LEADER 3100D

LEADER 3100D をゲット!

2009年12月13日、ヤフオクにて 100MHz DSO (Digital Storage Oscilloscope) の LEADER 3100D のジャンク品を税込5,500円で落札しました。

波形をメモリに記憶して表示することができます。 もちろん、リアル表示のアナログオシロスコープとしても使えます。

リードアウト機能もあり、とても便利です。 感度・スイープレンジや画面の升目を数えることなく電圧や時間(周波数)などがわかります。

最近、ブラウン管式オシロスコープの中古価格が下がっています。 世の中、液晶 TV ブームだからでしょうか。 5年前だったら中古で5万円以上したオシロスコープが1万円以下で買えます。 まだまだデジタルオシルスコープよりブラウン管式オシロスコープのほうが細かい波形の変化を捉えやすいです。

定価 vs 中古値段を考えたら ビンテージ FM チューナ よりお値打ちかもしれません。

出品者のオークションコメントは以下です

  1. 最近入手して、数日間は正常に使えていましたが、突然波形が表示されなくなりました


  2. 出品物は以下です


  3. 外観は年式相応で大きなヘコミやキズはありません




送られてきた状態のままチェックしてみました

  1. アレレレ〜〜〜どこも悪いところがない!!!


  2. 1日後に不具合再現した!!!




カバーを開けてみました

  1. 右の写真が上部から眺めた内部写真です。 測定器らしい整然とした作りです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 右の写真が底部から眺めたものです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  3. 右の写真が右側面から眺めたものです。

  4. 右の写真が左側面から眺めたものです。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。



リペア

  1. 修理

  2. クリーニング



設定メニュー



使ってみました

  1. フロントパネル

  2. リアパネル

  3. AUTO RANGE 機能

  4. オンスクリーンラベル機能

  5. 遅延掃引機能

  6. DSO 機能

    1. DSO モードの使い方

      1. [STRAGE/REAL] スイッチを [STRAGE] 側にすると DSO モードになります。 ブラウン管面には入力波形を「A/D 変換→ D/A 変換」した結果がリアルに表示されます。

      2. 波形を記録したい場合は、[HOLD] スイッチで波形を止めてから [STORE] ボタンを押すと内蔵メモリに書き込まれます。

      3. 上記で記憶した波形を呼び出して表示するには [RECALL] スイッチを押します。

      4. DSO で捉えた波形を GP-IB プロッタにハードコピーするには、[HOLD] ボタンで波形を止めてから [COPY] ボタンを押します。

    2. サンプリングレート 40MS/s でどの程度使えるのか?

      • サンプリング周波数 fs で正弦波周波数 ft をサンプリングすると、|ft-fs| と |ft+fs| の エイリアス周波数 も発生してしまいます。 これは周波数乗算では必ず発生する現象で「折り返しノイズ」とも呼ばれます。

      • ft の観測をしているつもりが、実は ft-fs のエイリアシングを見ていたという笑い話になり得ます。 これが DSO の欠点です。 fs は ft の100倍以上は欲しいです。

      • 従って、40MS/s であれば 400kHz までが観測限界と思います。 この程度であると低周波の観測には十分ですが、高周波は無理です。 DSO を過信しないことです。

      • 右の写真は 10MHz 正弦波を DSO 観測したものです。

        • とても正弦波に見えませんよね。 10MHz の信号に 40MHz のサンプリング周波数ですから1サイクルを表現できる水平解像度は4ポイントしかないことになるのです。

        • 水平の1ポイント分の時間がモロ見えしているので、この時間をリードアウトカーソルで計測してみました。 25.0ns となっているので、周波数換算すると 40MHz です。 3100D のサンプリングレートは 40MS/s で間違いない ことが証明できました。

      • 3100D の DSO モードは低周波専用のオマケ程度に思っていたほうがよいです。

  7. 波形観測の例

  8. 総合評価

  9. 裏ワザ



仕様