ONKYO T-405TX

ONKYO T-405TX をゲット!

2012年3月2日、ONKYO T-405TX の中古が310円でした。

定価12,000円 (税抜) と保有チューナ中、最安値です。 この値段で性能はいかほどか???



程度&動作チェック

  1. 売主のコメント

  2. 外観

  3. 電源 ON してチェック



カバーを開けてみました

  1. 基板の作りは良いです 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 以下の IC を使用して合理化が図られています

    メーカ IC 機能
    SANYO LA1837 電子同調対応ホームステレオ用1チップ IC
    LM7001 Direct PLL Frequency Synthesizers
    NEC uPD78044FGF-191 MCU

  3. FM フロントエンド



  4. FM IF 部

  5. FM 検波部

  6. FM MPX 部

  7. AM 受信部

  8. プリセットメモリのバックアップ



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. 調整ポイント



    BAND 場所 種別 調整ポイント 調整内容 備考
    FM フロントエンド L L3
    L4
    RF トラッキング 85.5MHz (76〜95MHz の中間)
    (調整困難)
    L6 OSC トラッキング (調整困難)
    IFT IFT IF 10.7MHz
    チューナ基板 IFT L101 クォードラチュア検波 同調点
    L102 歪率
    L L103 キャリアリークフィルタ L ch.
    L104 R ch.
    VR R111 ミューティングレベル  
    AM チューナ基板 L L106(R) RF トラッキング 999kHz
    L106(O) OSC トラッキング  
    IFT L107 IF 450kHz

  2. テストポイント (TP)

    BAND TP 接続先 内容 備考
    FM TP101 TP101 端子間 クォードラチュア検波 NULL 電圧 FM 受信同調で 0±20mV
    FM
    AM
    J135 J135〜GND 間 VT 電圧 バリキャップ電圧
    J151 J151〜GND 間 S メータ 受信レベル

  3. 電圧チェックポイント (VP)

    VP 標準値 実測値 備考
    J101 5.6V 5.55V デジタル用
    J107 12V 12.02V チューナ/オーディオ用

  4. FM 受信部の調整

    手順 SSG出力 T-405TX の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - BAND:FM
    FM MODE:AUTO
    - -  
    2 - 108MHz 受信 L6 J135〜GND 間電圧 = 6.93V (実測値) VT 電圧調整
    (調整困難なのでパスしてよい)
    3 - 76MHz 受信 - J135〜GND 間電圧 = 1.575V (実測値) (確認のみ)
    4 85.5MHz
    40dB
    変調:1kHz mono
    85.5MHz 受信 L3
    L4
    J151〜GND 間電圧 = 最大 RF 調整
    (調整困難なのでパスしてよい)
    5 IFT IF 調整
    6 85.5MHz
    90dB
    変調:1kHz mono
    L102 オーディオ出力 = 高調波歪最小  
    7 L101 TP101 端子間電圧 = 0±20mV (FM 同調点調整)
    8 手順6と7を数回繰り返す クォードラチュア検波調整
    9 85.5MHz
    90dB
    変調:1kHz stereo
    85.5MHz 受信 IFT オーディオ出力 = 高調波歪最小 ステレオ歪調整
    ±180度の範囲で調整する
    10 L103 L ch. オーディオ出力 = 19kHz 成分最小 キャリアリーク調整 (L)
    11 L104 R ch. オーディオ出力 = 19kHz 成分最小 キャリアリーク調整 (R)
    12 85.5MHz
    20dB
    変調:1kHz mono
    R111 オーディオ出力 = ON/OFF ギリギリに調整 ミューティングレベル調整

  5. AM 受信部の調整

    手順 SSG出力 T-405TX の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - BAND:AM - -  
    2 - 522kHz 受信 L106(O) J135〜GND 間電圧 = 1.4±0.2V VT 電圧調整
    調整前の実測値 = 1.265V
    3 - 1629kHz 受信 - J135〜GND 間電圧 = 7.3±0.4V (確認のみ)
    調整前の実測値 = 7.10V
    4 603kHz
    40dB
    変調:OFF
    603kHz 受信 L106(R) J151〜GND 間電圧 = 最大 RF 調整
    5 999kHz
    40dB
    変調:OFF
    999kHz 受信 L107 IF 調整

  6. 調整結果

    項目 L R 単位
    ステレオセパレーション 21 26 dB
    パイロット信号キャリアリーク -75 -69 dB
    オーディオ出力レベル偏差 (MONO) 0 -0.02 dB



使ってみました

  1. デザイン

  2. FM 受信

  3. AM 受信

  4. その他

  5. 総合評価



仕様その他

  1. ドキュメント

  2. 仕様

    FM 部
    受信周波数範囲 76.0〜108.0MHz (50kHz step)
    感度 IHF 1.2uV/12.8dBf (75Ω)
    S/N 比 50dB 感度 (75Ω) 2.4μV/18.8dBf (75Ω)
    イメージ妨害比 50dB (83MHz)
    IF 妨害比 80dB (83MHz)
    S/N 比 mono : 76dB
    stereo : 70dB
    2信号選択度 50dB (400kHz)
    AM 抑圧比 50dB
    キャプチャレシオ 1.0dB
    歪率 (1kHz) mono : 0.5%
    stereo : 0.8%
    ステレオセパレーション 1kHz 40dB
    100Hz〜10kHz 30dB
    周波数特性 20Hz〜15kHz (±1.5dB)
    キャリアリーク -65dB
    アンテナインピーダンス 75Ω/300Ω
    出力電圧 (1kHz) 500mV (100%)
    出力インピーダンス 2.7kΩ
    AM 部
    受信周波数範囲 522〜1,629kHz (9kHz step)
    感度 ANT 端子:20uV
    Loop ANT:200uV/m
    イメージ妨害比 30dB (999kHz)
    IF 妨害比 40dB (999kHz)
    S/N 比 50dB (100mV/m)
    歪率 (1kHz) 1.0%
    出力電圧 (1kHz) 150mV (30%)
    出力インピーダンス 2.7kΩ
    総合
    クロック精度 月差±30秒 (25℃)
    電源電圧 AC100V, 50/60Hz
    消費電力 9W
    外形寸法 205(W)×76(H)×280(D)mm
    重量 1.7kg
    その他
    発売時期 2001年6月13日
    定価 12,000円 (税不含)