NEC Aterm WR8165N をゲット!
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2016年4月30日、
ハードオフ
北上尾店で
NEC Aterm WR8165N
の中古ジャンク品を見つけました。
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税込324円
でした。
324円はハードオフでの中古 AC アダプタの値段と同じですから、WR8165N 本体はタダと同じです。
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[WR8165N 本体] [AC アダプタ] だけで、これ以外は欠品でした。
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外観に特に問題はなく新品同様です。
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WR8165N は2012年10月にエントリークラス Wi-Fi ルータとして登場しました。
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IEEE802.11b/g/n 対応 Wi-Fi ルータです。
2.4GHz のみで 11n 300Mbps です。
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有線ボートが 100BASE-TX なので、ここがボトルネックになって、有線も無線も最大 100Mbps 近くのスループットになります。
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定価はオープンですが、発売当初の実売価格は4,000円程度だったようです。
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購入時のファームウェアのバージョンは 1.0.32 だったので、最新の 1.0.36 にアップデートしました。
ランプ、端子、スイッチなど
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ランプ
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右面に [POWER] [ACTIVE] [AIR] ランプがあります。
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[POWER] ランプは電源が入っていると緑色に点灯します。
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[ACTIVE] ランプは WAN 側のリンクが確立すると緑色に点灯します。
ブリッジと中継機モードの時は橙色に点灯します。
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[AIR] ランプは Wi-Fi 通信可能になると緑色に点灯します。
中継機モードの時は橙色に点灯します。
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アンテナ
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アンテナは2×2 (送信2×受信2) で内蔵しています。
アンテナ構成は [スタンダードレンジ] です。
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有線ポート
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裏面に WAN×1ポート、LAN×3ポートあります。
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100BASE-TX/10BASE-T に対応します。
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AC アダプタ接続コネクタ
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裏面にあり、適合 DC プラグは JEITA 統一 DC プラグ #2 です。
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AC アダプタの型式は [AL1-003459-001] で、出力 5V 1A です。
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JEITA #2 プラグ付き USB ケーブルを準備すれば、小型 USB 電源でも使えます。
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ルータ/ブリッジ モード切替スイッチ
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ルータ側にするとルータ、ブリッジ側にするとブリッジとして動作します。
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ブリッジモードにすると WAN ポートも LAN ポートとして使えます。
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らくらくスタートボタン
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「らくらく無線スタート」や
「WPS(プッシュボタン方式)」で設定するときに使用します。
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リセットボタン
使ってみました
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外観
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ホワイト一色のコンパクトな筐体です。
タバコより一回り大きい程度で、旅行時に携行する Wi-Fi ルータとしても使えるでしょう。
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左右面が梨地ホワイトなので、キズや汚れが目立たず指紋も付かないのがイイです。
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アンテナ内蔵なのでスッキリした外観です。
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ランプ表示は判りやすいです。
無線通信中は [AIR] ランプがフリッカして、動いていると実感できます。
イイです。
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マルチ SSID 機能
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マルチ SSID 機能とは SSID を複数持てる機能です。
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[プライマリ SSID] [セカンダリ SSID] を持てます。
SSID ごとに無線セキュリティ設定ができます。
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ノートパソコンなどでは高度なセキュリティ設定をした [プライマリ SSID] と接続します。
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ゲーム機では [WEP] キーしか使えないことがあり、[セカンダリ SSID] と接続します。
更に [ネットワーク分離機能] を使ってインターネット接続以外の通信を遮断します。
こうすると、外部 (Wi-Fi) から LAN に侵入される心配はありません。
LAN への侵入は防げますが、インターネットアクセスのタダ乗りは防げないような・・・
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主要パソコンとは高度なセキュリティを確保しつつ、セキュリティの弱いゲーム機からのアクセスも安全にできるようになります。
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Wi-Fi 中継機モード
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[ルータモード] [ブリッジモード] 以外に [Wi-Fi 中継機モード] もあります。
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右図のように無線 LAN 親機と無線 LAN 子機の中継機として使い、通信距離を広げます。
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ただし、同じ無線周波数を使うので、原理上、通信速度は半分になります。
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[Wi-Fi 中継機モード] がある Wi-Fi ルータは数少なく貴重です。
WR8165N を安価な Wi-Fi 中継機として購入する人もいるくらいです。
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ちょっとしたクセがあります。
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[ルータモード] からしか [Wi-Fi 中継機モード] に切り換えできません。
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また、[Wi-Fi 中継機モード] から [ルータモード] に戻るには初期化するしか方法がないです。
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Wi-Fi 中継機モードを応用して WR8165N をイーサネットコンバータとしても使えます。
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子機との接続が Wi-Fi ではなくて、WR8165N の LAN ポートになったと思えばよいです。
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WAN ポートも LAN ポートとして動作します。
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[クイック設定 Web] の IP アドレスが変化します。
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当初、Wi-Fi 中継機モードでの [クイック設定 Web] の IP アドレスは [192.168.1.210] です。
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親機〜中継機 接続設定で無線 LAN 親機に正常につながると、この [クイック設定 Web] の IP アドレスが変わります。
IP アドレスが変わる要因は DHCP クライアントが動作するためです。
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[クイック設定 Web] の IP アドレスは同一ネットワークにつながったパソコンのコマンドプロンプト画面から arp -a コマンドを実行して、WR8165N の LAN ポート MAC アドレスと合致する IP アドレスを探します。
親機〜中継機 の接続が切れると、再び [クイック設定 Web] の IP アドレスは [192.168.1.210] に戻ります。
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完全なイーサネットコンバータにするには、WR8165N〜無線 LAN 子機 との通信を不動作にできればよいのですが、その方法がありません。
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使ってみて
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送信強度や受信感度も良く、安定性は良好です。
電波の飛び具合もパソコンと同一の部屋内で使うには十分です。
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管理画面は設定しやすいです。
マニュアル不要と言ってもよいほどです。
設定操作の反応も速く、ストレスを感じません。
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エントリークラスで激安の製品ですが、2.4GHz / 100BASE-TX というカテゴリの Wi-Fi ルータとして性能や安定性は十分でお奨めできます。
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11n Wi-Fi ルータが出始めた頃の数万円の製品と変わらないです。
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WR8165N にログ機能はないです。
激安だけにやむを得ないです。
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Wi-Fi 中継機モードの設定で丸1日遊べました。
この頭の体操付きで324円は安かったです。
ドキュメント&レビュー記事
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ドキュメント
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プレスリリース&ニュース
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レビュー記事
内部基板
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分解しようと思いましたが ・・・
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底面にある T10 ネジを外すと簡単に殻割りできると思ったのですが、これだけではダメのようです。
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ケースを壊してしまっては、元もこうもないので諦めました。
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電網検索すると殻割りに成功したかたが居ました。
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そこから写真を頂戴しました。
右の写真のような基板が入っているようです。
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内蔵アンテナは2本で、基板のパターンで構成しています。
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主要 LSI
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RF は Realtek RTL8192 です。
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SoC は Realtek RTL8197 です。
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これらの LSI のサマリは
Realtek wiki
です。
備忘録
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工場出荷初期状態
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ルータ |
ブリッジ |
中継機 |
システムユーザ名 |
admin |
システムパスワード |
(なし) |
IP アドレス |
192.168.10.1 |
192.168.1.210 |
サブネットマスク |
255.255.255.0 |
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工場出荷初期状態に戻す方法
- 電源が入って動作状態であることを確認します。
- 縦置で見て底面にあるリセットボタンを [POWER] ランプが赤点滅するまで6〜10秒間押し続けます。
- これで完了です。一度電源 OFF してから ON すると初期化されています。