NEC Aterm WR8160N

NEC Aterm WR8160N をゲット！

1. 2015年6月12日、 NEC Aterm WR8160N の中古ジャンク品を見つけました。
   
   
   • 税込380円 でした。 [WR8160N 本体] だけで、これ以外は欠品でした。
     
     
   • 表面の [NEC] の [N] 付近に黒い線キズがありましたが、無水アルコールで綺麗に取れました。 これ以外は外観に特に問題はなく良好です。
     
     
2. WR8160N は2011年10月にローコスト Wi-Fi ルータとして登場しました。
   
   
   • IEEE802.11b/g/n 対応 Wi-Fi ルータです。 2.4GHz のみで 11n 300Mbps です。
     
     
   • 有線ボートが 100BASE-TX なので、ここがボトルネックになって、有線も無線も最大 100Mbps 近くのスループットになります。
     
     
   • 定価はオープンですが、発売当初の実売価格は4,500円だったようです。
     
     
3. WR8170N をローコスト化したのが WR8160N と思います。
   
   
   • WR8170N から USB 機能を省略してローコスト化を図っています。
     
     
   • WR8170N とよく似た外観ですが、ケースの構造をシンプルにしてローコスト化を図っています。
     
     
   • アンテナ構成は、WR8710N が [ハイパーロングレンジ] で、WR8160N が [スタンダードレンジ] です。
     
     
4. ドコモの「自宅でサクサク 無線 LAN スタートキャンペーン」でタダ配りした WR8160N
   
   
   • 2012年4月6日〜2013年2月28日の期間限定でドコモが WR8160N をタダ配りしました。
     
     
   • ドコモからスマホかタブレットを買って通信契約するという条件はありましたが。
     
     

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端子やスイッチなど

1. アンテナ
   
   
   • アンテナは2×2 (送信2×受信2) で内蔵しています。 アンテナ構成は [スタンダードレンジ] です。
     
     

     レンジ	高ゲイン アンテナ本数	標準ゲイン アンテナ本数
     ハイパーロング	2	0
     ロング	1	1
     スタンダード	0	2

     
     
2. [MODE] スイッチ
   
   
   • AP モードでブリッジ、RT モードでルータとして動作します。
     
     
   • AP モードにすると WAN ポートも LAN ポートとして使えます。
     
     
   • AP モードでは管理画面用 IP アドレスを自動設定してくれます。 便利な面白い機能です。
     
     
     • 例えば [192.168.1.0/24] のネットワークに WR8160N を接続すると、管理画面の IP アドレスは自動的に [192.168.1.211] となります。 最後の [211] は固定です。
       
       
3. 有線ポート
   
   
   • WAN 1ポート、LAN 4ポートあります。
     
     
   • 100BASE-TX/10BASE-T に対応します。
     
     
4. DC 電源入力端子
   
   
   • 適合 DC プラグは JEITA 統一 DC プラグ #4 です。
     
     
   • AC アダプタの型式は [AL1-001661-001] で、出力 12V 0.7A です。
     
     

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使ってみました

1. 外観
   
   
   • ホワイト一色のコンパクトな筐体です。 梨地ホワイトなので、キズや汚れが目立たず指紋も付かないのがイイです。
     
     
   • アンテナ内蔵なのでスッキリした外観です。
     
     
   • ランプ表示は判りやすいです。 無線通信中は [AIR] がフリッカして、動いていると実感できます。 イイです。
     
     
2. マルチ SSID 機能
   
   
   • マルチ SSID 機能とは SSID を複数持てる機能です。
     
     
     • [プライマリ SSID] [セカンダリ SSID] を持てます。 SSID ごとに無線セキュリティ設定ができます。
       
       
     • ゲーム機では [WEP] キーしか使えないことがあり、この接続に専用の SSID を割り当てます。 更に [ネットワーク分離機能] を使ってインターネット接続以外の通信を遮断します。 こうすると、LAN に侵入される心配はありません。 LAN への侵入は防げますが、インターネットアクセスのタダ乗りは防げないような・・・
       
       
   • ノートパソコンなどでは高度なセキュリティ設定をした SSID と接続します。
     
     
   • 主要パソコンとは高度なセキュリティを確保しつつ、セキュリティの弱いゲーム機からのアクセスも安全にできるようになります。
     
     
3. 使ってみて
   
   
   • 購入時のファームウェアのバージョンは 1.0.9 で最新でした。
     
     
   • 送信強度や受信感度も良く、安定性は良好です。 外部アンテナ機種と比べても電波の飛び具合は遜色ありません。
     
     
   • 管理画面は設定しやすいです。 マニュアル不要と言ってもよいほどです。 設定操作の反応も速く、ストレスを感じません。
     
     
   • 2.4GHz / 100BASE-TX という制限がありますが、性能や安定性は十分でお奨めできます。
     
     

