YAMAHA YST-SW800 をゲット!
2008年12月19日、ヤフオクにて
YAMAHA YST-SW800
を15,000円で入手しました。
2000年9月20日に定価66,150円(税込)で発売開始され、2006年頃まで販売されていたロングラン製品です。
2000年秋の
オーディオエキスポ
へ友人のOさんと出かけ、この製品を初めて見て
「この大きさ(割と小型)でスピード感のある超低音は素晴らしい。いつか入手しよう。」
と決意しました。
時は流れ、しばらく忘れていたのですが、やっと購入しようと思ったら製造中止になっていました。
それから、ずっと YST-SW800 の程度の良い中古が出るのをヤフオク・アラートをかけて待っていました。
チャンスはやってきました。
2008年12月17日ヤフオクで即決価格15,000円の本品が出現したので即決しました。
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出品者のコメントは以下の通りです。
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YAMAHA YST-SW800 ジャンク品です。
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譲り物なので詳しい事は判りません。
通電のみ確認しました。
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使用感(傷、汚れなど)あります。
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これまで丸10年使った YAMAHA YST-SW80 はヤフオクで2008年12月28日に1万円で売れました。
よって、YST-SW80 → YST-SW800 へのグレードアップ費用は5千円で済みました。
良かった!
程度&動作チェック
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一番気になるキズはほぼ無いに等しいです。
重量物なので、脚裏に若干の擦りなどはあるのですが、かなり綺麗な部類です。
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汚れは全体的に若干あります。
クリーニングで綺麗になるレベルです。
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電源は問題なく入り、動作も良好です。
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以上より、この YST-SW800 は落札して正解でした。
リペア
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ハケを使って全体的にゴミを取り除いてから OA クリーナで汚れを取ると新品同様の輝きを取り戻しました。
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端子類はマイクロ研磨してピカピカになりました。
使ってみました
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寸法は 380×482×420mm で重量は 24kg なので、大きいと言えば大きいし、重いと言えば重いです。
でも、私が以前使っていた
ONKYO SL-1
は 620×483×411mm, 38.5kg だったので、これと比べると、かなり小さいです。
これであって SL-1 の 20Hz より低い 18Hz の再生能力があります。
技術の進歩は素晴らしい!!!
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YST-SW800 の超低音再生の秘密は以下です
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右の構造図からわかるように、筐体右側に筒型のポートが設置されています。
このポートで「ヘルムホルツの共鳴箱」の理論を実現します。
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内蔵アンプは D 級 800W の高出力で、しかも負性インピーダンス設計となっています。
この負性インピーダンス出力でスピーカのインピーダンスを打ち消します。
すなわち電気的にスピーカは無いのと同じになって、空気と同化するのです。
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この
ヘルムホルツ共鳴箱を負性インピーダンスアンプで駆動
が
Advanced-YST
の秘密なのです。
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右の写真は YST-SW800 のドライバースピーカです
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超低音で振動しないよう、アルミ製ダイキャストのしっかりしたフレームに組まれています。
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マグネットは巨大で長いです。
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コーン紙を大きく振幅させるので、ダンパーもかなり大きいです。
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右の写真は正面にあるパネル部です
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左から [POWER] ランプ、[STANDBY/ON] スイッチ、[HIGH CUT] ツマミ、[VOLUME] ツマミです。
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[HIGH CUT] は 40〜140Hz の範囲で連続可変できます。
1目盛は 10Hz きざみとなっており、左に回し切った位置で 40Hz、中間位置で 90Hz、右に回し切った位置で 140Hz です。
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使用するメインスピーカによって [HIGH CUT] と [VOLUME] でレベル合わせをします。
我が家のメインスピーカ
BOSE 314
のウーファは口径 20cm のため、[HIGH CUT] は 60〜70Hz が標準位置になります。
実際、試してみると BOSE 314 は天井から吊るして空中配置している関係上、(壁とのミラー効果が僅少なので)低音域はあまり出ていないようです。
70Hz でちょうど良かったです。
いずれにせよ、BOSE 314 を BGM ではなくて Hi-Fi 用途に使おうとするとスーパーウーファは必須のようです。
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試聴しました
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試聴の前提
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YST-SW800 の下にはホームセンタで税込297円で買った 500×500mm のタイルカーペットを敷きました。
フローリング床に対する保護です。
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YST-SW800 の入力はスピーカ端子ではなく、ライン入力としました。
ラインプリアンプ
Marantz DAC-1
の反転出力 OUTPUT-2 と接続しました。
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DAC-1 の OUTPUT-1, OUTPUT-2 はトランス出力となっており、アースとは完全にフローティングされています。
かつ、OUTPUT-1, OUTPUT-2 間も完全にフローティングされています。
このようなフローティング状態にあっては、OUTPUT-1〜パワーアンプ と OUTPUT-2〜YST-SW800 間の筐体アースの接続が必要です。
実際、筐体アースを接続しないとパワーアンプが高音域発振してしまいました。
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豊かな重低音が出ます。
音楽鑑賞はもちろんですが、ムービーでは特に重低音が出ないと悲しいですが、YST-SW800 は期待に応えてくれます。
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重低音が出てもドロドロした遅い重低音だと聴き辛いですが、YST-SW800 はスピード感のある聴き易い極めて高品位の重低音が出ます。
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ONKYO SL-1 ではスピード感のない重苦しい重低音だったので、YST-SW800 のほうが遥かに良いです。
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これまで使っていた
YAMAHA YST-SW80
では重低音の迫力が不足していましたが、この点は YST-SW800 と交換して飛躍的に改善しました。
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YST-SW80 ではどうやっても窓ガラスがビリビリ振動するような重低音は出ませんでしたが、YST-SW800 では試験的に音量を上げると床や窓ガラスが振動するくらいの重低音が出ます。
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YST-SW80 は元々、本格的なスーパーウーファ導入までのつなぎのつもりで使っていたのですが、いつの間にか10年経ってしまった。
YST-SW80 は1997年発売で、本格的な YST-SW800 は2000年発売です。
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結論 ・・・ YST-SW800 は思った通り、
お奨めできる逸品
です。
仕様