KENWOOD KT-3080

KENWOOD KT-3080 が到着

2008年4月27日、KENWOOD KT-3080 不調品が送られてきました。 普段は修理を固くお断りしているのですが、友人の頼みだったので特別に受け付けました。

さっそく、動作チェックしてみました。



カバーを開けてみました

  1. KT-3080 は何だか軽いなぁ〜と思っていましたが、中身はこれだけです。 ある意味、チューナーの KENWOOD もここまで落ちぶれたか・・・と思ってしまいました。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. FM フロントエンド部は3連バリキャップ方式です。 同調回路はトラッキング調整できない構成です。

  3. FM IF 部は CF フィルターを3個使用しています。

  4. FM 検波部は SANYO LA1267 を使ったクォードラチュア検波です。 この IC で FM IF 及び AM 受信部も担当します。

  5. FM MPX 部は SANYO LA3401 を使った PLL MPX です。

  6. 以下の IC を使用して合理化が図られています。


  7. 構成は KENWOOD KT-2060 とほぼ同じです。 FM フロントエンドモジュールや使用 IC は全く同じです。 スペックもほぼ同じです。

  8. 使用 IC のロット番号より、この KT-3080 は1997年製と判明しました。 電源ケーブルの製造マーキングも1997年でした。



修理



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. FM 同調点の調整

  2. FM フロントエンドの調整

  3. FM クォードラチュア検波部の調整

  4. FM MPX 部の調整

  5. FM 各種レベルの調整

  6. AM 部の調整

  7. 再調整結果



使ってみました



レベルメータ



仕様