ONKYO TX-L50 をゲット!
2018年9月24日、
フルデジタルアンプ
構成でネットワーク AV レシーバの
ONKYO TX-L50
の中古品が
ハードオフ
草加西店で税込27,000円でした。
2016年10月発売の現役製品で定価は税抜65,000円です。
Wi-Fi および有線 LAN 内蔵でネットワークプレーヤ機能があり、DLNA による NAS からの再生や、
TuneIn
や
radiko
によるインターネットラジオ受信ができます。
[5.6MHz/2.8MHz DSD] [192kHz/24bit Hi-Res] に対応しています。
BlueTooth や USB も搭載しています。
ワイド FM
対応の FM チューナ搭載です。
AM チューナは非搭載ですが、ワイド FM で音の良いサイマル AM が聴けます。
Pioneer VSX-S520
とは兄弟のようで、仕様はほぼ同じです。
今や Pioneer のオーディオ部門は ONKYO 傘下になり、
残りの Pioneer も2019年1月25日の臨時株主総会で BPEA に身売り
が決定しました。
[ONKYO TX-L50]
[BUFFALO LinkStation LS520D0402]
[foobar2000]
の3つが
三種の神器
で、オマケが
[Upinva IPS 12インチ Full HD モニタ]
です。
状態および初期チェック
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全くの新品!!!
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中古として買ったのですが、実際には全くの新品でした。
付属品は全て揃っていました。
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少々高いと思ったのですが、この完璧な状態だから買ったのです。
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全ての機能が正常動作
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Wi-Fi / 有線 LAN 共に正常に動作しネットにつながりました。
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DLNA サーバからの FLAC ネット再生 (Music Server) は正常です。
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TuneIn
や
radiko
によるインターネットラジオは正常に受信できます。
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ワイド FM
は良好に受信できます。
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ファームウェアのアップデート
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購入直後のファームウェアバージョンは [2059-0020-1010-0008] (2017/04/25版) でした。
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アップデートすると [2099-7030-2060-0010] (2018/06/05版) になりました。
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もう一度アップデートすると [2109-8030-2060-0010] (2018/08/21版) の最新になりました。
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2018年11月29日、アップデートすると [2119-9030-3070-0010] (2018/10/24版) になりました。
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2019年2月15日、アップデートすると [2110-0030-3070-0010] (2019/2/5版) になりました。
使ってみました
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デザインなど
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デザインは良いのですが、残念ながらフロントパネルはプラスチック製です。
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眺めているだけだとアルミ材に見えますが、触るとプラスチックと判ります。
触っちゃダメ!
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高さが 70mm しかなく薄いです。
重さは 4kg でアンプとしてはとても軽いです。
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フルデジタルアンプはスイッチング電源で駆動するので軽量にできます。
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天板や底板は薄いですが、軽量なので剛性は確保されています。
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ディスプレイは FL です。
文字はドット表示します。
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日本語は表示できません。
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漢字を表示できるほどのドット数がないのです。
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音楽の曲名などで日本語の部分は [*] の表示になります。
例えば [第1楽章第3楽曲] が [*1***3**] となり、クイズ当てしているみたいで不気味です。
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テレビを HDMI で接続していると、こちらにはちゃんと日本語が表示されます。
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リモコンの [DIMMER] ボタンで輝度を3段階 (明/中/暗) に調節できます。
完全に表示 OFF にできないのが残念です。
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リモコンのボタン名称は最近の機器にしては珍しく英語だけです。
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日本語表示できないことやリモコンのボタン名称が英語であることから、本機は海外市場向けモデルとして開発されたのでしょう。
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FM 受信周波数を日本バンドに変更して無理矢理、日本向けに転用したと思われます。
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操作
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本体で最小限の操作ができますが、フル操作にはリモコン (型式:RC-934R) が必要です
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操作は LCD ディスプレイを見ながらのメニューオペレーションです。
英語しか表示しません。
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テレビを HDMI で接続していると、こちらには日本語の操作メニューが出ます。
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英語が不自由な方は、こちらを見てね ・・・ ということらしい。
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Onkyo Controller
アプリでスマホからも操作できます
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DLNA に準拠しているので、DMC (Digital Media Controller) 機能を持っています。
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この機能を利用して LAN 経由でリモートコントロールします。
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機能
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本機でできることは、以下の機能アイコンの通りです。
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ほぼ
