この「おとくライン」は
ひかりone電話
の開通により、2007年11月5日に解約しました。
我が家が
日本テレコム
の
おとくライン
の
Bプラン
に契約するまでの過程を日記風に綴りたいと思います。
2004年9月17日
ソフトバンクグループの日本テレコムが2004年12月1日から開始する
おとくライン
について調べてみました。
ちょっと前までは
「手続きが面倒だし電話番号が変わったらイヤだな。」
と思ってあまり興味ありませんでしたが、調べてみると意外な事実が・・・
-
NTT から日本テレコムのインフラに移行しても電話番号は変わらない。
-
基本料金は250円安くなる。
我が家の NTT基本料金は1,600円なので、これが一挙に1,350円になる。
-
基本料金にはデフォールトで「プッシュホン」サービスが込みです。
NTT ではこのサービスを受けるために毎月390円も払っていた。
結局、我が家ではトータル640円も安くなる!!!
この料金は「おとくライン」の
Bプラン
のことです。
「Aプラン」は距離によって通話料が変わる従来の通話料体系となっていますが、「Bプラン」は全国一律の通話料体系です。
・県内 7.9円/3分
・県外 14.9円/3分
・海外 26円/3分(アメリカ合衆国)
・携帯電話 54円/3分
割と頑張った料金となっています。
IP電話の通話料に近いです。
2004年9月19日
-
NTT のインフラからバイバイするので、電話加入するために NTT に払った72,000円の電話加入権が不要になる・・・この権利を売却すれば、お小遣いになる!!!
-
我が家では電話は100% IP電話で通話しているので、通話料はあんまり関係ないです。
基本料金さえ安くなればメリット大です。
-
早速、日本テレコムのページより「おとくライン パンフレット・申込書(1回線用)」の資料請求をしました。
2004年9月24日
日本テレコムから「おとくライン申込書」が届きました。
隅々まで申込書を眺めましたが、これは「Aプラン」だけの申込書です。
「Bプラン」はまだサポートされていないみたいです。
-
いったいいつから「Bプラン」は開始されるのでしょう?
「おとくライン」のページも隅々まで眺めましたが「Bプラン」の記載はないです。
不思議ですね。
-
我が家では基本的に IP電話なので、普通にダイヤリングすると、NTT やその他の電話会社を使いません。
NTT の通話料請求はこの1年間ゼロです。
毎月の基本料だけを NTT に支払っています。
有線電話なんか止めたいのですが、NTT電話番号を捨てるには勇気が要るのです。
-
だったら「おとくライン」に乗り換える意義は?
- 基本料金が安くなる。
- 不要になる「電話加入権」を売却してお小遣いにできる。
日本テレコム(ソフトバンク)は NTT がもっとも恐れる痛いところ、2点を突いています。
-
NTT では72,000円かかる「電話加入権」が不要。
- NTT の電話を引くには「電話加入権」が基本的には必要です。
- ライト契約にすると電話加入権は不要ですが毎月の基本料金がかなり上がります。
- よって、今回の日本テレコムよりの挑戦に対抗するにはAの基本料を日本テレコム以下にしなければなりません。
- そして理論上、「電話加入権」を払っている@のユーザーに対する基本料はBより低くしなくてはなりません。
- NTT は@の加入権を全員に返却することはできないと思われます。BもCも NTT の財政には大きなインパクトを与えます。
- でも、このまま放置すれば国内通話だけでなく海外通話も一切合財、日本テレコムが持って行ってしまうので、NTT も対抗策を出さざるを得ない。私は、この対抗策の内容に大きな興味を持っています。
-
NTT を止めて日本テレコムに変えても今までの電話番号は変わらない。
「番号ポータビリティ」制度を利用して電話番号を変えなくてイイのです。
私は下4桁が「2700」というプレミアが付く電話番号を持っているので、これは変えたくないです。
2004年9月25日
日本テレコム・カスタマーサービス(0088-221-221)に電話して疑問点を確認しました。
私はこういうのを調べるのが趣味ですので。
-
Bプランの申し込みはどうするの?
「Bプランの申込書は現在作成中です。あと3週間くらいかかります。」
Bプランの申込書も出来次第送ってくれるよう依頼しました。
-
Aプラン→Bプランに変更した時には工事費はかかるの?
「一切かかりません。」
-
例えばの話として、Aプランで契約して3番号まで12ヶ月通話料無料キャンペーンを利用していたとします。
途中6ヶ月目で Bプランに変更したとしたら、通話料無料キャンペーンで使った過去6ヶ月の通話分を請求されないの?
