YAMAHA T-950

YAMAHA T-950 をゲット!

2010年9月22日、私のチューナーページのファンから YAMAHA T-950 の寄贈を受けました。 純正 AM ループアンテナも添付されていました。

入手時の状態は以下です。

  1. 外観

  2. FM 受信

  3. AM 受信



カバーを開けてみました

  1. 電源トランスは安物臭くて小さいですが、これでも十分なのかもしれません。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 全体の作りは YAMAHA らしくなく、全体的に雑っぽさも感じられます。 とても定価53,800円もするとは思われません。

  3. FM フロントエンドは4連バリキャップ方式です。 [ダブル同調]→[Dual Gate FET]→[シングル同調]→[バランスド・ミクサ]←[OSC 同調] の構成です。 同調回路はトラッキング調整できる構成です。

  4. FM IF 部は LOCAL/DX に切換できます。 通常のチューナーの WIDE/NARROW に相当します。


  5. FM 検波部は 広帯域レシオ検波で、検波歪を補正する回路が組み込まれています。

  6. FM MPX 部はディスクリート構成です。 SANYO LA3380 という MPX IC を使用していますが、この IC のステレオ分離回路を使っている訳ではなく、MPX スイッチング信号抽出だけに使っています。 パイロットキャンセラー回路は実装されています。 セパレーション調整は左右別々に調整できます。

  7. AM 受信部は SANYO LA1245 で全てを行っています。 2連バリキャップのフロントエンド構成でごく普通です。

  8. 使っている部品のロット番号より、本機は1983年製造品と判りました。 電源ケーブルの製造マーキングは1982年でした。



リペア

  1. 「FM 感度低下」 「FM 音に歪感」 の現象は全て調整で直りました。

  2. 全体に OA クリーナで清掃しました。 フロントパネルはかなり綺麗になり、汚かった天板も並みの中古の程度に回復しました。



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. FM 受信部の調整

  2. AM 受信部の調整

  3. 再調整結果



使ってみました

  1. デザイン

  2. 操作性

  3. 受信性能



仕様