       
       
     • キチンと整合された内蔵アンテナのほうが良い結果が出る可能性が高いです。
       
       
2. Wi-Fi 対応規格と最大伝送速度
   
   
   • 各々の無線周波数で以下の伝送規格をサポートしています。
     
     
   • 5GHz の電波と 2.4GHz の電波は同時に飛ばすことができるので、[11ac/5GHz 867Mbps] ＋ [11n/2.4GHz 300Mbps] ＝ 1,167Mbps が最大となります。
     
     

     無線周波数	5GHz			2.4GHz
     規格	11ac	11n	11a	11n	11g	11b
     最大伝送速度	867Mbps	300Mbps	54Mbps	300Mbps	54Mbps	11Mbps

     
     
3. Wi-Fi ネットワーク機能について
   
   
   • マルチ SSID 機能
     
     
     • 2.4GHz / 5GHz ごとに、それぞれ プライマリ / セカンダリ SSID を設定できるので、全部で最大4つの SSID を持てます。
       
       
     • SSID ごとに暗号化の方式を選択できます。
       
       
   • ネットワーク分離機能
     
     
     • ネットワーク分離機能とは、Wi-Fi 端末から LAN 側アクセスさせない機能です。
       
       
     • ON/OFF 可能です。 セキュリティを向上させる目的で使います。
       
       
   • TV モード
     
     
     • TV モードとは、「本機に Wi-Fi 接続したテレビで、安定したストリーミング映像を視聴することができる機能」らしいです。
       
       
     • マニュアルを読んでも「なぜ安定したストリーミング」にできるか、理由がどこにも書かれていませんが、おそらく QoS だと思います。 素人を大きく意識した説明は、専門家にはかえって判り辛いです。
       
       
4. 使ってみて
   
   
   • 購入時のファームウェアのバージョンは 1.0.9 でしたが、最新の 1.0.16 にアップデートしました。
     
     
   • AP (アクセスポイント) としてブリッジモードで使ってみました。 ブリッジモードでの IP アドレスなどの設定は次項を参照してください。
     
     
     • 送信強度や受信感度も良く、安定性は良好です。
       
       
     • 全部の有線ポートがギガ対応でギガ HUB としても有益です。
       
       
     • 管理画面は設定しやすく、マニュアル不要です。
       
       

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ブリッジモードで設定画面を表示＆設定する

　　[WG1200HS] のブリッジモードで設定画面を表示するには、この機種特有のクセがあるので、以下のようにまとめました。

1. 前提条件
   
   
   • 当然ながら、[WG1200HS] の [モード切替] スイッチは [BR] に設定されているものとします。
     
     
   • [WG1200HS] は工場出荷の初期状態であるものとします。
     
     
   • (ルータが設置され、かつ、DHCP サーバが有効な) 既設ネットワークからの LAN ケーブルが、[WG1200HS] の WAN ポートに接続 されているものとします。
     
     
2. 強制 DHCP サーバモード で設定画面を表示
   
   
   1. [WG1200HS] の電源を一旦 OFF とします。
      
      
   2. [らくらくスタート] ボタンを押しながら電源を ON にして、[2.4GHz] ランプが赤点滅したら手を放します。
      
      
      • この状態は 強制 DHCP サーバモード です。
        
        
      • このモードでは WAN ポートが切り離され、LAN ポートと Wi-Fi が動作し、かつ、[WG1200HS] の DHCP サーバが動作します。
        
        
   3. パソコンを [WG1200HS] に LAN ポートまたは Wi-Fi で接続します。
      
      
      • パソコンには [WG1200HS] の DHCP サーバから IP アドレスが振られます。
        
        
   4. パソコンの Web ブラウザから [http://192.168.1.210/] をアクセスすると設定画面が表示できます。
      
      
      • 強制 DHCP サーバモード は特権モードです。
        
        
        • 下の画面の IP アドレスがどんな値に設定されていようと、上記の IP アドレスで設定画面を表示できます。
          
          
        • [WG1200HS] を設定するためだけの特別なモードです。
          
          
      • WAN が切り離されているので、[オンラインバージョンアップ] [時刻を合わせる] [設定用QRコード生成] [サポートデスク] の機能は実行できません。
        
        
3. 既設ルータの DHCP サーバから [WG1200HS] に IP アドレスを振らせて設定画面を表示
   
   
   • 下の画面で [DHCPクライアント機能：使用する] になっていないと、この方法は使えません。 初期値は [使用する] です。
     
     
   • この [DHCPクライアント機能] は [WG1200HS] の WAN ポートだけに有効です。
     
     
   1. 既設ルータの設定画面を開いて DHCP での IP アドレス払い出し状況を表示し、そこから [WG1200HP] に振られた IP アドレスを把握します。
      
      
   2. パソコンの Web ブラウザから [http://(上記で把握した IP アドレス)/] をアクセスすると設定画面が表示できます。
      
      
4. [WG1200HS] の IP アドレスを既設ネットワーク内に設定し直すには、以下のようにします。
   
   
   1. 2項または3項の手順で [WG1200HS] の設定画面を表示します。
      
      
   2. [詳細モードに切替]→[基本設定]→[DHCPクライアント機能：使用しない] を選択すると下のような画面が表示されます。
      
      
   3. この画面でブリッジモードの IP アドレスなどの設定をします。
      
      
      • 当然ですが、既設ネットワークで空いている IP アドレスを設定する必要があります。
        
        
      • これ以降、パソコンの Web ブラウザから [http://(上記の IP アドレス)/] をアクセスすると設定画面が表示できます。
        
        
   
   
   

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ドキュメント＆参考記事

1. ドキュメント
   
   
   • WG1200HS マニュアル
     
     
2. 参考記事
   
   
   • WG1200HS プレスリリース
     
     
   • お手頃価格で 11ac 対応！「PA-WG1200HS」レビュー
     
     
   • Aterm WG1200HS のブリッジモードで IP アドレスを固定する
     
     

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備忘録

1. 工場出荷初期状態
   
   

   	RT (ルータ)	BR (ブリッジ)
   システムユーザ名	admin
   システムパスワード	(なし)
   IP アドレス	192.168.10.1	192.168.1.210
   サブネットマスク	255.255.255.0

   
   
2. 工場出荷初期状態に戻す方法
   
   
   1. 電源が入って動作状態であることを確認します。
   2. 縦置で見て左側面にある [RESET] スイッチを [POWER] ランプが赤点滅するまで6〜10秒間押し続けます。
   3. これで完了です。一度電源 OFF してから ON すると初期化されています。

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