Dell Studio Slim 540s

注文〜到着まで

  1. 前回、メインパソコンの Dell Dimension 4600C を買ってから6年と少し経過しました。

  2. 従来は3年間隔でパソコンを買い換えてきたのですが、今回は異例の6年ぶりです。 これは Windows-Xp の完成度が高く不満がなかったことと、Windows-Vista があまりにも魅力がなかったからです。 やっと本命の Windows7 が出たので買い換える気になったのです。

  3. 私がセレクトした Dell Studio Slim 540s (Studio/540s Wiki) のスペックは以下です。 2010年1月4日に注文しました。

    項目 内容
    OS Windows7 Pro/64bit
    → Windows10 Pro/64bit にアップグレード
    Office KINGSOFT Office 2010 Standard (解説本付属)
    → KINGSOFT Office 2013 にアップグレード
    CPU Intel Core 2 Quad Q8300
    (4MB L2 cashe, 2.5GHz clock, 1333MHz FSB)
    Chip set Intel 82G45
    Memory 4GB (DDR2 SDRAM 800MHz 2GB×2)
    → 8GB (DDR2 SDRAM 800MHz 2GB×4) に換装
    Graphics ATI Radeon HD4350 (DVI/HDMI/VGA)
    HDD 500GB SATA (7,200rpm)
    DVD スーパーマルチドライブ (Roxio Burn 付属)
    NIC 1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
    I/F VGA×1, USB2.0ポート×6, IEEE1394×1, HDMI×1
    S/PDIF×1 (同軸), 7.1ch オーディオ
    Slot [PCI-Express x16]×1, [PCI-Express x1]×2, [PCI]×1
    (全てロープロファイル)
    その他 USB キーボード + USB オプチカルマウス

    <ひとり言>

  4. お値段は以下でした。 パッケージ価格なので、安いのか高いのか判りません。 予算内であるのは確かです。

    Studio Slim Desktop 540s ベーシックパッケージ 64,980円
    Windows7 Home Premium → Professional アップグレード 5,040円
    KINGSOFT Office 2010 Standard 3,480円
    配送料 4,200円
    配送料割引額 -3,675円
    合計金額 (税込) 74,025円

  5. 注文から11日で届きました。 作り置き状態の「放置」期間が6日間とともかく長いです。 おそらく Dell では国際出荷日が決まっており、製作したものをまとめてロット感覚で出荷するのだと思います。 ですから、この国際出荷日にうまく乗ったら早く届くと思います。

    日付 Dell での状況
    2010年1月4日9時30分 注文完了
    2010年1月4日 製造開始
    2010年1月5日 製造完了
    2010年1月6〜11日 放置 (輸出手続き中?)
    2010年1月12〜13日 国際輸送 (中国→日本)
    2010年1月14日 国内受入完了→出荷
    2010年1月15日 我が家に到着



外観や端子類など

  1. 外観およびフロントパネル

  2. リアパネル

  3. 内部構造

  4. メインボード



パソコンの値段

  1. 以下がパソコン買い替えの変遷です。 年と共にスペックが大幅に向上して値段は確実に下がっていることが判ります。

    買替時期 マシン 価格 CPU メモリ HDD DVD/CD モニタ OS
    2000年8月 Gateway Performance 733 12万円 Pentium3 733MHz 128MB 15GB CD-ROM なし Windows-Me
    2003年8月 Dell Dimension 4600C 11万円 Pentium4 2.4GHz 512MB 80GB CD-R/RW 15" TFT Windows-Xp
    2010年1月 (今回) Dell Studio Slim 540s 7万円 Core 2 Quad 2.5GHz 4GB 500GB DVD Super Multi なし Windows7

  2. 私のパソコン選択方法は、その時代の最先端スペックではなく、「並よりも少し上」のコストパフォーマンス重視です。 これでも性能は確実に上がっています。

  3. パソコンは自動車と一緒です。 3年もするとほぼ価値ゼロです。 自動車は10年使えますが、パソコンは10年は絶対無理です。 自動車より価値寿命が短いです。



旧 4600C から新 540s への環境移行

  1. データの移行は既に家庭 LAN 内に NAS (ネットワークストレージ) を設置してあったので、この NAS 経由で行いました。 同時に NAS 内にバックアップデータが残りますので、この方法が合理的と思います。 PC で一番重要なのはデータです。 これさえ移行できれば、あとは小細工だけです。