何でもあり
ですから、一家に一台は設置すべき機器と思います。
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ネットワークオーディオに特化した使い方なら、これにスピーカを追加するだけ
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ネットワーク経由で NAS の音楽ファイルを再生できます。
DLNA にも対応
しています。
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TuneIn
や
radiko
のインターネットラジオが聴けます。
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[Apple AirPlay] [Bluetooth] [USB メモリ] での音楽再生ができます。
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LAN 接続
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有線 LAN は 100BASE-TX/10BASE-T に対応します。
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Wi-Fi は 2.4GHz/5GHz の IEEE802.11a/b/g/n に対応します。
アンテナが2本あるので 11n は最大 300Mbps と思います。
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FM チューナ機能
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受信範囲は 76〜95MHz で
ワイド FM
に対応しています。
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どうやら、FM チューナは
DSP ラジオ
のようです。
自分で確認した訳でなく、チューナパックを分解したかたよりの情報です。
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プリセット登録は40個までできます。
十分過ぎです。
こんなに受信できる放送局がありません。
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リアパネルの接続端子
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FM アンテナ端子はネジ式のマトモな F 端子です。
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S/PDIF デジタル入力は光×1系統、同軸×1系統です。
ちょっと少ない気もしますが、接続する機器が思い付かないので、足りるかな。
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HDMI 入力×4系統、出力×1系統です。
DVD プレーヤや HDD レコーダは HDMI 接続するとデジタル音声となり、フルデジタルアンプのメリットが活きます。
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アナログ入力は PHONO×1系統、LINE×2系統です。
今時、アナログのレコードプレーヤを PHONO に接続する人はいるのだろうか?
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アナログ出力はサブウーファ用モノラル出力×1系統です。
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AV アンプなので、スピーカ端子×6組です。
それぞれ定格出力 80W (4Ω) の割には貧弱なスピーカ端子です。
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インターネットラジオ機能
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TuneIn
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全世界のインターネットラジオを受信できます。
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ビットレートが 128kbps 以上だと音質は良好です。
ノイズレスで高ステレオセパレーションです。
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TuneIn システムが持っている [My Presets] に放送局をプリセットできます。
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[My Presets] 記憶領域はクラウド側 (TuneIn サーバ) にあります。
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フォルダを作成してプリセット登録を分類することもできます。
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TX-L50 には TuneIn ログイン機能があります。
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TuneIn はパソコンから web アクセスして [メールアドレス] [パスワード] を登録することで、パソコンで受信できます。
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TX-L50 の TuneIn ログイン機能でパソコンと同じ [メールアドレス] [パスワード] を設定すると、パソコンと TX-L50 の [My Presets] が連動します。
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好みの放送を探すにはパソコンのほうが素早くできるので、この連動機能は便利です。
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同じようなインターネットラジオサービスの
vTuner
とは、このパソコン連動が大きく違うところです。
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vTuner ではパソコン連動したまま中古市場に放出されると、デバイス側から連動解除できないのです。
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デバイス側には [メールアドレス] [パスワード] 設定がなく、vTuner サーバに設定された [メールアドレス] [パスワード] を変更する必要があるのです。
[メールアドレス] [パスワード] は MAC address に関連付けされるのですが、MAC address は変更不能です。
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中古の vTuner 機器に既に設定されている [メールアドレス] [パスワード] が開示されないので、変更しようがないのです。
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どうしようもないので、
vTuner 社へ英文メールして連動解除を依頼
することになります。
人によっては英語が壁になります。
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TuneIn ではこの心配は無さそうです。
デバイス側 (TX-L50) から連動解除できるので。
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TuneIn や vTuner サービスが自身でインターネットラジオ放送を配信している訳ではありません。
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デバイスからの放送局リクエストに応えて、TuneIn や vTuner はそのストリームアドレスを返します。
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TuneIn や vTuner の役目はここで終わりです。
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TuneIn や vTuner はいわばディレクトリサービスのようなものです。
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デバイスはストリームアドレスを元にインターネット放送局にストリームデータ配信をリクエストします。
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この後は インターネット放送局→デバイス へ直接ストリームデータが送られます。
TuneIn や vTuner は関知しません。
