Technics ST-S8

Technics ST-S8 がやって来た!

2008年4月5日、私のチューナーページのファンから Technics ST-S8 の修理依頼を特別に受けました。



カバーを開けてみました

  1. ジャンパー線がグチャグチャ飛んでいるし、整然とした感じはなく、かなり雑な作りです。 とても 98,000円の高級機とは思えません。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 点検用の裏蓋がなく、 かなりメンテナンス性が悪い です。 部品交換するには、かなりの労力が必要です。 こういうところも高級ではないと感じてしまいます。

  3. FM フロントエンド部は 7連バリキャップ方式 です。 同調回路はトラッキング調整できない構成です。 [ダブル同調]→[Dual Gate MOS FET]→[ダブル同調]→[Dual Gate MOS FET]→[ダブル同調]→[TR Mixer]←[OSC 同調] の構成です。 全体がシールドケースで囲まれています。 このチューナーの特長はここだけです・・・これ以外は特に優れている箇所がありません。

  4. FM IF 部にはユニフェーズ CF を5個使用しています。

  5. FM 検波部は NEC uPC1167C2 によるクォードラチュア検波です。

  6. MPX 部は NEC uPC1161C を使った PLL MPX です。

  7. AM 部は NEC uPC1018C を使っています。 2連バリキャップ方式です。

  8. 電源ケーブルの製造マーキングが1979年だったので、本機は1979年製と思います。



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. FM FRONT END の調整

  2. FM クォードラチュア検波の調整

  3. FM MPX の調整

  4. FM その他の調整

  5. AM FRONT END の調整

  6. AM IF の調整

  7. 再調整結果



修理



使ってみました



仕様