LUXKIT A503

LUXKIT A503 をゲット!

2008年4月27日、私のチューナーページのファンから故障 LUXKIT A503 の寄贈を受けました。

このチューナーの存在は知っていましたが、キットだったためか中古市場にはなかなか出てきません。 とっても興味あります。

さっそく、動作チェックしてみました。



ブロック図



カバーを開けてみました

  1. この写真は到着時のまだ手直しする前のものです。 キットの割にはちゃんとした基板です。 配線がゴチャゴチャしています。 特にメモリバックアップ用電池ケースが固定されていなく、かつ、黒線が捻り接続してあって醜いです。 また、基板裏の半田盛りが不十分な箇所がありました。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. よく考えられた構造です。 基板はケース上部に張られたステーにボルトで吊り下げる構造になっており、完全に天板と底板を外して調整や部品交換ができます。

  3. このキットは、基板への部品の半田付け・ケース組み立て・スイッチやランプの取り付け・各部配線などが必要だったようで、素人には結構難易度が高かった(特に動作しない時の対処)ように思います。 それはそれで楽しかったとは思うのですが・・・ご苦労さんとしか言いようがありません。

  4. FM フロントエンド部は4連バリキャップ方式です。 同調回路はトラッキング調整できる構成でマトモです。

  5. FM IF 部はユニフェーズ CF フィルターを2個使用した U-CF→トランジスタ→U-CF→LA1235 の構成です。

  6. FM 検波部は SANYO LA1235 を使ったクォードラチュア検波です。 通常クォードラチュア検波では IFT 2個の構成ですが、本機では IFT 1個だけです。 おそらく、キットということを考えて調整が簡単な回路にしたと思われます。

  7. FM MPX 部は NEC uPC1235C を使った PLL MPX です。 調整ポイントは MPX PLL VCO のボリューム1個だけです。 おそらく、キットということを考えて調整が簡単な回路にしたと思われます。

  8. FM PLL 制御と全体制御及びタイマー動作制御に NEC uPD1704C が使われています。 本機は FM チューナー機能の他にオーディオタイマー機能があります。 時刻表示もできるようになっています。

  9. 以下の IC を使用して合理化が図られています。


  10. 使用 IC のロット番号より、この A503 は1981年製と判明しました。 電源ケーブルの製造マーキングも1981年でした。



修理



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. フロントエンドの調整

  2. クォードラチュア検波部の調整

  3. MPX 部の調整

  4. その他の調整

  5. 再調整結果



使ってみました



操作方法



レベルメータ



仕様



特性