「そういことはございません。」
言葉巧みに非常に重要なことを確認したのです。
と言うのは、Aプランには
- 電話代12ヶ月間無料(3番号まで)
- 特定時間帯12ヶ月間9割引
- 付加サービス3ヶ月間無料
のキャンペーンサービスがあるのですが、Bプランにはキャンペーンサービスが一切ないのです。
で、私は最初の1年間は「Aプラン」にしてワイフの月々1万円という電話をまず無料にしてもらう。(3番号でおさまります。)
1年間のキャンペーンサービス期間が過ぎたら「Bプラン」に変更してしまいます。(Bプランはプッシュホンサービス込みなので Aプランより更に基本料が安くなります。)・・・という方法も考えられます。
2004年10月1日
まだ模様眺めしています。
NTT の対抗策が出るのでは?と・・・
とうとう
NTT
が表明しました。
◆NTT東西:固定電話の月額基本料金 値下げを正式表明
KDDI やソフトバンクグループの日本テレコムが始める割安固定電話サービスに対抗する。
NTT の試算では、利用者の10%(東西計600万回線)が新サービスに移行した場合、対抗策を取らなければ東西計1,690億円の減収になるという。
早く値下げの内容が知りたいです。
基本料金250円以上値下げ、プッシュホン無料、電話加入権返還、だったら検討の余地があります。
2004年10月2日
今朝の朝刊に NTT の値下げの記事がありました。
- 来年1月より基本料金を50円値下げ
- プッシュホン月額を原則廃止。
- 上記よりダイヤル回線は基本料1,450〜1,700円、プッシュ回線1,600〜1,700円となる。
- 来年1月より県内市外通話料を同一市内と同じ8.5円/3分とする。
- 今年12月より
マイラインプラス
契約ユーザーを対象に県外市外通話料を一律15円/3分とする。
NTT としてこれまでの頑固に変えなかった料金体系を大幅に変えるようです。
これによる減収は2,000億円だそうです。
<評価>
- NTT にしては頑張っていると思うけれど、まだ下げ足らない。
- 通話料に関しては他社電話会社と肩を並べたレベル。
- プッシュホン月額廃止は当然と思う。
今の電話交換機には大昔のような回転リレー式メカは全然なく、すべてコンピュータ交換機になっている。
よって、ダイヤルもプッシュもコストが変わらない。
この状態で今までプッシュホン料金を取り続けていた体質に問題があったと思う。
- 他社電話会社に切り換えた場合の不透明なところは、電話回線が故障した場合の対応に不安があること。
おそらく他社電話会社経由 NTT に障害対策を依頼することになり、100%請求されると思う。
でも、NTT は NTTユーザーには無料でやるという対応をすると独占禁止法に引っかかることになるので、おそらく今後は、NTTユーザーにも今までは無料で直していたような故障でも100%ユーザー請求が来ると思われる。
こう考えると、もうどこの電話会社に変えても同じだと思う。
我が家の電話を日本テレコムにする日は近い!
ところで、日本テレコムも更に値下げする可能性も出てきました。
NTT が廃止すると言っているプッシュホン料金が「Aプラン」では390円もかかるのです。(Bプランでは無料です。)
間もなく始まる各社のサービスの中でプッシュホン料金がかかるのは「Aプラン」だけになってしまうのです。
これではユーザーに納得してもらえないので、おそらく「Aプラン」のプッシュホン料金も無料になるのではないか・・・と推測しています。
いや〜!サービスが始まる前から各社競争が面白いです!!!
そう言えば、各社の ADSL の料金を劇的に下げさしたのもソフトバンクです。
今回もやってくれましたね!!!