  2. 使いたいアプリケーションソフトを 540s に新規インストールして、上記データとのリンク付けをします。 これはやや面倒で時間がかかります。



使ってみました

  1. 操作感

  2. 動作音

  3. Virtual PC

  4. KINGSOFT Office 2010



増設

  1. I/O DATA LCD-DTV222XBR

  2. Brother HL-2140

  3. RATOC REX-PCI60



トラブルシューティング

Windows7/64bit を使っている関係上、ドライバーやアプリケーションの動作不具合が多発しています。 そのうち解決されると思うのですが、これまでに実施した対策を紹介します。

  1. 【2010年2月】 これまで使っていたモノクロレーザープリンタの Canon LBP-1110 が動かない

  2. 【2010年2月】 プロアトラス2001が動かない

  3. 【2010年2月】 EDIROL UA-4FX が動いた!

  4. 【2010年2月】 SONY VGF-WA1 が動いた!

  5. 【2010年4月】 Adobe PhotoDeluxe 4.0 が動かない

  6. 【2010年4月】 IE8 がマトモに動かない



Windows10 Pro/64bit へのアップグレード

  1. 【2015年1月21日】 MicroSoft から Windows7/8/8.1 に対して1年間限定で Windows10 に無償アップグレードするとアナウンスがありました。

  2. 【2015年7月25日】 Windows10 無償アップグレードを予約しました。

  3. 【2015年7月29日】 Windows10 無償アップグレードが開始されました。

  4. 【2015年8月7日】 MicroSoft より通知メールが来ました。

  5. 【2015年8月8日】 Windows10 インストール USB メモリ を作成しました。

  6. 【2015年8月10日】 Windows10 を手動アップグレードしました

  7. 【おまけ】 ワイフのパソコンも Windows10 にアップグレードしました。

  8. Windows10 を使ってみて

    1. 心配した各アプリやデバイスは何の問題もなく動作しました。 不気味なくらいです。

      • まずは Windows10 の基本的な操作の方法 を一通り眺めておくことをお奨めします。

      • パソコンの立ち上げ/シャットダウンがすごく速くなりました。 特にシャットダウンが速いです。

      • Windows7 の時に設置したウィジェットアプリは全滅です。 そもそも Windows10 では動かないみたいです。

      • 操作速度は重くなるということはなく、Windows7 の時と何ら変わりありません。

      • [スタート] ボタンを左クリックと右クリックで表示されるメニューが変わります。 左クリックは賑やかなメニュー、右クリックは従来のメニューです。

      • USB ストレージデバイスを取り出す操作で ・・・

        • Windows7 の時には、全ての関連アプリを停止したにも関わらず「ビジーです」と取り出しを拒否されることが多々ありました。

        • Windows10 ではこの不具合が解消されているようです。 気持ちよく確実に取り出しできます。

      • 古い Windows アプリも動くかも ・・・

        • アプリのアイコンを右クリックして [プロパティ]-[互換性]-[互換モード] から古い Windows 種別が選択できます。

        • Windows 種別で Windows95 以降の全ての [Windows95] 〜 [Windows8] の互換モードを選択できます。 さすがに Windows1.0/2.0/3.0/3.1 は無理みたい。

        • この互換モードを指定することで古いアプリも動くかもしれません。 試す価値ありです。

      • 操作性は Windows7 とそう大きく変わらないので、迷わず使うことができます。 新しい機能は使いながら覚えていくことにします。

    2. IE11/64bit の子プロセスはデフォールトでは 32bit で動いている!!!

      • Windows10 のデフォールトのインターネットブラウザは Edge ですが、従来との互換性のため IE11 も実装されています。

        • 例えば Suica インターネットサービス は現在のところ(2015年8月)、IE でしかサービスを受け付けません。

        • このようなサイトでは IE を使うしかありませんが、Windows10 には IE11 も実装されています。 Windows10 では IE11 より前のバージョンはインストールできません。

      • Windows10/32bit では IE11/32bit しか動作しないので親プロセスも子プロセスも 32bit です。

      • Windows10/64bit では IE11/64bit か IE11/32bit が選択できます。 IE11/64bit を選択した場合のデフォールト設定は親プロセスが 64bit、子プロセスが 32bit です。