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radiko
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日本のメジャーなラジオ放送をネット配信で受信できます。
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なんと!短波放送の [ラジオ NIKKEI 第1] [ラジオ NIKKEI 第2] も受信できます。
それもステレオで。
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残念ながらビットレートが HE-AAC 48kbps なので音質はイマイチですが ・・・
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DLNA NAS 再生機能
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RAID1 NAS の
BUFFALO LinkStation LS520D0402
に音楽を FLAC で蓄積し、その音楽データを
foobar2000
で構築した DLNA サーバを経由して再生しています。
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CD の音楽を取り込むのはエラー訂正能力が高く、データの信頼性が高いパソコンの CD ドライブです。
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音楽録再システムを NAS を蓄積メディアとした LAN で構築しているのです。
録音機がパソコンで、再生機が TX-L50 という訳です。
テープに相当するのが NAS です。
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ですから、私には高級 CD プレーヤが不要で、持っていません。
合理的でしょ。
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FLAC は可逆圧縮です。
音楽情報鮮度は LPCM と全く同じです。
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一番圧縮率の高い FLAC level 8 で問題なく良好に再生できます。
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いちいち CD 盤を交換する手間もかからず、CD 再生より高音質です。
この楽しみ方が今後の主流でしょうね。
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CD から直接再生すると、ジッタや、キズの程度によっては補完データを埋め込まれて音質が劣化します。
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HDD からの再生では、こういうことは発生しないので高音質なのです。
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CD 1枚が 700MB として FLAC 圧縮すると 500MB にはなります。
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1TB の NAS だと CD が2,000枚入る計算になります。
十分ですね。
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バックアップ (HDD 複製) も簡単にできるしね。
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お奨めできます!
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作られた音ではなく、
ピュア Hi-Fi
です。
高 S/N、高分離度、高解像度の音です。
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フルデジタルアンプはスピーカを選びません。
スピーカが持っている音色がそのまま出ます。
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低音はしっかり出ているのに音が重くならず、高音は出ているのに耳障りにならず、軽やかでスピード感のある音です。
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DENON DRA-100
のような音の艶っぽさはあまり感じません。
DENON RCD-N7
に近い乾いた音です。
問題はなく、ちょっとした違い (個性) です。
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インターネットラジオなどのネットワーク再生の電源 ON からの立ち上がりが速いです。
TX-L50 内の CPU やメモリに余裕があるのでしょう。
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この値段でこれだけ豊富な機能、定格出力 80W×6ch と、まさにフルデジタル AV アンプは黒船ですね。
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テレビ画面に表示されるメニューの使い勝手が良い!
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通常のネットワークオーディオプレーヤには小さな表示器があるだけです。
TX-L50 にも小さい表示器があります。
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この小さい表示器だけで DLNA 音楽再生の数千ものアルバム、インターネットラジオの数十万の局を選択するのは至難の業です。
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小さい表示器では1つの情報しか表示できず、目的の情報にたどり着くまでに疲れてしまい、かなりのストレスが溜まります。
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TX-L50 には HDMI 出力端子があって、これにテレビを接続すると大きな画面で多くの情報が一度に表示できます。
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しかも一画面に入りきらない情報はリモコンの [←] [→] キーで横スクロール的に表示することもできます。
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すなわち、目的の情報にたどり着くのが飛躍的に速くなります。
使い勝手が良いということです。
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今までに何台ものネットワークオーディオプレーヤを使ってきましたが、TX-L50 が一番使いやすいです。
しばらく使っていて
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数か月、DLNA サーバからのネットワーク再生で使っていたら、[音が途切れる] [立ち上がりが妙に遅い] 不具合現象が発生しました。
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最初、DLNA サーバが原因と思い、DLNA サーバを再立ち上げしてみましたが、不具合現象は変わりませんでした。
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次に、TX-L50 を再起動してみたら不具合現象は解消し、以前の快適な状態に戻りました。
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将来のファームウェアアップデートで修正されるかもしれませんが、当面は 1回/月 程度の TX-L50 再立ち上げが必要そうです。
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TX-L50 の再立ち上げは以下のように行います。
設定内容は保持されるので、安心して実施できます。
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[ON/STANDBY] ボタンで電源をスタンバイにします。
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この状態で、[ON/STANDBY] ボタンを5秒以上押し続けると、再起動します。
仕様など
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ドキュメント
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レビュー記事
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仕様
発売時期/定価 |
発売時期 |
2016年10月 |
定価 (税抜) |
65,000円 |