2004年10月5日
-
NTT の発表
を見ると、我が家は2級局でプッシュホン必須なので、基本料金は1,600円になるようです。
更に「@ビリング」(通話料明細を郵送ではなく Web で見る契約。)申し込みをすると1,500円になるようなので、現在よりも490円安くなります。
-
日本テレコムの「おとくライン」で同じ条件で計算してみると、
- Aプラン・・・1,400円+390円+100円=1,890円
- Bプラン・・・1,350円+100円=1,450円
最後の100円は60ヶ月に分割して払う工事費です。
-
KDDI の「メタルプラス」で同じ条件で計算してみると、
最後の100円は60ヶ月に分割して払う工事費です。
-
こうやってみると、「Bプラン」の基本料は NTT より50円安くなるが、「プランA」では逆に390円高くなります。
「メタルプラス」では NTT より100円高いです。
NTT もやればここまで下げられるんだ!ということです。
-
「Aプラン」「Bプラン」「NTT」「メタルプラス」の中でプッシュホン代を有料としているのは「Aプラン」だけになります。
よって、私の予想としては近日中に「Aプラン」で390円以上の値下げが発表されると思います。・・・予想1
-
「Aプラン」「Bプラン」「NTT(プラチナラインを使う前提)」「メタルプラス」の中で、距離により通話料金を変えているのは「Aプラン」だけになります。
-
上の2点より、「Aプラン」の値下げというより、「Aプラン」自体が消滅するかもしれません。・・・予想2
-
おとくライン
に変更すると全ての電話は日本テレコムになります。
同様に
メタルプラス
に変更すると全ての電話は KDDI になります。
以上より、NTT は
マイライン
制度を止めたいと答申しているようです。
(マイラインは NTT がやっているサービスです。)
でも、マイラインは「全てのユーザーに電話会社を公平に選択してもらう。」という正義の使命を語った「NTT の陰謀」だったのです。
だって、デフォールトが NTT になるように仕組んだのですから。
従来通りがデフォールトなら、「国内は NTT/海外は KDD」とすべきでした。
ごく一般の家庭や企業では「マイライン」なんて気にしないです。
この結果、KDD が1位の占有率を持っていた海外通話が NTT が1位に変わり、KDD は経営に行き詰まり DDI に吸収合併されたことは記憶に新しいでしょう。
それを今更「マイライン」を止めたいとは虫が良すぎます。
-
10月中に現在の電話加入権の処置が決まります。
NTT は電話加入権を廃止したいのです。
それも金額返還なしに。電話加入権(72,000円)は今月中に価値ゼロになります。
もの資産がゼロになります。
ものすごいことです。
私が言いたいのは NTT の設備を構築したのは我々の電話加入権ですから、「マイライン」を止めるのだったら電話加入権相当金額を返せ!です。
2004年10月8日
日本テレコムから新たなニュースが出ました。
「Bプラン」の
おとく保証
です。
この内容によると、
「新たな料金の算出方法は、毎月末日のNTT(東日本・西日本)・KDDIの通常通話料金と比較し、国内固定料金の各料金区分において、0.1円以上安い料金を翌々月以降のおとくライン通話料金として適用いたします。」
とのことです。
要するに NTT/KDDI より常に安い料金で提供するということです。
KDDI が国内通話を無料にします(あり得ないが)となったら、日本テレコムの料金は -0.1円/3分(電話をかけたらお金がもらえる!)となるのでしょうかね???
2004年10月15日
日本テレコムから「Bプラン」対応の申し込みキットが到着しました。
内容チェック。
- 資料送付のご案内
- でんわ代12ヶ月間無料チラシ
- 付加サービスパックチラシ
- おとくライン総合パンフレット
- 重要説明「Aプラン」
- 重要説明「Bプラン」
- 申込書
- 返信用封筒
前回到着したキットには「Bプラン」のことは一切触れられていませんでしたが、今回のキットには「Bプラン対応重要説明」が入っている・・・今回のキットは間違いないと思いました。
ところが!・・・
申込書が「Aプラン」としか思えないものしかありませんでした。
プランを選択できるようになっていないのです。
何にも考えずに普通に書き込めば「Aプラン」の申込書完成!となってしまいます。
またまた日本テレコムのカスタマーセンターに電話しました。
「申込書にプランを選択する箇所がないんだけど。Bプラン申し込みはどうするの?」
「備考欄にBプランと書いてください。」
「Bプランでは無料のプッシュホンも付けたいのですが、それをどこに書けばいいの?」
「備考欄にプッシュホンと書いてください。」
余程、日本テレコムは「Bプラン」で契約されたくないようです。
「Bプラン」を例外と思っているようです。
例外処理は全て備考欄処理になるようです。
ちゃんと「Bプラン」で契約できるかどうか興味を感じたので、言われた通りに申込書を書いて投函しました。
日本テレコムの営業作戦ですかね???
