QLS QA100

QLS QA100 をゲット!

2013年11月2日、 QLS Electronic Technology 社QA100 という フルデジタルアンプ を(面倒な手続きがイヤなので)輸入代行業者経由で購入しました。 38,800円です。 香港から日本に国際発送され、送料は3,000円かかりました。

日本製ピュアオーディオ用のフルデジタルアンプはほぼ皆無と言ってもいい状態で、フルデジタルアンプを使いたければ海外製品を購入するしかないです。

リモコンが最初から故障していました。 輸入代行業者にリモコン交換を要求したら、香港より代わりのリモコンが11月21日に届きました。 交換ではなく代品支給でした。 こういうケースは少々値段が高くても輸入代行業者を使うほうが楽と思いました。

最大出力は 100W×2/4Ω、60W×2/8Ω です。

付属品は [リモコン] [同軸コード] [BNC→RCA 変換コネクタ] [電源コード] [取扱説明書] です。

フルデジタルアンプを FDA (Full Digital Amplifier) とも言います。 中国語では 全数字放大器 または 純数字放大器 と思います。

フルデジタルアンプは無駄な熱損失が少ない地球環境に配慮されたアンプです。



最大の特長は フルデジタルアンプ

  1. S/PDIF 入力端子→スピーカ端子直前までデジタル信号のまま

  2. フルデジタルアンプ全体で DAC のような動作

  3. QA100 はデジタル入力専用でアナログ入力はありません。



カバーを開けてみました

  1. 筐体はオールアルミ製です。

  2. [アンプ基板] [ディスプレイ基板] [電源基板] で構成されています。

  3. ディスプレイ基板

  4. 電源基板

  5. アンプ基板

  6. 主な使用 IC は以下です。 肝心の DSP チップが不明です。 たぶん TI 製と思うのですが・・・



使ってみました

  1. デザインなど

  2. リアパネルの端子

  3. 機能や操作

    1. フロントパネルからの操作

      • [POWER] スイッチ

        • 電源 ON/OFF します。 この操作はフロントパネルからしかできません。

        • 電源 ON すると、内部リレーの音がして0.5秒後くらいから音が鳴り始めます。 電源 OFF すると、約2秒間後に内部リレーの音がして電源が切れます。 この動作は QA100 の電源コード抜き差しでも同様でした。

      • [INPUT SELECT] ボタン

        • [INPUT SELECT] ボタンを押すごとに、ディスプレイの入力チャンネル番号が [1]→[2]→[3]→[4]→[5] と変わり、これを繰り返します。

        • 入力チャンネル番号は以下の通りです。

          Channel No. Selected Connector
          1 RCA
          2 OPTICAL
          3 BNC
          4 EBU/AES
          5 IIS

      • [VOLUME] ツマミ

        • 回すことで音量調整できます。 デジタルボリュームなので、音量の左右偏差はゼロです。

        • 音量レベルはディスプレイの音量レベルに 0〜80 の数字で表示されます。 0が最小(無音)、80が最大です。

        • 設定した音量レベルは、操作してから5〜10秒後に自動保存されます。 [POWER] スイッチ ON 時に、この保存した音量レベルを復元します。

        • 音量レベルは5つの入力チャンネルごとに設定および保存

          • 最初、この機能はオーディオアンプとしては冗長かなと思っていましたが、実際に使ってみると非常に便利な機能と思い直しました。

          • 我が家の機器で言うと、NMP (ネットワークメディプレーヤ) の出力はフルスケールのデジタルレベル、TV の出力のデジタルレベルはかなり低い。 そこで適正な [VOLUME] レベルは大きく違うのです。

          • この機能があると、入力ソースを切り換えて、いちいち [VOLUME] ツマミをいじる必要がなくなります。 精神的にイイです。

          • この機能はアナログアンプでは絶対に真似できない素晴らしい機能と思います。

    2. リモコンからの操作

      • [MUTE] ボタンで消音 ON/OFF ができます。

        • 消音中はディスプレイの右側表示が [--] となります。

        • この操作はリモコンからしかできません。

      • [RCA] [OPTICAL] [BNC] [AES/EBU] [IIS] ボタンでそれぞれの入力チャンネルに切り替わります。

      • [VOLUME+] [VOLUME-] ボタンでフロントパネルの [VOLUME] ツマミと同様の操作ができます。

      • [L] [R] ボタンで左チャンネルと右チャンネルのゲインを微調整することができます。

        • アナログアンプの左右バランスのような機能です。 この機能は通常使うものではないです。

        • 左右チャンネルのゲインを調整するには、[L] または [R] ボタンを押してから [VOLUE+] [VOLUME-] ボタンを操作します。

        • 変更可能範囲は -5dB〜+5dB で、調整中はディスプレイの右側に -5〜5 を表示します。

        • 微調整された左右ゲインは5つの入力チャンネルで同じになります。

        • 調整操作してから3〜5秒後に自動保存されます。 そして、ディスプレイの右側表示は通常の音量表示に戻ります。

        • この操作はリモコンからしかできません。

      • [USB] [LINE IN] ボタンは QA100 では使えません。



検聴してみました

  1. 使用機材

  2. 検聴結果

  3. 結論

  4. その他



仕様その他

  1. 取扱説明書 ・・・ 中文と英文の併記です。 私は中文と英文どちらでも理解できます。 なお、一部誤りがあります。 [VOLUME] 表示は 0〜79 と書いてありますが 0〜80 の誤りです。

  2. 仕様は以下です。

    項目 内容
    最大出力 100W×2 (4Ω) / 60W×2 (8Ω)
    S/N 比 102dB
    ダイナミックレンジ 101dB
    チャンネルセパレーション 92dB
    対応スピーカインピーダンス 2〜8Ω
    高調波歪率 0.06% 以下 (-2.5dBFS, 8Ω)
    再生周波数帯域 20〜20,000Hz ±0.5dB (8Ω)
    デジタル入力端子 IIS: RJ-45、S/PDIF: RCA, BNC, OPTICAL, EBU/AES
    対応サンプリングレート 32〜192kHz/16〜24bit
    リモコンの機能 INPUT SELECT、VOLUME、MUTE、L/R TRIM
    ディスプレイ (7セグメント表示) INPUT SELECT: 1〜5、VOLUME: 0〜80、L/R TRIM: -5〜5
    内蔵 ASRC 基準オシレータ 温度補償型水晶発振器 (TCXO)、精度: 2PPM、 ジッタ: 10PS 以下
    電源電圧 AC90〜240V 50/60Hz
    外形寸法 290(W)×61(H)×240(D) mm
    質量 2kg (実測1,944g、本体のみ)
    付属品 リモコン、RCA ピンコード、BNC→RCA 変換コネクタ、電源コード、取扱説明書