YAQIN MC-10L

YAQIN MC-10L をゲット!

2008年12月27日、中国 YAQIN (雅琴)社 の MC-10L の新品が到着しました。 本格的な EL34-B PP パワーアンプです。 少し遅れた自分へのクリスマスプレゼントです。 税込39,800円でした。

39,800円という価格は驚異的に安い!
1ドル=88円 と言う円高効果もあるのだと思います。 この内容で日本製だと20万円を超えます。 1/5 の価格でどの程度の性能があるか非常に興味があります。 電網情報を探ってみると定価25万円らしいです。

ゲインは十分あるので、チューナーや CD プレーヤなどと直結してプリメインアンプ同様に使うことが可能です。

金ピカピカのデザイン が素晴らしい!!!

  1. 真空管には100年以上の長い歴史があります。 3極管の発明は1906年、初の真空管アンプ生産は1917年、名球 300B の登場は1938年でした。

  2. 真空管に関しては Tube Data Sheet Locator というデータベースサイトがあります。

  3. 昔(10〜30年前)は世界的な球不足で、当時希少だった 300B の球1本で20万円とか、とても高価で真空管アンプを購入できなかったです。 ところが、ここ5年くらいでしょうか、ロシアとか中国、東欧で互換球を大量生産するようになって球の値段が大きく下がりました。 現在では若干ダブつき気味となっているほどです。 まさに今が真空管アンプの旬 かもしれません。

  4. プッシュプル (PP) 出力の音を評価したくての導入です



カバーを開けてみました

  1. 真上から眺めてフロントとリア側にある6本のネジなどを外すとカバーがスポッと外れます

  2. 作りはすごく良いです

  3. 使用パーツの質が良いです

  4. 特筆すべきは、使用 AC 電源電圧が 完全に AC100V にカスタマイズ されていることです

  5. 高性能を予感させる品質の高い作りです。 YAQIN 社は信頼度の高い中国メーカと思いました。



回路のチェック

  1. 右の回路図は 標準添付のもの ではなく、内部調査して私が新たに引き直したものです。 右の回路図をクリックすると原寸の pdf ファイルが開きます。

  2. 片チャンネルあたり 「初段は 6N1P による SRPP 回路、ドライブ段は 6N1P によるムラード型反転回路、出力段は EL34-B を UL 接続にした AB 級 PP 電力増幅回路」 のオーソドックスな構成です。

  3. かなりマトモな設計で、特に手を加えなくても、このまま使えます。 ムラード型反転回路の上下のレベル合わせができると、もっと良かったとは思いますが・・・

  4. トランジスタアンプでは回路のゲインを大きくとり 大量の NFB をかけることで特性を補正する設計としますが、真空管アンプでは少ない増幅段数で必要最小限のゲインとし NFB も僅かとします。



バイアス調整の仕方



特性実測 ・・・ 測定方法は オーディオアンプの特性を測定する を参照ください。

  1. 周波数特性

  2. 出力歪率特性 ・・・ 元データは こちら です。



使ってみました

  1. 右の写真は部屋を真っ暗にして、真空管のヒータの明かりだけの撮影です

  2. 送られてきた梱包箱は二重梱包になっていました

  3. 全体に

  4. リアパネルです

  5. 検聴しました

  6. サブオーディオシステムとして使っています



仕様