DENON TU-5.5

DENON TU-5.5 をゲット!

2016年10月9日に平塚市の K 様より研究用に DENON TU-5.5 をいただきました。 なかなか手を付けらずにいたのですが、2017年1月3日にメンテナンス完了しました。

AM stereo 対応が取柄のような安物チューナです。 定価は29,000円です。



程度&動作チェック

  1. 外観

  2. 入手した状態のまま電源 ON してチェックしました



カバーを開けてみました

  1. 基板の作りは良く、部品が綺麗に整然と並んでいます。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. FM 受信部

  3. AM 受信部



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. 電圧チェック

    チェックポイント 標準値 実測値
    IC004-OUT
    (7812A)
    12V 11.95V
    IC003-OUT
    (78M05A)
    5.6V 5.99V

  2. FM 受信部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 TU-5.5 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : FM
    MODE : AUTO
    - -  
    2 83MHz 90dB
    変調 : 1kHz mono
    83MHz 受信 T001 TP001〜TP002 間電圧 = 0V QR 検波調整 (FM 同調点)
    3 83MHz 25dB
    変調 : 1kHz mono
    83MHz 受信 VR001 オーディオ出力電圧 = ON/OFF MUTING ON/OFF ギリギリに設定

  3. AM 受信部の調整

    手順 SSG周波数 SSG出力 TU-5.5 の設定 調整箇所 TP 及び調整値 備考
    1 - - BAND : AM
    MODE : AUTO
    - -  
    2 999kHz 40dB 999kHz 受信
    変調 : 400Hz 30%
    T003 コア×2
    T005
    オーディオ出力電圧 = 最大 AM ループアンテナを接続して調整

  4. 調整結果

    項目 L R 単位
    ステレオセパレーション 43 42 dB
    パイロット信号キャリアリーク -52 -57 dB
    オーディオ出力レベル偏差 (MONO) 0 -0.24 dB



使ってみました

  1. デザイン

  2. 時刻設定のしかた

    1. [DISPLAY] ボタンを押しながら [BAND] ボタンを3秒くらい押して離す

    2. PREST/HOUR の [UP] [DOWN] ボタンで時を合わせる

    3. TUNING/MINUTE の [UP] [DOWN] ボタンで分を合わせる

    4. 最後に [MEMORY/SET] ボタンを押して完了

  3. FM 受信

  4. AM 受信



仕様

    FM チューナ部
    受信周波数範囲 76〜90MHz
    実用感度 1.2uV/75Ω (12.8dBf)
    アンテナ端子 F 端子/75Ω
    S/N 比 stereo:75dB
    mono:80dB
    全高調波歪率 stereo:0.4%
    mono:0.3%
    ステレオセパレーション 45dB (1kHz)
    AM チューナ部
    受信周波数範囲 522〜1629kHz
    実用感度 18uV
    総合
    電源電圧 AC100V 50/60Hz
    消費電力 9W
    外形寸法 250(W)×96(H)×313(D) mm
    重量 2.6kg
    その他
    発売時期 1996年
    定価 29,000円