TECSUN PL-300WT

TECSUN PL-300WT をゲット!

DSP ラジオ というのが最大の特長です。 中国製の TECSUN PL-300WT です。 2010年7月4日、中国・重慶の商社電器にて238元でした。 (日本円で換算すると3,300円くらいです。)

DSP ラジオというのは、電波の選局・検波・ステレオ復調の全てを DSP プロセッサを使ってデジタル処理してしまうという、今までと全く違う回路方式のラジオです。 ソフトウェアラジオと言うこともあります。

参考です。 「オールバンド・デジタル・ステレオ・ラジオ」の中国語は「全波段数字解調立体声收音机」です。 PL-300WT はこの分類です。



PL-300WT のブロック図

  1. 右図は PL-300WT のブロック図です。 網掛けの部分は SILICON LABS Si4734 で、これが DSP ラジオの主要部分で、ほとんどの機能を構成します。 小指の爪くらいのごく小さいチップです。(3.31×3.31mm)

  2. Si4734 で電波の選局・増幅・検波・ステレオ復調の全てを DSP デジタル処理します。 従って、受けた電波を一旦 ADC でデジタルデータに変換し、これを DSP 処理してから DAC でアナログに戻します。

  3. Si4734 で電波の選局・検波・ステレオ復調の全てをデジタル処理します。

  4. 同調コイルとしては MW/LW のバーアンテナがあるだけで、これ以外にはありません。 従って経年変化による性能劣化は考えられないです。 画期的 です。

  5. 現在のところ、日本には DSP ラジオはありません。 中国のほうがラジオに関しては日本より技術的に進んでいます。 DSP ラジオを使いたければ中国製の全世界対応版を買うしかないです。 日本では既にラジオ受信を楽しむというのは廃れており、メーカが製造しないだけだと思いますが ・・・



PL-300WT の内部を透視

  1. 右の写真は、PL-300WT の裏カバーを外した状態です

  2. 右の写真は、上記の反対側にある「LCD & ラジオ基板」です

  3. 右の写真は上記の基板の一部を拡大したものです



使ってみました

  1. 前面カバーを開けると、なんとなく回転ダイヤル式のデジタルテスターに似ています

  2. 右の写真は背面です

  3. DSP 同調です。 アナログチューニングより楽で、周波数ズレもありません。

  4. その他

  5. 感度&音質



仕様

    項目 スペック
    受信周波数 @FM 87〜108 / 64〜108 / 87.5〜108 / 76〜108 MHz
    AMW 522〜1620kHz (9kHz step) / 520〜1710kHz (10kHz step)
    BLW 153〜512kHz
    CSW 3150〜21950kHz
    感度 @FM (S/N=30dB) 3uV
    AMW (S/N=26dB) 1mV/m
    BLW (S/N=26dB) 10mV/m
    CSW (S/N=26dB) 18uV/m
    プリセットメモリ数 500
    出力 350mW
    電源 @単4乾電池×3本
    ADC6V/300mA (Center +)
    スピーカ 16Ω, 0.5W
    イヤホン 32Ω
    外形寸法 135(W)×86(H)×26(D) mm
    質量 204g (乾電池含まず)
    付属品 @ステレオイヤホン
    Aソフトケース
    B取扱説明書
    C保証書
    Dアンケート調査票
    発売日 2009年5月28日