Nakamichi Tuner 2h

Nakamichi Tuner 2h を製作！

2013年1月2日、 Nakamichi Tuner 2 を改造して Tuner 2h を製作しました。 最後の h は「ひろくん」の頭文字です。

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Tuner 2 で残念なこと

1. Tuner 2 は FM 専用機です。 ゾクッとくる抜群なデザインです。 クォードラチュア検波ながら、FM MPX 部は優秀な SANYO LA3450 で音質はかなり良いです。
   
   
2. 残念なことに FM フロントエンドが3連バリキャップとローコスト並みなのが超不満です。
   
   
3. FM 専用機として3連バリキャップは設計ミスではないのか！
   
   

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FM フロントエンドを4連バリキャップ化する！

1. 左は Panasonic ST-G560 に使われている FM フロントエンドで、右は Nakamichi Tuner 2 に使われている FM フロントエンドです。
   
   
   
   
   • バリキャップ数は、左は4連、右は3連です。
     
     
   • メーカはどちらもミツミです。 サイズは全く同じで、裏側の端子間隔も全く同じです。
     
     
   • 電源電圧および VT 電圧は、どちらも12V系統です。
     
     
   • 同一メーカ製なので互換性がある可能性が高いです。
     
     
2. 端子アサインが電気的に同じか調べてみました。
   
   
   • 左が裏面から眺めた端子配列と信号アサインです。
     
     
   • 2つのフロントエンド共、全く同じと判りました。 互換性があるということです。
     
     
3. フロントエンド移植の実行
   
   
   • Panasonic ST-G560 のフロントエンドを Nakamichi Tuner 2 に移植しました。
     
     
   • 76〜90MHz で VT 電圧がキチンと変化します。 実際に FM 放送受信でも良好です。
     
     
   • FM フロントエンド4連バリキャップ化は成功し、Tuner 2h 完成です！！！
     
     

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調整

Tuner 2h の調整は「FM フロントエンドの調整」だけが Nakamichi Tuner 2 と異なります。 これ以外は同じです。

1. FM フロントエンドの調整
   
   

   手順	SSG周波数	SSG出力	Tuner 2h の設定	調整箇所	TP 及び調整値	備考
   1	-	-	Mode : Stereo IF Band : Wide	-	-
   2	-	-	90MHz 受信	フロントエンド OSC コイル	R303 フロント側電圧 = 11.5V	VT high
   3	-	-	76MHz 受信	-	R303 フロント側電圧 = 2.5V	VT low 確認のみ
   4	83MHz	変調 : OFF 出力 : 30dB	83MHz 受信	フロントエンド RF コイル×3個	J77 電圧 = 最大	RF 調整
   5	83MHz	変調 : OFF 出力 : 30dB	83MHz 受信	フロントエンド IF コイル	J77 電圧 = 最大	IF 調整

   
   

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使ってみました

• 完成した Tuner 2h のチューナ基板です。 外観上は Tuner 2 と何にも変わりません。
  
  
• 音質や機能も Tuner 2 と全く変わりません。
  
  
• FM フロントエンドが 3連バリキャップ → 4連バリキャップ となったので、妨害電波排除能力が飛躍的に向上しました。 4連バリキャップは高性能チューナの必要十分条件です。 これ以上バリキャップ数を増やしても意味は薄いです。
  
  
• 安心して使える優秀なチューナ に変身しました！
  
  

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