        • 子プロセスも 64bit にするには [ツール]-[インターネットオプション]-[詳細設定]-[セキュリティ] で [拡張保護モードで64ビットプロセッサを有効にする] にチェックマークを入れて IE11 を再起動します。

        • デフォールトのまま使うのが無難です。 例えば Suica インターネットサービス は現在のところ(2015年8月)、子プロセスが 32bit でしかサービスを受け付けません。

      • この辺りの検証は Internet Explorerの32bit版と64bit版のプロセスを比較する が詳しいです。

    3. Windows10 のプロダクトキーを知るには ・・・

      • Windows10 を USB メモリなどからインストールするには Windows10 プロダクトキーが必要です。 Windows7 プロダクトキーを入力しても跳ねられます。

      • Windows7 → Windows10 にアップグレードしたパソコンの Windows10 プロダクトキー知るには、今のところ、次のようにするしかないようです。

        1. Windows7 が動作する状態で、「メディア作成ツール」から [この PC を今すぐアップグレードする] を選んで Windows10 にアップグレードします。

        2. アップグレードした Windows10 を立ち上げて keyfinder.zip をダウンロードします。

        3. zip ファイルを解凍して出てくる [KeyFinder.exe] を実行すると Windows10 プロダクトキーが表示されます。

        4. 3 のプロダクトキーをメモして Windows10 インストール時に入力すると正しく認証されます。

      • ちなみに、Windows10 にアップグレードした 540s とワイフのパソコンでは Windows10 のプロダクトキーは全く同じでした。 イイのかしら???

    4. KINGSOFT Office 2010 → KINGSOFT Office 2013 にアップグレードしました。

      • KINGSOFT Office は MS Office と非常に高い互換性を持った Office ソフトです。

        • WPS Office とも呼ばれ、WPS は [Writer (Word 互換)] [Presentation (PowerPoint 互換)] [Spreadsheets (Excel 互換)] の頭文字をとったものです。

        • 操作やメニューなど MS Office とほぼ変わりません。 使っていて MS Office と錯覚するほどです。

        • KINGSOFT Office は MS Office と拡張子まで全く同じです。 従ってどちらのソフトで作成したワークシートでも相互に読み取れます。

      • アップグレードした理由は、KINGSOFT Office 2010 は Windows10 と相性が悪いのか、何かの拍子にデッドロックするからです。

        • デッドロックが発生すると、[閉じる] ボタンも何も反応せず、Windows10 全体の操作ができなくなります。

        • この現象を解決できるのは、パソコンのシャットダウン→再立ち上げ だけです。 パソコンの立ち上げ/シャットダウンが速くなったのが唯一の救いです。

        • KINGSOFT Office 2013 にアップグレードしたら上記の不具合は解消しました。 私は KINGSOFT Office 正規ユーザなので、無料でアップデートできます。

      • KINGSOFT Office 2013 のインストール

        1. 旧版の KINGSOFT Office 2010 をアンインストールします。 旧版の Office 2010 が新しくインストールする Office 2013 に悪さをしないよう。

        2. キングソフト製品 Windows10 対応状況について から KINGSOFT Office 2013 をダウンロードしてインストールします。

        3. 途中でシリアル番号(ライセンスキー)の入力を求められるので、KINGSOFT Office 2010 の時に取得していた「シリアル番号」を入れるとインストールできます。

    5. KINGSOFT InternetSecurity 2015 を導入しました。

      • Winmdows10 には Windows Defender というマルウェア対策機能を有するアンチウイルスソフトが標準搭載されています。

        • 無料でアンチウイルスできるのがありがたいと、しばらくゴキゲンで使っていました。

        • 性能比較のために無料版の KINGSOFT InternetSecurity 2015 を試しに使ってみて唖然 ・・・ こりゃ〜ダメだ!

