NEC Aterm WR8750N
NEC Aterm WR8750N をゲット!
2018年3月10日、
HARD-OFF
さいたま上小町店で
NEC Aterm WR8750N
のジャンク品が税込324円でした。
IEEE802.11a/b/g/n 対応 Wi-Fi ルータです。
全体にスレがあって並みの中古状態です。
パネルには保護フィルムが付いたままです。
付属品は [AC アダプタ] だけです。
ただし、付属していたのは AL1-002242-001 (DC12V 0.7A) でした。 正しくは AL1-003209-001 (DC12V 1.5A) のはずです。
WR8750N は
WR9500N
の下位機種として2012年1月に発売されました。
[5GHz 11n 300Mbps] + [2.4GHz 11n 300Mbps] = 最大600Mbps です。
有線 LAN ポートは、WAN/LAN 全てギガポートになっています。
ローカルルータとしての動作スループットは 872Mbps です。 FTTH のギガルータとしても優秀です。
定価はオープンですが、発売当初の実売価格は10,000円程度だったようです。
NEC Aerm Wi-Fi ルータは同じシリーズであっても管理画面などの作りが違い、性能にも差があります。
使っている Wi-Fi チップ以上に、製作プロジェクトチームの力量に差があるように思います。
WR8750N はアタリかハズレか ・・・ これを確認するのがお楽しみで買っているようなものです。
端子やスイッチなど
アンテナ
アンテナは内蔵しており、2.4GHz/5GHz 共 2×2 (送信2×受信2) です。
[モード切替] スイッチ
[RT] でルータ、[AP] でブリッジとして動作します。
ブリッジモードでは、WAN ポートも LAN ポートとして使えます。
ブリッジモードでは管理画面用 IP アドレスを自動設定してくれます。 便利な面白い機能です。
例えば [192.168.1.0/24] のネットワークに接続すると、管理画面の IP アドレスは自動的に [192.168.1.211] となります。
USB 端子
USB2.0 ポートでバスパワー対応です。 バスパワーは最大 500mA です。
USB ポートに接続した USB メモリなどを [簡易 NAS 機能] でネットワーク共有できます。
[USB カメラ機能] もあります。
WR8750N の USB ポートに Web カメラを接続し、その画像を Web ブラウザで観ることができます。
USB Video Class 規格 Ver 1.0a/1.1 対応の Web カメラが接続できます。
有線ポート
WAN 1ポート、LAN 4ポートあります。
全てギガポートとなっており、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T に対応します。
DC 電源入力端子
適合 DC プラグは JEITA 統一 DC プラグ #4 です。
本来の AC アダプタの型式は [AL1-003209-001] で、出力 12V 1.5A です。
使ってみました
外観
ネットワーク機器として普通のデザイン
唯一、写真にあるような表パネルにある放射状のブルーラインがデザインアクセントかな。
表示ランプはサイドパネルからもフロントパネルからも見える工夫がされています。
アンテナ内蔵でスッキリ
5GHz のような高い周波数になると、外部アンテナではインピーダンス整合を取るのが大変です。
キチンと整合された内蔵アンテナのほうが良い結果が出る可能性が高いです。
WN8750N の Wi-Fi 対応規格と最大伝送速度
各々の無線周波数で以下の伝送規格をサポートしています。
5GHz の電波と 2.4GHz の電波は同時に飛ばすことができるので、[5GHz 11n 300Mbps] + [2.4GHz 11n 300Mbps] = 600Mbps が最大となります。
無線周波数
5GHz
2.4GHz
規格
11n
11a
11n
11g
11b
最大伝送速度
300Mbps
54Mbps
300Mbps
54Mbps
11Mbps
ブリッジモードで使ってみました
購入時のファームウェアのバージョンは 1.0.6 でしたが、最新の 1.0.9 にアップデートしました。
全部の有線 LAN ポートがギガ対応でギガ HUB としても有益です。
管理画面は設定しやすく、マニュアル不要です。
通信していると [2.4GHz] [5GHz] ランプはチカチカと点滅して状況が判りやすいです。
筐体の裏側がかなり熱くなります。
やや心配ですが、中古なので既に連続使用済みです。 生き残っているので、たぶん大丈夫でしょう。
中古のほうが安心なこともあるのですよ!
間違った AC アダプタ AL1-002242-001 (DC12V 0.7A) が付属していましたが ・・・
純正とは電圧が同じで、電流が純正 1.5A に対して 0.7A しかありませんが問題なく動作しています。
USB ポートをセルフパワー動作させると電流不足になりますが、Wi-Fi だけ普通に使うには 0.7A でも大丈夫です。
間違った AC アダプタのほうがサイズが小型で取り回しが楽です。
しばらく使い続けてからの評価
Wi-Fi 性能が優れており、電波の飛びが良いです。 電波の飛びにくい 5GHz でも同一室内では十分なレベルです。
安定性に優れており、長期間使用でも不具合(電波が飛ばなくなるなど)は発生しませんでした。
送受信性能と安定性が抜群に良いマシンです。 超お奨め!
11ac はありませんが、実用的には作りが良く 5GHz が使えて 11n 300Mbps をサポートしている本機で十分のような気がします。
11ac は使える端末がまだまだ少なく、オーディオ端末だと 2.4GHz 11g しか使えないものがほとんどです。
端末では 100Mbps の実効速度が出れば十分ですしね。
3百円なら文句ありませ〜ん!
ドキュメントその他
ドキュメント
WR8750N マニュアル
プレスリリース
WR8750N プレスリリース
参考記事
5GHz 帯への移行に最適な普及価格モデル NEC アクセステクニカ「Aterm WR8750N」
NEC の Aterm WR8750N を便利に設定してみる
NEC Aterm WR8750N PA-WR8750N-HP を買った
NEC Aterm WR8750N 無線 LAN ルーターを購入。Wi-Fi は1家に1つの時代だね。
電網にあった内部写真
左から [表カバー] [基板と裏カバー] [基板裏面] です。
基板裏面にはアルミ板にてしっかり放熱対策がとられていることがわかります。
筐体の裏側がかなり熱くなる理由が判明しました。 放熱対策がされていることより、熱くても大丈夫でしょう。
基板の一番大きな四角いチップは
Atheros AR9344
です。
Atheros AR9344 のブロック図は以下です。 本機の機能の全てを行うスーパーチップです。
備忘録
工場出荷初期状態
RT モードの IP アドレスは、既に 192.168.0 のネットワークが使用中は 192.168.1.1 になります。
xxx の部分は既存ネットワークに合わせ、自動設定されます。
RT
(ルータ)
AP
(ブリッジ)
システムユーザ名
admin
システムパスワード
(なし)
IP アドレス
192.168.0.1
または
192.168.1.1
xxx.xxx.xxx.211
サブネットマスク
255.255.255.0
工場出荷初期状態に戻す方法
電源が入って動作状態であることを確認します。
縦置で見て左側面にある [RESET] スイッチを [POWER] ランプが赤点滅するまで6〜10秒間押し続けます。
これで完了です。一度電源 OFF してから ON すると初期化されています。