Pioneer F-X50

Pioneer F-X50 をゲット!

2009年9月6日、Pioneer F-X50 が HARD-OFF 越谷花田店のジャンクコーナーで525円でした。



程度&動作チェック

  1. 外観

  2. 入手した状態のまま電源 ON してチェックしました



カバーを開けてみました

  1. かなりキチキチに実装されています。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. IC を使用して合理化が図られています。


  3. FM フロントエンド

  4. FM IF 部

  5. FM 検波部

  6. FM MPX 部

  7. AM 受信部

  8. 時計&タイマー部



クリーニング

  1. フロントパネルは OA クリーナによるクリーニングで綺麗になりました。

  2. 操作ボタンなどの緑青サビはマイクロ研磨で少し綺麗になりましたが、新品並にはなりませんでした。

  3. 天板はキズが少なかったこともあり、OA クリーナによるクリーニングでかなり綺麗になりました。



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. 電圧チェック

    測定ポイント 標準値 (V) 実測値 (V) 備考
    13V +13 12.80 チューナー電源
    5V +5.6 +5.51 MCU 電源
    30V +30 29.73 VT 電源

  2. FM 受信部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 F-X50 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : FM - -  
    2 - - 76.1MHz 受信 OSC コイル VT 電圧 = 6.0V VT low
    3 - - 89.9MHz 受信 OSC トリマ VT 電圧 = 21.0V VT high
    4 - - - - 手順2と3を数回繰り返す OSC トラッキング調整
    5 76.1MHz 30dB 76.1MHz 受信 RF コイル×2 TP19 電圧 = 最大  
    6 89.9MHz 30dB 89.9MHz 受信 RF トリマ×2 TP19 電圧 = 最大  
    7 - - - - 手順5と6を数回繰り返す RF トラッキング調整
    8 83MHz 30dB 83MHz 受信 IFT TP19 電圧 = 最大 IF 調整
    9 83MHz 90dB 83MHz 受信 QR IFT 左側コア (DT) オーディオ出力 = 高調波歪最小  
    10 83MHz 90dB 83MHz 受信 QR IFT 右側コア (NC) TP21〜TP22 間電圧 = 0V (FM 同調点調整)
    11 - - - - 手順9と10を数回繰り返す クォードラチュア検波調整

  3. MPX 部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 F-X50 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : FM - -  
    2 - - - VCO ボリューム TP17 = 19kHz±100Hz VCO 調整
    3 83MHz 90dB
    変調 : stereo 1kHz 100%
    83MHz 受信 IFT オーディオ出力 = 高調波歪最小 高調波歪調整
    ±90度の範囲で調整

  4. AM 受信部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 F-X50 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : AM - -  
    2 - - 522kHz 受信 OSC コイル VT 電圧 = 2.6V VT low
    3 - - 1611kHz 受信 OSC トリマ VT 電圧 = 25.0V VT high
    4 - - - - 手順2と3を数回繰り返す OSC トラッキング調整
    5 603kHz 40dB 603kHz 受信 RF コイル TP19 電圧 = 最大  
    6 1395kHz 40dB 1395kHz 受信 RF トリマ TP19 電圧 = 最大  
    7 - - - - 手順5と6を数回繰り返す RF トラッキング調整
    8 999kHz 40dB 999kHz 受信 IFT TP19 電圧 = 最大 IF 調整

  5. 調整結果

    1. 全体に調整ズレがありました。 調整はしやすいです。

    2. FM ステレオセパレーションとキャリアリークは以下で、ラジオクラスの悲しい数値です。 やはりチューナー機能はオマケのようです。

      項目 L R 単位
      ステレオセパレーション 33 33 dB
      パイロット信号キャリアリーク -36 -36 dB
      オーディオ出力レベル偏差 (MONO) 0 +0.10 dB



使ってみました

  1. デザインは良いです

  2. 機能

  3. 感度&音質



仕様その他

  1. Service Manual

  2. 以下のようにスペックのほとんどが不明です。

    FM チューナー部  
    受信周波数範囲 76.1〜89.9MHz
    S/N 比 50dB 感度 (75Ω) (不明)
    S/N 比 (不明)
    歪率 (不明)
    ステレオセパレーション (不明)
    AM チューナー部  
    受信周波数範囲 522〜1611kHz
    総合  
    時刻表示 HH:MM 表示 (24時間制)
    タイマーモード Everyday / Once / Sleep
    タイマープログラム 2プログラム
    (開始時刻・受信プリセット局・終了時刻)
    電源電圧 AC100V, 50/60Hz
    消費電力 (電気用品取締法) 9W
    外形寸法 323(W)×62(H)×202(D)mm (実測)
    重量 2.4kg (実測)
    その他  
    発売時期 1981年 (推定)
    定価 (不明)