YAMAHA T-70

YAMAHA T-70 をゲット!

2008年10月16日、私のチューナーページのファンから YAMAHA T-70 の寄贈を受けました。

この T-70 は C-70, B-70 とのペアを組めるようデザインして発売されました。

早速、チェックしてみました。

  1. 外観


  2. 動作




ブロック図



カバーを開けてみました

  1. 電源トランスは安物臭くて小さいですが、これでも十分なのかもしれません。 写真をクリックすると拡大写真を表示できます。

  2. 底板を外すと基板の裏側に触ることができるので、メンテナンス性が良いです。

  3. FM フロントエンドは汎用品です。 4連バリキャップ方式です。 [シングル同調]→[Dual Gate FET]→[ダブル同調]→[FET ミクサ]←[OSC 同調] の構成です。 同調回路はトラッキング調整できる構成です。

  4. FM IF 部は LOCAL/DX に切換できます。 通常のチューナーの WIDE/NARROW に相当します。


  5. FM 検波部は 広帯域レシオ検波で、検波歪を補正する回路が組み込まれています。

  6. FM MPX 部はディスクリート構成です。 SANYO LA3380 という MPX IC を使用していますが、この IC のステレオ分離回路を使っている訳ではなく、MPX スイッチング信号抽出だけに使っています。 パイロットキャンセラー回路は実装されています。 セパレーション調整は左右別々に調整できます。

  7. AM 受信部は SANYO LA1245 で全てを行っています。 2連バリキャップのフロントエンド構成でごく普通です。

  8. 使っている部品のロット番号より、本機は1981年製造品と判りました。 電源ケーブルの製造マーキングも1981年でした。



リペア

  1. 「ステレオ受信ができない」 「電源 ON 直後は歪っぽい」 「電源 ON 直後にチリチリという雑音」 の現象は全て調整で直りました。

  2. 全体に OA クリーナで清掃しました。



調整

写真の FM/AM 標準信号発生器 Panasonic VP-8175A (以下 SSG)、 FM Stereo 信号発生器 MEGURO MSG-2170、 周波数カウンタ ADVANTEST TR5822 を使って調整します。 10年も経つとコイルやトリマはズレます。

  

  1. 調整ポイント

  2. FM フロントエンドの調整

  3. FM レシオ検波部の調整

  4. IF 部の調整

  5. FM MPX 部の調整

  6. FM CSL 調整

  7. AM 部の調整

  8. 再調整結果



使ってみました



仕様