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ドキュメント＆レビュー記事

1. ドキュメント
   
   
   • WR8160N マニュアル
     
     
2. プレスリリース＆ニュース
   
   
   • WR8160N プレスリリース
     
     
   • 300Mbps 対応無線 LAN ルータのエントリーモデル「Aterm WR8160N (ST モデル)」発売のお知らせ
     
     
   • NEC、300Mbps 対応の低価格無線 LAN ルータ「Aterm WR8160N」
     
     
3. レビュー記事
   
   
   • 価格.com - Aterm WR8160N ユーザーレビュー・評価
     
     
   • amazon - Aterm WR8160N カスタマーレビュー
     
     

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内部の様子

• 分解手順
  
  
  1. 背面下にある T10 ネジを外します。 (下の写真の左側で緑○で囲んだネジです。)
     
     
  2. 表側ケースと裏側ケースは8つの爪で結合されているので、ケースを割らないよう注意しながら爪を解除すると表裏分離できます。 (下の写真の右側で緑○で囲んだ爪です。)
     
     
     • 一番下の2つは実際には爪ではなく、単に結合しているだけなので、まずは、ここからケースを浮かせていきます。
       
       
     • ケースの製造ナンバリングは、表ケース 2012年3月、裏ケース 2012年4月だったので、おそらく2012年5月頃の製品組立と思います。
       
       
     　
     
• 内蔵基板
  
  
  1. 下の写真は内蔵基板の表面と裏面です。 それぞれの写真をクリックすると拡大画像を表示できます。
     
     
     • IC 数が少ない実にシンプルな基板です。 大幅なコストダウンも実現しています。 これが進化というものでしょう。
       
       
     • [ATHEROS AR9341-AL1A] が Wi-Fi / 有線ポート制御など、何でもかんでもやってしまいます。 まさにスーパーチップです。
       
       
     　
     
  2. 内蔵アンテナは2本です。
     
     
     • 基板上側にプリントパターンでできたアンテナが2本見えます。 これが標準ゲインアンテナです。
       
       
       • ケースの上側と左側に高ゲインアンテナ設置用の窪みが2個あります。
         
         
       • ここへ高ゲインアンテナ2本を設置し、C113, C237 コンデンサを外し、T5, T8 コネクタと高ゲインアンテナを接続すると、[ハイパーロングレンジ] 仕様に変身させることができます。 高ゲインアンテナはジャンク品から外して移植すればよいです。
         
         
       • この改造をすると、Wi-Fi 性能は WR8170N と同等になります。
         
         
     
     
  3. 主な使用 IC は以下の通りです。 NEC の IC は1つもありませんね ・・・
     
     

     IC	機能	備考
     ATHEROS AR9341-AL1A	AR9341 is the industry's leading chip maker Atheros WLAN latest generation of WLAN SoC, the kernel for the MIPS 74Kc, clocked at up to 533MHz, with a high degree of integration. AR9341 supports 64MB of DDR1/DDR2 memory, support for SPI Flash. AR9341 integrates a high-performance MAC / baseband / RF, supports 2.4GHz 2 × 2 MIMO, providing up to 300Mbps wireless bandwidth. AR9341 integrates a 5-port 10/100Mbps Ethernet switch, while ensuring the performance, further enhance the product's reliability and stability. AR9341 internal functional block diagram	表面に1個実装
     Hynix H5PS5162GFR-S6C	512Mbit DDR SDRAM	表面に1個実装
     MXIC MX25L3206EMI-12G	32M-BIT [x 1 / x 2] CMOS SERIAL FLASH MEMORY	裏面に1個実装
     RICHTEK RT8293AH	3A, 23V, 340kHz Synchronous Step-Down Converter	表面に1個実装
     LB 20PT1024X-LF	10/100 BASE-TX LAN MAGNETICS MODULES	表面に3個実装 (IC ではなく、絶縁トランス)

     
     

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備忘録

1. 工場出荷初期状態
   
   
   • xxx の部分はネットワークに合わせ、自動設定されます。
     
     

     	AP	RT
     システムユーザ名	admin	admin
     システムパスワード	(なし)	(なし)
     IP アドレス	xxx.xxx.xxx.211	192.168.0.1
     サブネットマスク	255.255.255.0	255.255.255.0

     
     
2. 工場出荷初期状態に戻す方法
   
   
   1. 電源が入って動作状態であることを確認します。
   2. 縦置で見て左側面にある [RESET] スイッチを [POWER] ランプが点滅するまで6〜10秒間押し続けます。
   3. これで完了です。一度電源 OFF してから ON すると初期化されています。

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