DEGEN DE11

DEGEN DE11

DE11 をゲット！

中国製の DEGEN DE11 です。 2007年12月9日、ヤフーオークションにて新品を税込6,300円で落札しました。アメリカ市場では Kaito KA11 として60ドル程度で販売されています。日本市場でも OHM RAD-S711N として8,000円程度で売られていたことがあります。

オールバンドラジオですが、シングルスーパーなので感度云々を言うラジオではありません。 SW 受信感度は期待しないほうが無難です。

中国国内向けラジオのため、操作表示は一部中国漢字表記となっています。しかし、液晶表示には中国語が出ないので、ホッとしました。（出たら読めない。）

「うちの仏はんは、ちっちゃいけど、魂がこもってはる」的なスモールビッグ・ラジオです。（「」内の言葉は大昔、OLYMPUS OM-1 のテレビコマーシャルで使われたキャッチフレーズです。）

日本市場には販売網がないので、購入するには私のような方法か、個人輸入（ワールド無線に注文すると中国から EMS 便で送ってくれるようです。）する必要があります。
付属品は「ステレオヘッドフォン」「外部ワイヤアンテナ」「ACアダプタ」「中国語の取扱説明書」「保証書」です。オールインワンなので、すぐに使用可能です。
付属 AC アダプタは中国の AC220V 仕様なので、110V→220V ステップアップトランスか、別に AC100V - DC6V 300mA 仕様の ACアダプタを用意する必要があります。
110V→220V ステップアップトランスを同時に購入しました。税込800円でした。ただし、この DE11 で使い続けるつもりはありません。他の機器に使います。日本製を買うより安かったので、ついでに買っただけです。

表示・スイッチ・端子

使ってみました

手乗りラジオ という表現がピッタリの小型サイズが最大の魅力です。大き過ぎず、小さ過ぎず、ある程度の重さがあって、これらのバランスが大変良いと感じます。
大きさは厚みを別として、定期券を入れるパスケースサイズとほぼ同じです。
基本的に PLLシンセザイザー方式同調です。アナログチューニングより絶対楽で、周波数ズレもありません。デジタルの液晶表示部が精密な感じがして、人に見せた時にイイなぁ～と思わせる 見栄ラジ でもあります。
なんと！デジタル温度計 が付いています。ラジオに温度計の組み合わせは初めての経験です。他に時計やタイマー機能があります。
本体や操作ボタンの一部に中国漢字の印刷がありますが、幸いなことにシルバーの地肌に白文字なので、ほとんど目立ちません。（と言うか、ほとんど何が書いてあるのか見えません。）見栄ラジとしての用途にはすぐ中国製とバレると困るのです。「ねぇ見て見て、イイでしょ！」「イイねぇ～」「実はチャイナ製なんです」と言う会話がしたいのです。
ハンドストラップの先に DEGEN と印刷されたプラスチック板が付いています。これは単なる飾りではなく、このプラスチック板の先を本体裏側の溝に差し込むことにより、スタンドとしても使えるようになっています。面白いアイデアです。
ロッドアンテナが本体に収納できます。これもメリットです。持ち運びの際にロッドアンテナやアンテナ付け根の破損を防止できます。
操作性は良いです。やりたいことが悩まずにサッとできます。
音量ボリュームの位置が良いです。右上でリアパネル側にあるので、人差し指でボリューム調整＆親指でボタン操作が同時にできてしまいます。
音量ボリュームの調節加減がちょっと変です。
ボリュームを半分くらい回しても音が出ず、そこから更に回すと急激に音量が上がっていきます。
FM のオートスキャン動作がちょっと変です。
例えば、70MHz からアップ方向にオートスキャンすると、70MHz→108MHz→87MHz→108MHz→87MHz・・・と繰り返すのです。 70MHz～86.95MHz の間がスキャンされないのです。これはダウン方向も同じです。このことは取扱説明書に書いてあるので、一応、仕様のようです。手動アップ／ダウンでは 70MHz～86.95MHz の間にも周波数設定できるので、それほど困りませんが・・・
10ポイント表示できる S メータが付いています。小さいのに頑張っています。
暗い所での利用ができるようイルミネーション機能があります。 LCD 表示が橙色に照明されます。
プリセットメモリが1000個もあって余裕です。メモリは100個×10ページの構成で0ページから他のページへコピーできます。 0ページはオートスキャン・プリセットなどのワーク用として使うのが吉です。プリセットメモリは不揮発性なので、電池を抜いても消えません。
バッテリは「単3乾電池×2本」または「単3ニッケル水素充電地×2本」が使用できます。充電回路も内蔵しています。単3電池×2本という仕様は歓迎です。電池込み本体重量が軽くなるし、100円ショップの「アルカリ電池4本セット」を1回買うと、2回に分けて使い切れます。必要電池が3本とか6本とかだったら使い辛いです。
2007年12月30日、アキバの秋月で単3ニッケル水素充電池 GP1300 を買いました。 1本税込150円でした。 1300mAH で現在の標準からすると半分以下の容量しかありませんが、DE1101 の内蔵充電機能を使おうとすると、この程度の容量でないと充電しきらないです。
シングルスーパーなので、受信感度はマアマアといったところです。しかし、悪くはなく、むしろ良いほうと思います。このサイズでは頑張っていると思います。
このサイズですから、スピーカは直径 5cm しかないのですが、それからは考えられないほど良好な音が出ます。明瞭度の高い、ラジオらしい音です。出力回路が BTL になっているからか。（ただし、Hi-Fi という類ではありません。念のため。）
FM 受信範囲は 70～108MHz なので、日本バンドを含め海外バンド全てカバーします。ロシアでは 70MHz バンドらしいです。 SW 受信範囲は 3～5.8MHz が抜けており、ラジオ NIKKEI の一部が受信できません。 MW 受信範囲は問題ありません。
中国国内仕様そのままのため、ACアダプタの入力電圧が AC220V となっています。これでは日本の AC100V では使えません。一緒に買ったステップアップトランスと組み合わせても使えるのですが、このセットだけで DE11 本体の3倍近くの重さになってしまいます。（純正 AC アダプタ 210g + ステップアップトランス 220g = 合計 430g）旅行で持ち運ぶことを考えると、ちょっと辛いです。そこで日本で使える AC アダプタを自作しました。
高性能でコンパクトが魅力の見栄ラジ！です。

