EZ Didital FC-3000 をゲット!
2019年1月4日、
秋月電子通商八潮店
の新春初売りセールで 5千円福箱 が販売されました。
その
5千円福箱
に入っていたのが、この
EZ Digital FC-3000
です。
他にも値打ちのありそうな品物が入っていたので、この FC-3000 は2〜3千円で買ったことになるのかな?
3GHz 9桁 周波数カウンタです。
現在 (2019年1月) でも 400US$ (4万4千円) 程度で販売されている製品です。
入手した製品は、プリスケーラが改良されているのか 0.1Hz 〜 3.7GHz と周波数カウント上限が少し伸ばされていました。
従来品は 3GHz まで。
[OWON PDS6062T]
[EZ Didital DM-1500]
[EZ Digital FC-3000]
で三種の神器です。
端子やコネクタ
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前面の測定端子
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[INPUT A] 端子
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BNC 型コネクタで、通常はこの端子で測定します。
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0.1Hz 〜 100MHz の周波数や周期などが計測できます。
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感度は [20mVrms] です。
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入力インピーダンスは [1MΩ]、最大入力は [250Vpeak]、カップリングは [DC/AC] です。
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[INPUT C] 端子
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N 型コネクタで、プリスケーラ入力です。
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80MHz 〜 3.7GHz の周波数のみ測定できます。
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感度は [80MHz〜2.0GHz : 10mVrms] [2.0〜3.0GHz : 20mVrms] [3.0〜3.2GHz : 30mVrms] [3.2〜3.5GHz : 40mVrms] [3.5〜3.7GHz : 70mVrms] です。
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入力インピーダンスは [50Ω]、最大入力は [3Vrms Sine Wave]、カップリングは [AC] のみです。
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[INPUT A] に比べて入力条件がシビアです。
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背面の端子やスイッチなど
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[POWER] 端子
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パソコンと同じ 3P 電源ケーブルで使います。
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AC115V または AC230V に対応します。
日本で使う場合は AC115V に設定します。
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電源電圧切換は内部のジャンパーで行います。
電源電圧を切り換えると FUSE の交換も必要です。
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[FUSE] ホルダ
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ミニチュア F 型 FUSE を実装します。
AC115V では [0.5A]、AC230V では [0.25A] を実装します。
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F 型とは
F 型ガラス管超遅断型ヒューズ
のことだと思います。
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[アース] 端子
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[RS-232C] 端子
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パソコンと接続できます。
提供されたドキュメントに通信手順や電文フォーマットの記述がなく、詳細は不明です。
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TX/RX 信号線はフォトカプラでアイソレートされているので、電圧回り込みがなく安心です。
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[INT/EXT TIME BASE BNC] 端子、[INT/EXT TIME BASE SELECTOR] スライドスイッチ
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スライドスイッチを [INT STD OUT] 側にすると
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FC-3000 は内蔵クロックで動作します。
[INT/EXT TIME BASE BNC] 端子には 10MHz の基準クロックが出力されます。
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出力インピーダンスは 600Ω で、1.5Vp-p の 10MHz 信号を出力します。
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スライドスイッチを [EXT STD IN] 側にすると
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FC-3000 は外部クロックで動作します。
[INT/EXT TIME BASE BNC] 端子には 10MHz の基準クロックを入力します。
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入力インピーダンスは 600Ω で、1.5〜5Vrms の 10MHz 信号を入力します。
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GPS マスタークロック
Trimble ThunderBolt
などの超高精度基準クロックを入力すると、FC-3000 も超高精度になります。
使ってみました
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デザイン
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ベンチ型周波数カウンタらしい操作性重視のデザインです。
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240(W)×90(H)×270(D)mm / 2.5kg とベンチ型としては普通の大きさと重さです。
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表示器は緑色7セグメント LED 表示で、文字が大きくて見易いです。
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右の写真のように、キャリングハンドルは傾斜スタンドを兼ねます。
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FUNCTION
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[←] [→] ボタンを押して機能を選択します。
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[FREQ A] [FREQ C] [PERIOD A] [TOTAL A] [RPM A] に切り換えできます。
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FREQ は周波数、PERIOD は周期、TOTAL は入力数カウント、RPM は回転数です。
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GATE TIME
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[HOLD] ボタンを押すごとに ON/OFF できます。
ON で計測結果をホールドします。
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[MULTIPLIER] ボタンを押すごとにゲート時間を [0.01s] [0.1s] [1s] [10s] に切り換えます。
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[FREQ A] [FREQ C] [PERIOD A] [RPM A] 測定時に有効です。
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[TOTAL A] 測定時に [MULTIPLIER] ボタンを押すと、カウント値をリセットします。
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INPUT A
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[COUPLE] スイッチで INPUT A カップリングの AC/DC を切り換えます。
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[ATT] スイッチで INPUT A 減衰量を [1/1] [1/10] に切り換えます。
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[LPF] スイッチで INPUT A に LPF 挿入の ON/OFF を切り換えます。
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LPF のカットオフ周波数は 100kHz です。
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評価
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シングル入力でシンプルな周波数カウンタなので、取扱説明書を見なくても十分使いこなせます。
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一般に入力感度が低い周波数カウンタが多いですが、FC-3000 はやや感度が高いので助かります。
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アマチュアに必要な機能と十分過ぎる性能があります。
仕様など
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ドキュメント
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仕様