-
なぜ我が家は日本テレコムの「おとくライン」に決めたか
-
NTT も12月〜1月にかけて実施する料金値下げでは「おとくライン」や「メタルプラス」に近い内容です。
一般のユーザーは
「NTT のままでも値段が下がるんだったら、このままでイイや。」
と理解していると思います。
これが
落とし穴
なんです。
全てではありませんが、値下げの恩恵を受けられるのは
マイラインプラス登録を NTT にしているユーザーだけ
です。
「マイライン」ではダメですよ、「マイラインプラス」でないと・・・私からの警告です。
-
マイライン制度発足の時に何にも申込しなかったユーザーの電話は全て「マイラインで NTT に登録」されました。
「マイラインプラス」ではないのです。
従って、今回も何にもしないと、残念ながら「市外通話:一律15円/3分」という特典から漏れることになります。
おそらく、今回もほとんどの人がこの状態になると思います・・・無関心というのは悲しいことです。
-
「マイライン」から「マイラインプラス」に変更するのに840円かかります。
-
我が家では市内・県内を東京電話に、県外・国際をフィージョンにマイライン登録しているので、NTT の値下げの恩恵を受けるには、またまた、マイラインプラス登録を NTT に変更しなくてはなりません。
登録変更には1件840円もかかります。
-
結局、上記2件の問題を工事費無料で一挙に解決するのは「おとくライン」に変更という結論に至る訳です。
マトモな方なら全て私のようにするでしょう。
-
マイライン変更で必要な840円/件は誰の収入になるのか?
→ NTT です。
NTT は結局自分の首を絞める結果になった訳ですね。
だって、NTT にマイラインプラス登録しようと思っても840円も取るんですから、「誰が NTT に登録するか!」・・・と思うでしょう。
-
なぜ電話通信業界はユーザーを騙すのか?
-
「おとくライン」の申込書にしても、NTT のマイラインプラス登録にしても、一般の人はよく考えていないので
落とし穴
に落ちるのが普通だと思います。
結果的に騙される訳です。
-
電話通信業界としてはサービスレベルが同じでも、高い料金をユーザーからいただきたいのが本音だと思います。
ですから、一方で割安プランを設けながら、そのサービスの恩恵を受ける条件を細かく設定するのです。
これが
落とし穴
なんです。
この事細かい条件を正確に理解するユーザーなんてほとんどいないと思います。
-
これが結果的にユーザーを騙すことになるのです。
悲しいですね。
2004年11月10日
日本テレコムから「おとくラインのお申込受付のご連絡」という封書が届きました。
内容は
−−−−−
お手続きを進める回線
電話番号 048-9XX-XXXX
基本料金 1,417円
付加サービス プッシュ電話サービス 409円
発信番号通知サービス
−−−−−
ありゃ?「Bプラン」はプッシュ電話サービスが無料のはずなんだけど???
本当に「Bプラン」で登録されているのかしら???
カスタマーサービスセンターへ電話をかけて確認しました。
「Bプラン登録になっていますか?」
「なっています。」
「でもプッシュ電話サービスが409円になっていますが? Bプランはこのサービスは基本料金に含まれているはずですよね?」
「そうです。おかしいですね。」
「不思議がられると私も困るんですが・・・ぶつぶつ」
「私のほうで今お聞きした内容で変更しておきます。」
おとくラインには「Aプラン」「Bプラン」があるのですが、申込用紙はAプラン用しかなかったり、この「おとくラインのお申込受付のご連絡」にしてもプランが何になっているかを明示していません・・・Aプランが前提になっています。
こうなったら意地でも「Bプラン」契約を獲得するぞ!・・・という意欲が湧きます。
12月より電話は日本テレコム「おとくライン」、FTTH は B-Flet's を解約と、これで NTT に支払うものは何もなくなります。
長い呪縛から解放されるような気がします。
だいたい今時、(NTT では)支払いは現金か銀行振替しかダメという古い殿様商売をいつまで続けるられるのだろう???
2005年2月21日
日本テレコムから「おとくライン・工事日のご案内」という封書が届きました。
-
工事日は2005年3月18日と書いてありました。
工事は局側だけなので立会は必要ないです。
-
工事が終ったら「通話確認用試験電話番号:111」に自分でかけて試してくれと書いてありました。
NGだったら電話で連絡してくれとも書いてありました。
-
でも、どうやって工事が終ったことをユーザーが知るのでしょう?
-
電話工事が失敗していたら電話で連絡できないのでは???
2005年2月24日
日本テレコムから「おとくライン・ご利用開始のご案内」という封書が届きました。
-
課金開始日は2005年3月19日と書いてありました。
-
「電話番号」「回線種別:アナログ・住宅用」「料金プラン:Bプラン・タイプ1」「基本料金:1,417円」「適用割引サービス:個人向け(住宅用)通話料金割引」「発信者番号通知:通知」「電話帳記載:掲載なし」となっていました。
2005年3月18日
!!!祝!開通!「おとくライン」!!!
2005年3月26日
NTT より「利用休止のお知らせ」ハガキが着ました。
休止工事日は「2005年3月18日」となっていました。
この日から日本テレコムに変わったことが確信できました。