持ち運び巾着袋

持ち運ぶ際や使わない時は、写真のような巾着袋に入れています。主にゴミ避けと持ち運び時のスレ防止の目的です。
フリース素材でできており、クッション性が良いです。巾着口の縛りが紐を引っ張るだけと、お手軽です。
誰かにもらったと思うのですが、記憶にありません。 Panasonic 製です。

仕様＆その他

中身は右の写真のようになっているようです。バーアンテナは直径8mm 長さ60mm で小さいですね。収納式ロッドアンテナの構造はこうなっているのか・・・ふむふむ。この写真はラジオがメインさまがオリジナルです。
英語の取扱説明書はこちらです。
日本の放送を聞くにはラジオセンターの情報が見やすいです。
世界の短波放送を聞くには世界の短波放送局情報の情報が見やすいです。

仕様は以下です。

項目	仕様
受信周波数	FM 70.00～108.00MHz（50kHｚ step) MW 522～1620/520～1710kHz (9/10kHz step) SW 5.800～18.100MHz (5kHz step, 7 band)
チューニングモード	5種類のチューニングモード ●マニュアル ●スキャン ●プリセット ●周波数直接入力 ●ATS
プリセットメモリ	1000個 (100個/ページ×10ページ、不揮発性メモリ使用)
表示	大型液晶画面 (オレンジ色バックライトあり) ●受信周波数表示 ●ファジー充電インジケータ ●マニュアル充電カウントダウンインジケータ ●10ステップ電波強度インジケータ ●電池残量表示
機能	LOCAL/DX 感度切替 FM MONO/STEREO 切替タイマー (3つのラジオ定時 ON/OFF) アラームスリープ (1-99分) 時計 (12/24 時間制切替可能) 温度計 (0.5℃ step) インテリジェント充電機能 (充電池使用時) 電子キーロック機能高音質BTLアンプ内蔵
スピーカ	直径 50mm 丸形×1個
入力端子	アンテナ入力 (モノラルミニジャック) DC 入力 (1.3φセンターマイナス、6V)
出力端子	ヘッドホン端子 (ステレオミニジャック)
電源	3種類の電源に対応 ●単3型アルカリ乾電池×2本 ●単3型ニッケル水素充電池×2本 (充電機能あり) ●AC アダプタ (DC6V 300mA)
付属品	ステレオイヤホン、AC アダプタ、外部アンテナ取扱説明書 (中国語)、保証書 (中国語)
最大外形寸法	110(W)×70(H)×22.5(D)mm
質量	165g (電池含まず)