          • Windows Defender で発見できなかったウイルスが10個 (トロイ×3個、中国語×2個、その他×5個) も検出されてしまいました。

          • 心配になってワイフのパソコンもチェックしてみたところ、ウイルスが29個も見つかり、このうち13個がトロイでした。 ウイルスの巣窟になっている悲惨な状態です。

          • やはりオマケソフトだなぁ〜。 KINGSOFT InternetSecurity 2015 に敬意を表して本格的に導入しようと誓いました。

      • KINGSOFT InternetSecurity 2015 の導入

        • 無料版の KINGSOFT InternetSecurity 2015 について

          • 無料版と言えども有料版と全く同じ機能・性能があります。 というか、ソフト自体は全く同じです。 シリアル番号(ライセンスキー)を入れない状態では無料版、シリアル番号を入れたら有料版になるという仕組みです。

          • 無料版は以下のいずれかを選択する必要があります。 1のポップ広告はかなり煩わしく、2のほうがはるかにマシ。 インストール直後のデフォールトは2です。

            1. ポップ広告を表示する ・・・ かなり頻繁に送られてきます。

            2. インターネットブラウザのホームページを SmartHome にする ・・・ こうすると1のポップ広告は表示されません。

          • 無料版はポップ広告や SmartHome に表示される広告収入で無料を維持するらしいです。

          • SmartHome はポータルサイトとして十分使えます。 これでよければポップ広告なしの永久無料で使ってもイイと思います。

        • リッチな私は有料無期限版の KINGSOFT InternetSecurity 2015 をインストールしました。

          • 当然ですが、ポップ広告表示や SmartHome をホームページにする必要はないです。

          • 無期限版なので、[アップグレード] [バージョンアップ] [ウイルスパターンデータ更新] が永久に無料です。

          • いくらリッチとは言え、お金は大切に使わなくては ・・・

            • パッケージ製品の有料無期限版は定価でもシングルライセンスで 1,980円 (税抜)、3ライセンスで2,980円 (税抜) と安いです。

            • KINGSOFT のページから シリアル番号だけを買う方法 があります。 これだとシングルライセンスだけですが、無期限版:2,000円 (税込)、一年版:1,000円 (税込) です。 メールでシリアル番号が通知されます。

            • amazon でパッケージ製品を買うと3ライセンスでも2,345円 (送料税込) で最安値でした。 3ライセンス必要 (私+ワイフ+ノート) と思い、これにしました。 この価格なら私はドネーション(寄付)の感覚です。 amazon ギフト券3,000円を持っていたし。

          • amazon から届いた3ライセンスのパッケージ製品

            • 薄いペラペラの紙箱で高級感ありません。 入っていたのは [CD-ROM] [4ページのインストール手順書+シリアル番号] だけでした。 マニュアル本などはありません。 これだったらシリアル番号だけ買うのと変わりません。

            • 1シリアル/3ユーザでした。 1つのシリアル番号を3台のパソコンまで設定できる仕様でした。

            • パソコンだって買い替えることがあります。 3台のパソコンまでと言ってもどうやって台数管理しているのでしょう?

        • その他 ・・・ 無料版・有料版いずれも同様。

          • InternetSecurity をインストールすると Windows Defender はオフ (無効) に自動で設定されます。

          • フルスキャンすると1時間以上とか非常に時間がかかります。 この対応として、設定することで「フルスキャン終了時に自動でウイルスを除去してパソコンの電源を停止する機能」があります。 就寝前にフルスキャンをかけて朝起きてから確認という場合に便利です。

          • 大々的にはうたってないけれど、以下の機能も秀逸です。

            • パスワード管理機能 ・・・ セキュアなパスワードを作成、保存、マスタパスワードで管理 ・・・ パスワードの使い回しを防止!

            • 不要ファイルのクリア機能 ・・・ 不要ファイルを削除し HDD の空き容量を確保

    6. Windows7 → Windows10 にアップグレードしてから、所々フォントがボヤけるようになりました。

      • Windows7 → Windows10 でシステムフォントが [Meiryo UI] → [Yu Gothic UI] に変わったことが原因です。

      • 特にメーラーの Thunderbird で顕著ですが、フォント変更にレジストリをいじる勇気が出ません。

      • そこで右のような Meiryo UI も大っきらい!! というフリーソフトを使いました。

        • Windows10 に対応しており、常駐する訳でなく、元の設定に戻すこともできるので、安心して使えます。

        • システムフォントを [Meiryo UI] に変更したらデスクトップや Thunderbird の文字が綺麗に見えるようになりました。

        • [Meiryo] = [明瞭] だったのですね。 Windows10 が改善されるまでこれで使おうと思います。

    7. 以上より、マトモな Windows7 マシンだったら Windows10 にアップグレードするほうが正解ですね。



Windows10 Pro/64bit での Windows エクスペリエンスインデックス